KKR札幌 入札妨害 元社長ら2人に無罪判決 札幌高裁
札幌市の「KKR札幌医療センター」が公募した敷地内に薬局を設置する事業をめぐって、調剤薬局を運営する会社の元社長ら2人が入札妨害の罪に問われた裁判で、2審の札幌高等裁判所は1審の有罪判決を取り消し、無罪を言い渡しました。
無罪が言い渡されたのは、札幌市に本社があり調剤薬局を運営する「アインファーマシーズ」の▽酒井雅人元社長(55)と、▽新山典義元取締役(56)の2人です。
2人は5年前に札幌市豊平区にあるKKR札幌医療センターが公募した、敷地内に薬局を設置する事業をめぐる公募型プロポーザルで病院の当時の事務部長から得た情報をもとに企画提案書を提出したとして、公契約関係競売入札妨害の罪に問われました。
1審の札幌地方裁判所は2人に執行猶予のついた有罪判決を言い渡しましたが、2人は、公募型プロポーザルは入札にはあたらないなどとして無罪を主張し、控訴していました。
28日の2審の判決で、札幌高等裁判所の青沼潔裁判長は、公募型プロポーザルについて、「優劣の判定が事前に開示された一定の基準に基づいて行われる『競争』には当たらず、競争入札の実質を備えると認めるには合理的な疑いが残る。企画提案書の提出は『契約を締結するもの』とはいえない」と指摘し、1審の判決を取り消し、無罪を言い渡しました。
無罪判決について元社長ら2人の弁護士は、「こちらの主張が全面的に認められた判決で大変良かったと思う」と話していました。
一方、札幌高等検察庁の上本哲司次席検事は「判決内容を精査し、適切に対応したい」とコメントしています。