道路の陥没事故、救助活動続く トラック転落、埼玉・八潮
埼玉県八潮市の県道交差点で道路が陥没しトラックが転落した事故で、地元消防は29日、運転手とみられる男性1人の救助活動を続けた。陥没でできた穴にたまった土砂に、運転席部分が埋まった状態で、作業は難航。消防によると、同日未明には大型クレーンなどを使い荷台部分の引き上げを完了したが、運転手の安否は分かっていない。 県警によると、未明の作業中、現場近くの道路で新たに幅3メートルほどの陥没が発生。地下にガス管が通っており、パトカーが「近隣住民の方は避難をお願いします」と呼びかけるなど、緊迫した雰囲気に包まれた。 現場にいた共同通信記者が、近くの飲食店の看板が倒れるのも確認した。 事故は28日午前9時50分ごろ、陥没を目撃した男性が110番。消防によると、トラックが転落した穴は幅約10メートル、深さ約6メートルとみられる。陥没はトラックの通過直前に発生したという。 県担当課の説明では、県道の地下約10メートルにある下水道管が腐食し、破損した部分に土砂が流入したことで、地中に空洞が発生。その上を車両などが通った重みで、陥没した可能性がある。