東京都町田市の美大生、井出真代さん(失踪時18歳)は1999年に行方不明となり、今も見つかっていない。
当時、警視庁町田署生活安全課長として、この失踪事案を担当していた上村正明さん(77)は退職後、まだ発見されていないことを知り、真代さんの家族に協力を申し出た。
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捜査のプロ「やりましょう」
上村さんがやりたかったのはただの協力ではない。真代さんが不明になった真相を探り、彼女を見つけ出すことだ。とはいえ、警備関連会社「シセック」を経営しているものの一民間人だ。できることには限りがある。
そんな中、「ぜひやりましょう」と言ってくれる人がいた。同社で働く警視庁OBの清水流作さん(76)だ。
現役時代は警視庁捜査1課や捜査2課に所属し、第3機動捜査隊長などを歴任した捜査のプロ。
上村さんが小金井署生安課長を務めていたとき、清水さんは同署の刑事課長だった。会社を始めた際、真っ先に声をかけた「盟友」でもある。
清水さんには一つの経験があった。捜査1課に在籍していたころの話だ。
ある少女が渋谷駅前で友人と別れた後、行方が分からなくなった。管轄している署では単なる「家出」と処理されていた。
その2年後、少女に関する資料を読んだ清水さんは行方不明となる経緯を確認しようと思い、家族に会いに行った。
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