琉球大学構内の駐車場に、本島中部で中古自動車販売業を営む個人事業主が、駐車許可証を偽造し、販売用の車を無断で駐車していたことが27日、同大への取材で分かった。
昨年12月末に匿名で情報提供があり、大学が確認したところ、人文社会学部が管理する駐車場で計9台、無断駐車があった。
フロントガラスに警告書を貼り、名乗り出た事業主に聞くと「借りていた駐車場がいっぱいになったので駐車した」と、12月1日から駐車していたことを認めた。1月23日までに撤去したという。
構内への駐車には許可証が必要だが、「拾った」という期限切れの許可証をカラーコピーし、フロントガラスに掲示していた。9台とも同じ許可番号だった。
大学校舎に近い駐車場は、授業がある時間帯は満車になることが多い。大城功理事は「学生や教職員が駐車できなくなるので困る。抜き打ちのチェックを増やしていく」と、見回りを強化する方針を示した。
(社会部・屋宜菜々子)