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貫地谷しほりかんじやしほり
俳優

正月時代劇 桜ほうさら(2014)
和香役

インタビュー

 宮部みゆきさんの原作で、父親の汚名を晴らすため江戸に来た笙之介(玉木宏)の前に現れた“桜の化身”のような謎の女性が和香でした。和香が登場したシーンは満開の桜の下、桜の柄の着物がすてきでしたね。どの着物もとてもかわいらしくて、衣装は楽しませていただきました。髪型も切り髪(おかっぱ頭)だったのでかつらではなくで地毛でやらせていただいたので、そこはとても楽でした。

貫地谷しほり 正月時代劇 桜ほうさらインタビュー
笙之介(玉木宏)と和香 桜の下の出会い
貫地谷しほり 正月時代劇 桜ほうさらインタビュー

 でもドラマで初めての全編4K(高解像度映像)撮影だったので照明にはとても時間がかかり、大変だったことを覚えています。また、そのころ私自身が少し演技スランプに陥っていた時期だったので、現場で「どうしらいいんだろう」と迷うことも多かったんです。そんなとき、監督が粘って納得のいくまでやらせてくださったり、共演させていただいた玉木(宏)さんもぶれない方なのでそこに何度でも付き合ってくださった。とてもご迷惑をおかけしてしまったけれど、みなさんに支えていただいたことを感謝しています。そういえば一度、宮部みゆきさんが現場にいらしたんですよ。玉木さんと「緊張するね」と話ながらも楽しく撮影できました。

貫地谷しほり 正月時代劇 桜ほうさらインタビュー
顔と体の左側に赤いアザのある和香は素直になれず…

 和香という女性はもともと気が強いのですが、ほほにアザがあることを気にして性格が内向きなところがありました。メイクでアザをつくると私自身も少しナーバスになり、人に見せたくないという和香の気持ちを少しだけ実感することもありました。でも和香の母親のかなえを演じた萬田久子さんのお芝居がすごく明るくてすてきで、内に何かを抱えながら人格が形成されていくことも成長の一つだと感じることができました。私にとって本当に大切な作品の一つになりました。

貫地谷しほり 正月時代劇 桜ほうさらインタビュー
笙之介は和香の助けを借りて父のえん罪事件の真相にせまる
貫地谷しほり 正月時代劇 桜ほうさらインタビュー

貫地谷しほりかんじやしほり
俳優

1985年生まれ、東京都出身。映画『スウィングガールズ』で注目を集め、NHK連続テレビ小説『ちりとてちん』で初主演。主演映画『くちづけ』でブルーリボン賞主演女優賞受賞。主な出演作に、ドラマ『女くどき飯』、舞台『ガラスの仮面』『ハムレット』など。大河ドラマは『風林火山』『龍馬伝』『八重の桜』『おんな城主 直虎』に出演。2020年、ドラマ10『ディア・ペイシェント~絆のカルテ~』では主演を務める。

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