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週刊文春、中居氏報道で"修正"の説明文を電子版にこっそり掲載 フジ再会見の直前

楊井人文弁護士
「修正」の対象となった週刊文春の記事(電子版と2024年12月27日発売号)

 中居正広氏に関する一連のスキャンダル報道を主導してきた週刊文春は、昨年12月27日発売号(1月2・9日新年特大号)で、事件当日「X子さんはフジ編成幹部A氏に誘われた」としていたが、1月8日発売号以降は「X子さんは中居に誘われた」「A氏がセッティングしている会の"延長"と認識していた」と修正しているという「説明文」を電子版記事に記載し、1月27日、配信した。

 この「説明文」が掲載されたのは、「橋下徹『フジ説明拒否への疑問と文春への注文』|中居・フジ問題『私はこう考える』」とのタイトルがついた電子版オリジナル記事の文末。1月27日午前中に配信されたが、公式アカウントのX投稿に修正内容の説明はなかった。同日午後4時からフジテレビ経営幹部による記者会見が行われた。

 この電子版記事は、弁護士の橋下徹氏が、週刊文春が第1弾記事(12月27日発売号)から第2弾記事(1月8日発売号)にかけて、フジ幹部の関与について「しれっと誤りを上書きしていた」と指摘。橋下氏が「誤りがあればきちんと訂正する」ことが必要と注文をつけつつ、文春の取材力を賞賛する内容のインタビューで構成されていた。なお、橋下氏はフジテレビの報道番組にレギュラー出演している。

 第一弾記事に関する修正の「説明文」は、有料読者のみ全文閲覧できるインタビュー記事の最後に記されていた(以下の画像)。「訂正」などのタイトルはついておらず、いわゆる「おことわり」の形をとったとみられる。

週刊文春電子版記事(1月27日配信)の文末に記されていた「説明文」。訂正などのタイトルはなかった(筆者撮影)
週刊文春電子版記事(1月27日配信)の文末に記されていた「説明文」。訂正などのタイトルはなかった(筆者撮影)

 「中居正広9000万円 SEXスキャンダルの全貌 X子さんは取材に『今でも許せない』と…」というタイトルで配信された第1弾記事(12月25日電子版配信)は、12月19日発売の「女性セブン」の記事を引用する形で「2023年にX子さんは中居、フジテレビの編成幹部A氏と3人で会食する予定だったが、A氏がドタキャン。彼女と中居は2人で会食することになったが、そこでトラブル発生」などと記述。A氏への直撃取材の模様などを報じていた。

 この第一弾記事(電子版)には、1月27日時点で訂正・修正の記載はない。

 文春電子版は、中居氏やフジテレビに関するスキャンダル記事の8回分をまとめて読めるようになっているが、この修正の「説明文」を載せた橋下氏インタビュー記事は8回分のシリーズから外されていた。

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ありがとうございます。
弁護士

慶應義塾大学卒業後、産経新聞記者を経て、2008年、弁護士登録。2012年より誤報検証サイトGoHoo運営(2019年解散)。2017年からファクトチェック・イニシアティブ(FIJ)発起人、事務局長兼理事を約6年務めた。2018年『ファクトチェックとは何か』出版(共著、尾崎行雄記念財団ブックオブイヤー受賞)。2022年、衆議院憲法審査会に参考人として出席。2023年、Yahoo!ニュース個人10周年オーサースピリット賞受賞。現在、ニュースレター「楊井人文のニュースの読み方」配信中。ベリーベスト法律事務所弁護士、日本公共利益研究所主任研究員。

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