スパイ容疑で中国人逮捕、フィリピン外務省「深刻に受け止め」
[マニラ 23日 ロイター] - フィリピン外務省は23日、今週スパイ容疑で中国人が逮捕されたことを受け、外国人によるスパイ活動の兆候を深刻に受け止めていると述べた。
捜査当局によると、容疑者は当局が調査していたグループの一員で人民解放軍の陸軍工程大学に在籍。当局は、このグループが軍事施設などの重要インフラを偵察するためフィリピン入りしたとの情報を得て監視していた。
警察当局は、容疑者の所持品から軍事施設のスパイ活動に使用される可能性がある機器を押収したと明らかにした。共犯とされるフィリピン人2人の身柄も拘束した。
外務省は声明で「外国人によるスパイ活動の兆候を真剣に受け止めている」と述べ、国家安全保障の保護に資するという任務にのっとり捜査に協力する用意があるとした。
在フィリピン中国大使館は23日、フィリピンが「中国スパイ」説を喧伝するのをやめることを望むと述べた。
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