東京都の目黒区美術館などを取り壊し、ビルに移す再整備事業について、目黒区が計画を白紙に戻していることが分かった。資材価格や人件費の高騰で、当初399億円だった事業費が、94億円上ぶれたことが原因。新たな整備方針は2027年度以降に決める考えで、美術館の建て替えは大幅に遅れそうだ。
区によると、老朽化などを理由に区美術館(竣工(しゅんこう)1987年)と、隣接する区民センター(同74年)を一つのビルにまとめて住居フロアも設ける計画だった。下目黒小学校(同64年)も合わせて再整備する予定で、対象の敷地面積は3万平方メートル。28年度以降に解体工事を始めて34年度までに完成させるとしていた。
区は、民間の資金とノウハウ…