6月7日放送の「モニタリング」で、芸能人親子が絆を確認するために親から「何も言わずにお金を貸して」言われたら芸能人の子どもはどうするかというモニタリングをしていた。ぺこぱのシュウペイさんや三時のヒロインの福田麻貴さんは、「きっとなにか困っているのだろう」とお金を貸すことやあげることを了承したが、それが「欲しい物を買うため」と聞いて「それならダメ」と断るシーンもあった。
つまり、困っているからお金というのなら助けるけれど、贅沢をしたいから、という理由でお金をせびるのはおかしいでしょ、という意味だ。
幼少期から母の虐待に苦しんだ若林奈緒音さん(40代、仮名)は、初めてのアルバイト代からもお金をせびり取られていた。母から逃げ出すために18歳で自立してもなお、お金をせびってきていたが、結婚し、その後離婚してひとり暮らしを再開してからは距離を置くことができていた。しかしひとり暮らしの家が泥棒に入られ、これまで少しずつ買いためていたブランド品やもらったもの一切盗まれたあと、「保険金が出る」とわかって態度が変わる。
奈緒音さんが自分と同じように苦しむ人がいなくなるようにと綴っている連載「母の呪縛」、19回の前編「高校生の時から金をせびり続けた虐待母、留学先にもしのびよるその影」では留学先にもお金をせびるメールが来ていたことまでお伝えした。後編では帰国し、母と向き合ってきっぱり言おうと40歳年上の彼が食事をセッティングしてくれた日のことをお伝えする。
彼との関係もギクシャクし始めた
3週間の語学留学を終えて再会した40歳以上年上の彼。その後、お互いに感じているズレに対して、私たちは向き合うことを意図的に避けていたように思う。見ている先も進む方向も違うにもかかわらず、それを口にしたらこの関係が終わることを知っていたからだろう。
私は、1年くらいは働かなくても大丈夫な保険金を受け取っていた。盗まれた分のものを買いなおすつもりは一切なかった。こうして取られたらまたなくなってしまうのだ。本当に必要なとき、巡り合った時に買えばいい。だからやはり「盗まれないもの」にお金を使いたかった。また留学をするか?ワーキングホリデーならお金を稼ぎながら勉強できるのでは?日本でならどう勉強するかを考えた。駅前留学みたいな語学スクールか専門学校に行こうかと調べた。教会も同時に探してみた。
留学から帰って来てからこれまでとは違い、彼と会う時間はなんとなく減っていった。お互いに避けていたようにも思う。自分の人生に向き合い、どうしていくのかを考える時、既婚者である彼との関係を続けていいわけではないのは重々承知だった。彼に今の思いやこれからのことを打ち明けようとしたが、そういう時、彼は家族の話をして逸らす。彼の家族の問題や愚痴、私の母の事など。そうなると二人の関係については止まったまま進まなかった。