三重県鈴鹿市の国立病院機構鈴鹿病院で、入院患者の人工呼吸器の接続部分が外れてアラームが鳴ったのに、看護師らが約10分間気づかず、心肺停止に陥る医療事故が起きていたことが27日、病院への取材で分かった。蘇生措置を取って患者は一命を取り留めたが、後遺症が生じた。
病院によると、事故は昨年2月3日午後5時50分ごろ発生。当時、病棟にいた看護師6人は他の患者の対応中でアラームに気づかず、異常に備え待機するスタッフステーションには誰もいなかった。
接続部分の緩みに気づいていなかったといい、病院は確認の徹底や、患者の異常を知らせるタブレット端末を看護師が携帯することなどを決めた。久留聡院長は「迷惑をかけおわびする。信頼回復のため再発防止に努める」とのコメントを出した。