バンドマンがL'Arc〜en〜Cielの東京ドームを観た感想
と、ゆう訳で先日言って参りました。
L'Arc〜en〜Cielのライブにね。
前置きとして、筆者は自身がバンドマンなのもあり普段からライブをやったり観に行ったりする事が多いのですが、その90%くらいがキャパ50〜500くらいのいわゆる「ライブハウス」ってやつで。
たまーに1000以上の大きな会場も行ったりしますけど、基本はインディーズ、アングラ、駆け出しのバンドを小さなハコで鑑賞するのが趣味と言って差し支えないでしょう!
でも たまーに発症するのが「でけえとこでライブが観たい!」病です。
東京ドームで観たのだけでも
Guns N' Roses やAerosmith. BON JOVI.Van Halen.ポールマッカートニーも観たな。
邦楽だとB'zやLUNA SEAやBUMP OF CHICKENなんかも観ました。
それはあの大会場独特な「こ、この人数が!僕の住む市の人口と同じくらいのこの人数が同じ事建物の中に吸い込まれていく〜!」ってワクワク感とか、開演を待ってる間に肌に刺さるような感じの巨大な期待感みたいなのを感じるのが好きなんですね。
で、今回その病が発症したタイミングでラルクがライブやるよ!って事で行こう!となりまして。
とゆうのも、前回ラルク観た時が結構不満の残る内容だったのもあります。
会場名とかは伏せますが、20年以上前の話です。
1番大きな理由としてハッキリ言えるのが、音響や演出の技術が全然キャパのスケール感に追いついてなかった時代だったんじゃないかって事で。
結構熱心なファン。そのバンドと同じ場にいる!って事象自体を楽しめるレベルが備わってないキツい環境だったと思います。
信号待ちの車から外に漏れてるレベルのぼやけた音響と頼みの綱のスクリーンすら双眼鏡で観ないといけない環境にゲンナリした記憶があります。
ライブハウスならこの5分の1くらいの値段で五倍くらいの音量と、10倍くらいハッキリした音像で体感できるのになあ…って事ばっかり考えてました。
その割にはお前結構ドーム公演行ってるじゃねえかって思うかもしれませんが
外タレは許してくれよ そこでしか見れねえんだもんよ。
実際観に行った外タレはイントロドンクイズやったら国内上位食い込めるレベルの好きなバンドなので、それなりに楽しんでました。
この20年間で音響や映像や照明の技術はどんどん進化していってます。
(チケット料金もだけどね)
勿論普段ライブハウスに居てもそれは感じるんですけど、ドーム級の大会場だと更にそれを強く感じます。
音響にしても演出にしても、年々技術が上がっていくのが体感できて満足度も上がってる。そんな折に舞い込んだ「ラルクチケットあるけど行く?」の話だったので行く!となりました。
そもそも青春直撃世代だし、この20年間全然聴いてなかった訳ではないのでね。
こうゆうnoteも過去に書きましたね
この令和の進化したテクノロジーで僕の嫌な記憶を上書きしてくれ!てな願いでした。
L'Arc〜en〜Cielの好きな部分でもあり嫌いな部分でもあるんですが
「メンバー全員が作曲出来る事から成し得る音楽性の幅広さ」
ってのがあるんです。
今のサブスク世代の子からすりゃ何言ってんだって聞こえ方かもしれませんが、わっちは「アルバムを一つの作品として聴きたい」世代の人間です。
ラルクは音楽性が幅広過ぎて、アルバムを頭から聴いていると「コレとコレ同じ皿に乗せないで!」って幼児みたいな気分になる事が多々あって。
嫌いな曲がある。って話でもなくて。
なんだろ、
濃厚な和の懐石料理を堪能してる途中にいきなりアイス出てくる
みたいな感覚になる事があるんです。
アイスは好きなんですよ?でもこの流れでアイスは…もうちょっと和の味付けに浸りたい…って感じになっちゃうんです。
音楽性の広さを乗りこなせず集中が途切れちゃう感覚とでもいいますか。
飛ばせばいいじゃん!て話なんですけど「アルバムは一つの作品として聴きたい」んですよ!
この感覚を「ホワイトアルバム症候群」って呼びます(僕だけ)
THE BEATLESの「ホワイトアルバム」って超名作って言われててクソ名曲沢山あるんですけど、
アルバム頭から聴いてるとメンバーそれぞれの嗜好がはっきり出過ぎてて高低差に耳キーンなる!作品なんです。
逆に言うとBEATLESとラルクくらいしかこの感覚にならないんですけど笑
アルバムで言うと初期から「TRUE」ってアルバムまではそんな感覚無かったんです。アルバムツルッと聴ける。
「HEART」ってアルバムからその感覚が出始めます。個人的に。
kenとtetsuya(敬称略)の作曲の雰囲気がその辺りからギューっと逆方向に向かってくような印象でした。
今回ラルク行くのに予習して改めて全作聴き直したんですけど、1999年に出た「ark」「ray」って2枚同時に出たアルバムはその寒暖差が他作品に比べてもエグかった。
遂に禁じ手の「2枚の好きな曲集めて一枚の自分用アルバム作る」ってのやっちゃいました。
クッソ名盤が爆誕した(個人的に)
何度も言いますが、省いた曲単体は好きな曲も多いんです。流れで聴くと「なんか違う」ってなっちゃうだけです。
コレ友達に見せたら「お前はkenの作る曲が好きなんだな」って言われました。
そうか、僕はkenの作る曲が好きなのか
そういえば「ホワイトアルバム」を自分用に組み直した時もジョンレノンの曲ばっかになってたな。
僕がラルクを好きな要素は「幻想的」「多国籍感」「耽美」「ダーク」「お洒落」
この辺の要素なんだなって再認識。
友達に「そこを求めるとお前からすると今のラルクのライブは楽しめんかもしれん」
僕「なんで」
友達「フロートとか出てくるかもしれん」
僕「え!あのジャニーズが乗って手を振ってるあれ?!」
友達「なんなら、ジャンプ登場とかもあるかもしれん」
僕「ジャニーズとPSYにしか許されないやつ」
友達「メドレーとかもやる可能性ある」
僕「年末にジャニーズがやるあれか」
友達「ステージセットが船だったり氷山だったりした時もあった。そう言うのあんまりでしょ?」
僕「劇団四季観てる気分になるかも」
友達「ペンライトは確実にある」
僕「それはもうジャニーズなのよ」
今ラルクそんなんなってんのか…
今自分が聴いてるラルクの「悪霊」はシューゲイザーとオルタナとエモとUKロックのハイブリッドみたいなダークなサウンドなのに…ペンラか…。
なんだが知らない間にラルクが僕の思う「カッコいいロックバンドのライブ像」と明後日の方向に邁進している噂を聞いてめちゃくちゃ不安になってきました。
ロックバンドがそんな演出やるの許せない!とか思ってる過激派な訳じゃないんですけど…せっかくだしバンド然としたライブが見たいんだけどな…と不安になりながらも当日を迎えました。
1/19 東京ドーム
スクリーンでっけえ
最近の大規模コンサートの傾向ではありますが、やっぱこのデカさは興奮しますね。
実際こんだけハッキリ見えると実物が米粒でも満足度あるんだよな〜
90年代のスクリーンの大きさと比べると
誇張無しに餃子の皮とピザくらいサイズ違う気がする。
ペンライトで埋め尽くされた会場を眺めながら「ジャンプ登場とフロートはやめてくれ…」と願いながら開演を待つ。
後ろのファンの方が「今日はhydeの決めたセトリだから、hyde作曲ばっかなんじゃないかな?」と話していた。
そうなの?!
それ教えてよ!そこ目掛けて予習したのに!
そして後ろの人が「世に出てる映像作品はかなり演奏修正してる」とか「年齢的に曲数は20曲やらないかも」とかハードル下げるような事めっちゃ言う笑
不安でいっぱいない気持ちのまま客電落ちた。
一曲目の演奏が始まった時点で結構ホッとした。
ジャンプで登場はしなかった。
のもあるけど音の話。
ドーム特有の反響は勿論あるんだけど、ベースドラムがちょっとボヤッとするかな?くらいでギターと歌は輪郭ハッキリと。しかも迫力充分な音量でかなり端っこの僕の席まで届いてた。
昔観た「信号待ちの車から漏れてる」ような音ではなく、しっかり「バンドのライブ観てる〜!」って感覚!!
技術進歩すげえ〜!!
勿論ライブハウスみたいに手で触れる距離にスピーカーがある環境では無いので、ベースのフレーズが混み入ったりするとぼにゃ〜…って聴こえになっちゃう場面はありましたけど、全然想像より良かった!!
今って大体写真みたいに縦に長〜くスピーカー吊ってあるけど、昔って壁みたいにステージに所狭しと積んであったよな〜。
面積が少なくなってるのに音は鮮明にデカくなってる不思議〜
巨大なスクリーンに映る鮮明な映像も没入感を高めてくれました。
あのサイズだとマジで毛穴見えるレベルで見えるのな。
20年前はスクリーンを双眼鏡で見てたんだぞ…
危惧していたアイドル的な演出も、メドレーも。過剰に凝ったステージ装飾も無く。
割とフィジカルでゴリ押すロックバンド然としたライブでしたね。
この日たまたまそうだったとしても、運が良いなあと思いました。
そもそも演奏すげえ上手い(失礼
歌もバキバキ伸びてるし、何故か後ろの席の人に対して俺がドヤ顔でした
ギターに関してはキャパ1000くらいのライブハウスで観てるくらいの臨場感と、ちょっとしたピッキングの強弱まで肌に伝わる緊張感が伝わったな〜
ラルクのキモである動きまくるベースラインが反響で解像度低めだったのが悔やまれる…
そう!セトリ!
蓋を開けてみたら ken曲が八割?くらいを占めていたらしく。hydeさん!貴方がセトリ決めたんでしょ?趣味合うね!!
先述した「幻想的」「多国籍感」「耽美」「ダーク」「お洒落」な要素をたっぷり堪能出来ました。
逆に言うと割とポップでワイワイしたtetsuya曲はアンコールまで登場しなかったので、先述した「ホワイトアルバム現象」的な集中の途切れもなく、統一感もメリハリもしっかり感じました。
tetsuyaが怒ってないかだけは心配です
マジで前半1時間は昔の下北沢ERAのポストロックのイベントとか観てる時の感覚思い出した。(伝わらんと思う)
MCも無かったしね。
「コレ逆にワイワイモード楽しみにして来た人いたら面食らってるんじゃねえか」って変な心配が産まれるくらいにはアングラ感溢れる選曲でした。
なんか、いわゆるスタジアムロックって範疇とは真逆の世界観の曲がスタジアムで連打される光景は爽快感すらありました。
普段ライブハウスで会う友達にも観てほしいな〜コレって思ったり
あ!あと個人的に良かったのが。激しい曲の時に。
普段頭上20メートルくらいのと子にある照明組んである骨組みがそれごとグワーってメンバーのすぐ上まで降りてくる演出!
スクリーンに抜かれるバンドの絵が「ライブハウスでやってる」みたいな圧迫感ある雰囲気になってて、アレめっちゃカッコ良かった!!
それ見た時に強く感じたんですけど。
どうしても自分達が普段やってる「バンド」と「ドームクラスのバンド」ってのが同じ類の物だとは思えない事って多々あります。
イメージですけど、最初は「バンド」だったものがサクセスする過程のどこかで変質して、フロート乗ったりジャンプで登場する等の過程を経て…広義でのエンターテイメントの枠の中には居るけど僕らが思う「バンド」って物とはかけ離れてくんだろうなって悪いイメージがあったけど。
東京ドームのラルクはなんか「バンド」だったなあ。先述の照明が下がって来た時に
「難波ロケッツ」の光景が浮かんだもんね。
僕等が愛してやまない「バンド像」のその先にL'Arc〜en〜Cielが居てくれた事が本当に嬉しいなってつくづく思った。
チケット代が20年前の倍くらいになってたのは憤慨したけど、
L'Arc〜en〜Cielはライブもカッコいい一介のロックバンドだっった。悪いイメージのままで終わらせないで良かった。
アーティストは歳取らないなあ〜と思ってたけどスクリーンがデカ過ぎた弊害で年齢を感じる瞬間もあったので、どうか健康にこれからもロックバンド続けてほしいなあ〜ってつくづく思いました。
その1週間後にライブハウス行って「やっぱりバンドはライブハウスで見るのが1番だなあ〜」とか言ってるんですけどね。
またデッカい会場でライブも観たいし、ラルクも観たいな〜
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