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CDsという現代ボカロシーンにおけるコレクティブが存在している。この活動に対して批判が上がりにくい土壌に私は不健全さを感じており、その理由について自身の考えを整理するために筆を取った。本稿はあくまで私的な意見であり、興味のある方のみお読みいただければ幸いである。
CDsの最初のアクションは、原口氏によるDiscordサーバーの公開だった。そこから楽曲や映像を匿名または名を明かして発表するスタイリッシュな手法が展開され、私もそのアプローチに好感を抱いた。しかし、Xで掲げられた「We Are Art Terrorist Groups」というスローガンには大きな疑問を感じている。テロリストという言葉を安易に用いること自体が多方面への配慮を欠いているうえ、その後の活動からも「テロリズム」を実践している要素は中々見当たらない。彼らの音楽や映像は、サンクラあがりの派手な楽曲や映像クリエイターたちの合作が中心であり、締めに「September」のマッシュアップを配置するなど、テロリズムとは程遠い印象を受ける。
それよりもさらに注目すべきは、今年のYouTube Music Weekendへの出演だ。彼らは初めて姿を公開し、大人数でのパフォーマンスを披露した。フロクロ氏が中心に立ち、彼らの手がけた楽曲やサンプリングを含むトラックでDJを行ったが、このパフォーマンスを通じて何を目指したのだろうか。違法サンプリングの是非を問うつもりはないが、あの企画をあのメンバーで実施するには相当の覚悟と裏付けが必要であると感じた。
こうした活動が広く受け入れられている背景には、個々の影響力の行使があると考える。特にフロクロ氏は、CDsを追うリスナー層の間でも高い人気を誇り、規模の大きなDiscordサーバーを管理しながら、自覚的にも無自覚的にもあらゆる手段でフォロワーの啓蒙を日々行なっている。彼が中心に立つことで、その行為が正当性を担保されるかのように見える状況には懸念を抱かざるを得ない。姿を晒したことで個人の影響力がより前景化され、そしてこのエネルギーが適切に管理されなければ、負の方向に働くリスクもあるだろう。
現状のCDsは、成功しているとは言い難い。影響力のある人物を軽々しく集めただけの印象を与える彼らは、自らの立ち位置を客観的に見つめ、どう受け止めてもらいたいかを考慮した上で活動をデザインすべきである。情報の発信には必ず責任が伴う。彼らには責任感がない。
最後に述べておくが、私はメンバー個人個人を批判しているわけではない。近しい界隈に身を置き、彼らと共演する機会を得たこのタイミングで、あくまで一つの視点として記しておきたい。
CDs絶対負かす!
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・2025.01.27 追記
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共演の機会の際に原口さんをはじめCDsの皆さんとお会いし、お話をする場を頂きました。そして、現状、内部ではこのような視座が不足している、と原口さんから直接お誘いいただきこの度は私もCDsに加入させていただく運びとなりました。
私はこのコレクティブに対し、明確な危機感を抱いています。自分なりに考え、わずかでも方向修正が行われていくことを願い、この文章を執筆いたしました。
そして既にその目的は達成されたのです。
外からできることは終わり、次のステップへと進むことに決めました。
これ以上の内部事情について、私から言及することはありません。しかしながら、今後のリリースや公式発表を通じて、皆さん自身でCDsの行方を見定めていただければと思っています。
本日公式から情報が発信されました。早速ですが、どうぞご覧ください。
Saku


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