2025-01-26

やまもおちもない話

恋愛市場において自分商品価値が低いことを女学生の頃から理解していた。

恋愛に縁が無いとしても、私は結婚たかった。仲のいい家庭環境で育ったこともあり、親亡き後の孤独に耐えられる自信がなかったから。

大学を出て公務員となった私は、せめて年齢と職業武器にしなければと25歳頃からせっせと婚活していた。この武器は思った以上に戦えた。特に理由がなければ共働きが当たり前という世の中なので、定年まで働いてくれそうなイメージがある若い公務員女性はそれなりに需要があるらしかった。

私が婚活サイトオープンにしていた条件は①初婚②酒タバコギャンブルしない③私と同等の収入(低過ぎも高過ぎもだめ)④職場から30分以内で暮らせること⑤子供は欲しいが恵まれなかったとしても楽しく生きていけること

この5つに加えて、公開していない条件として⑥オタク素養がある⑦女性経験が少ない⑧相手を見下したり試したりしない⑨私のことが好き

という点を重視していた。

私は私を好きな人が好きだ。恋愛経験もなく美人でもなかったけれど、家族にも友人にも同僚にも恵まれたので自己肯定感べらぼうに高い。自分の器量の悪さを棚に上げてでも、私を愛してほしかった。誰かと比べられたくなかった。見下されるなんてもってのほかプライドは高くないので、私も誠心誠意相手を愛して尊重するし、感謝愛情言葉にも態度にも出そう。相手を喜ばせて幸せにしよう。そういう気持ち婚活をした。

三年ちかく実りがあるようなないような婚活を続けて、私は条件をすべて満たす人と28歳で結婚した。

つらい不妊治療を二人で支え合いながら乗り越えて、さいわいなことに二人の子供に恵まれた。彼と出会ってからもう十年以上が経つ。意見が異なれば話し合いをし、喧嘩はまだ一度もしたことがない。スキンシップも会話も減ることはなく、むしろ新婚のころよりも夫が好きだ。毎日夫に会えて本当に楽しい。あのとき婚活して夫に出会えて本当によかった。わたしは25歳のわたし感謝している。

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