幻想郷内の皆さん達って本当によくお酒を飲んでいますよね~♪
幻想郷内のコミュニケーションツールの重要な一つがアルコールと言えるのは間違いなさそうです・・
あれれ、だけどちょっと待った・・・・!
東方Project全体の創造神とも言えるZUN神主様の御言葉では、
「幻想郷の女の子・・・? あー、あれ、みんな少女という設定だから」とかなんとか言われていましたけど、
八坂神奈子・ゆかりん・ゆゆ様・・永琳・白蓮さんが「え、本当に少女なの・・!?」みたいなツッコミは一旦置いておいて、
その少女たちはとにかく日常茶飯事的によく飲んでいるという印象が大変強いです。
主人公の霊夢や魔理沙や咲夜さんは多分ですけど、16~17歳という設定なのかもしれないですけど、
そんな可愛いかわいい少女たちがほぼ全員大酒飲みというのも「常識に囚われてはいけない世界」らしい話だと感じます。
幻想郷内屈指の酒豪は、八坂神奈子・萃香・星熊勇儀あたりなのかもしれないですけど、
もしも私自身が東方キャラ一人だけとお酒を酌み交わすことが出来るというのならば、
ゆゆ様としんみり飲むのもいいかもしれないです。
ゆゆ様は亡霊でもありますので、一度死んだ人間の視点から、
人の世のはかなさ・もののあはれ・生者と死者の違いみたいなお話を例によって煙に巻かれながら拝聴し、
一度死んだ人間からの視点からは「現世」というものをどのように感じるのかという核心みたいな事を
是非是非聞いてみたい気もするのですけど、話が核心に迫る前に色々とはぐらかされて、言語明瞭意味不明みたいな印象で
終わってしまうのがオチなのかな・・?
万一酔っぱらってゆゆ様にセクハラをしようものなら、妖夢にその場で斬り付けられて、即、「成仏」しちゃいそうです・・
とてつもない不幸のオーラが溢れまくっている貧乏神の依神紫苑お姉ちゃんに
お酒をおごってあげて、お酒と食べ物にありついて喜ぶ依神紫苑お姉ちゃんを見てみたい気持ちもありますね~♪
幻想郷で下戸という大変珍しい設定は早苗さんなのですけど、
下戸ではないのだけど、お寺の代表者の方針で、禁酒・断肉の規律を課せられている命蓮寺メンバーに関しては、
白蓮さんにナイショで、実は隠れて酒盛りが開催されているのはナイショですよね・・
ぬえやマミゾウもとにかく酒はとっても強そうだと思います。
幻想郷内には可愛いかわいい役たたず妖精が一杯いるのですけど、その妖精の代表格でもある
光の三妖精ですらかなり飲みますよね~
あの3人で一晩で一升瓶を空にしてしまいますけど、翌朝、霊夢の博麗神社の境内にて
3人が酔っぱらって大いびきをかいている所を霊夢に発見されて、霊夢に蹴りを叩きこまれていたあの三月精での
描写はとっても楽しかったです!

それにしても幻想郷内は飲み会が本当に多いですね・・・
東方の公式漫画においては、何度かこうした春の桜の花見に合わせる形での宴席シーンというのもありました。
上記と下記の画像のお話は「東方茨歌仙」の第16話によるものです。
ちなみに、魔理沙によると射命丸文が所属する天狗の花見の酒盛りは、「ありゃ、死ぬぜ・・」の言葉じゃないけど
相当凄まじいものがあるようです。
天狗の花見は無礼講という事で、はたてが上司である大天狗に頭突きを食らわすほどであったりもします。
考えてみると、霊夢VS早苗さんのバトルが「酒の強要」を巡るバトルが勃発したのは東方茨歌仙第19話ですので、
この16話の三つ後の話と言う事になります。
そうした意味ではこの16話はある意味あの第19話の伏線だったのかな・・・?
16話での霊夢の酒の上での失態を見た早苗さんが、第19話にて
「酒飲んで酔っ払っている方がバカじゃないの!」と霊夢に迫るシーンと結びついているような印象もあったりします。
この第16話の花見の出席者は・・・
霊夢、魔理沙、妖夢、にとり、射命丸文、椛、光の三妖精、チルノ、幽香、咲夜、レミリア様、響子、ミスチー、
マミゾウ、そして華仙なのですけど、私としては、椛が登場しているのが嬉しいですね!
椛とあややは「実は不仲・・?」とも言われているだけに、こういうシーンはなんか嬉しいものがあります。
幽香がいるのも大変珍しいと思いますし、
チルノと光の三妖精が一緒になってお酒を飲んでいるというのもなんか微笑ましいものがありますね~♪


そうした楽しい花見の中、華扇は一升枡で呑んでいます。
この枡も特別製で、「茨木の百薬枡」と呼ばれ、これにお酒を注いで呑むと病気や怪我が治るとの事で
健康な人なら一時的に怪力が漲るとのことなそうです。
魔理沙が枡を奪って飲むと、軽々と霊夢を持ち上がてしまうのですけど、
このシーンの霊夢がなんかちょびっとエロっぽくてとても素敵です・・・
この枡のお酒をこの花見の参加者が飲んでしまったので、翌日、大変な事が起きてしまいます。
そうとは知らず、霊夢のために差し入れを持ってきた早苗さん・・・
だけど博麗神社はいつも以上に荒れ果てていて、霊夢も二日酔いで爆睡していて、
目が覚めても、「うるせーな・・・そんなもん食えるかっ!」みたいなまるで別人みたいな感じになっていて
早苗さんも思わずビビってしまいます・・・

「茨木の百薬枡」は病気が治る代償として性格が鬼のようになるという副作用があるとの事です!
そのため霊夢と魔理沙に限らず、他の呑んだ人々も同じように荒れているというのがなんかとっても興味深いです。
ゆゆ様に対して普段の鬱憤を晴らすべく荒れている妖夢はどうなるのか・・?
吸血鬼のレミリア様は一体どうなってしまうのか、更に凶暴性が増していくのか・・?とか
幽香が飲んだら、あのドS振りはどうなってしまうのか・・・??
幽香が鬼ようになったらどうなってしまうのかといった事は想像するのも恐ろしいです・・
マミゾウに果たして何らかの変化はあるのかないのかとか不仲設定のあややと椛の間にバトルは勃発しないのかなど、
すてきな妄想ネタはてんこ盛りという展開になりそうです。
華扇によると、健康体ならまだいいとして、体を治すたびに、あの枡で酒を飲み続けていくと、
終いには性格だけでなく体そのものも鬼になっていくとの事らしいです。
華扇がその枡で酒を飲み続けているのは、右腕の傷がいくら呑んでも治らず、
癒えるまでは副作用も出ないからというのも妥当性はありそうですね。
そして16話ですけど、元々華扇のその枡というのは鬼の酒器でもありますし、
今回の花見の宴席で華扇が準備したお酒というのも、地獄の鬼でもある星熊勇儀から貰ったものというのも
なんか大変興味深い話だと思います。
というのも星熊勇儀と華扇が知り合いで、話の最後として萃香が登場している辺りは
「華扇、実はその正体は鬼説」を示唆しているものと言えるのかもしれないです。
響子とミスチーの鳥獣伎楽コンビなのですけど、その発端はこの花見の場であの枡の酒のせいでハイテンション状態になり
意気投合してしまったのかもしれないです・・


東方茨歌仙第19話は、お酒の強要・・、つまり今風に言うとアルハラに関する霊夢と早苗さんの諍いがメインテーマに
なっています。
霊夢の感覚としては・・・・
「もっと私達仲良くしようよぉ! そのためにもまずは一杯・・・」みたいな感覚でしょうし、
早苗さんとしては本人が元々が下戸と言う事もありますし、何よりも外界出身と言う事で
いかにも外界の人らしいアルハラという概念で持って霊夢に対してそうした「酒の強要はよくないこと・・」みたいな
概念を説こうとしています。
つまり、酒が一種のコミュニケーションツールとなっている幻想郷の常識と
別に酒だけがコミュニケーションを円滑にする道具ではないと思っている早苗さんの
価値観の対立という事になるのだと思います。
この構図はとっても興味深いです。
妖怪退治とか異変解決といった幻想郷の巫女に関わる対立の構図というのではなくて
こうした身近な事柄が対立の原因となっていて、しかもそこにお互いの個性や考え方の違いとか
育った環境の違いというのも関わってくるし、
そこに二人の人間性も垣間見えてくるというのがとっても興味深いと思います。
霊夢としてはサラリーマン社会の威張った上司からの
「なんだてめー、この野郎! 俺の酒が飲めねえってのか!」みたいなまさにパワハラ&アルハラそのままのノリなのですけど、
幻想郷内で育った霊夢としては、実はこれは普通の感覚なのです。
一方早苗さんとしては、確かに早苗さんの言う事に理があるのは自明な事なんですけど、
ちょっとストレート過ぎた・・・というか、もう少し柔軟性というのか・・・
杯に酒だけついで貰ったら、見ない所でさーーっと酒をどっかに流すとか 最初の一杯だけ付き合うとか
そういうのは多少はあった方がよかったのかもしれないです。
ここは外界の常識が通用しない幻想郷の世界なのですから、先輩巫女でもある霊夢にもう少し配慮は必要だったのかも
しれないです。
霊夢に対してアルハラという外界の考え方」持って来てそれでもって理詰めで霊夢を納得させようとしたのは
ちょっと無理があったのかもしれないです・・・
ちょっと理系っぽい理屈っぽさが裏目に出てしまったのかもしれないです。
案の定・・・二人の間にはビリビリムード」漂ってしまったのでした・・・
「酒でコミュニケーションを取ろうとする事自体が時代遅れ」と外界の現代的感覚で霊夢を制する早苗さんに対して、
霊夢の方がこの時は一枚上手でした。
(「酒飲んで酔っ払う方がバカじゃん!」という早苗さんのストレートな言い方がこれまたすてきて゜すね~・・)
霊夢は「お酒の素晴らしさ」を引用し大伴旅人の歌を意外にも(?)持ち出し、
意外と「学」がある事を見せつけた上で、
「そんな酒の楽しさも知らないでギャーギャー喚くのは猿以下・・」とか言って逆に早苗さんを挑発し、
まさにここに二人の関係は・・・一触即発状態・・・
「これはやばい・・」と誰もが感じた瞬間に喧嘩の仲裁に入った華扇は、まさに大人ポジション・・・!
霊夢と早苗という二人のやんちゃな姉妹の母親みたいに香りすら漂っていました。

改めてですけど・・・
茨歌仙の第19話の方は、早苗さんを主人公にしながらも実は真の主役は霊夢だったのかなぁ・・・と
感じてもしまいますね。
珍しい霊夢の本音らしきものが吐露されただけでも大変貴重とも言えますし、
同時にそれに対して、霊夢に対して同情しながらも「酒の上での失態」について釘をドスンと刺す華扇の存在も
素晴らしいものがあるなぁ・・と感じたものでした。
この第19話の霊夢は珍しく、霊夢個人としての本音が少しだけ見えているようにも感じられます。
「自分はこんなにも幻想郷内の異変に数多く関わり、異変解決に多大な貢献をしているというのに、
幻想郷内ののんきな人たちは・・・異変が起きていた事すら気が付いていない・・・
この私が・・この私が・・・あんなにも頑張ったというのに、誰も私の頑張りに気が付いてくれない・・
これってなんか仕事し損だと思わない・・・?
幻想郷を救った最大の功労者の私がここにいるというのに!!!」
そうした霊夢の心の本音みたいなものがこの第19話で吐露されているようにも思えます。
だからこそ霊夢は・・・
「幻想郷を救ったこの私の酒がのめねぇだとぉーーー!!」みたいな因縁をついつい早苗さんに対して付けてしまい、
早苗さんは早苗さんの理屈で、外界の常識をそこに持ち込んでしまい、更に霊夢をキレさせてしまい、
早苗さん自身も売り言葉に買い言葉でキレてしまったのが第19話の「喧嘩の本質」ではないのかなとも
思ったりもしますね。
何となくですけど、霊夢も意外と寂しがり屋なのかな・・??
「誰か・・・誰でもいいから私の仕事ぶりを認めて!!」と案外もしかして心の中で叫んでいるのかな・・・?
なんにせよ、霊夢としては・・
「誰も認めてくれないというのなら、いいもん・・・!
自分一人だけでお祝い事してあげて、大袈裟と言うわれても構わないからどんちゃん騒ぎでもして
自分で自分を褒めてあげないと・・・」という感覚だったのかもしれないですね。
全体的には「お酒はほどほどにね・・・!」というのが一つのテーマでもありましけど、
幻想郷においては、酒の上での失態とか見苦しく酔っぱらうとか絡み酒とか過度な二日酔いとか
そうしたお酒の失敗があまり見られないというのは、
酒のみの視点からしてみるとまさに理想郷と言えるのかもしれないです。
霊夢が時折前日の飲み過ぎによる二日酔い」なってはいるようですけど、
霊夢自体は、幻想郷内のメインキャラの中では数少ない人間キャラですから、
二日酔いぐらいは大目にみてあげましょう・・という感じなのかもしれないです。

ここから先は
dream fantasy2の
アミグリさんが描かれた霊夢の美しい絵の転載&ご紹介コーナーです。
本日、3月5日は「東方巫女の日」でありますけど、
上記の東方茨歌仙の霊夢は早苗さんとバトルする少しやんちゃで本音炸裂の霊夢といえそうですけど、
アミグリさんの描かれたこの霊夢はとにかく上品で洗練された風薫る美しい巫女さんという印象です。
dream fantasy2にて
初めてこの霊夢を見た瞬間に霊夢の美しさに感銘を受けてしまい、ひそやかだけどあでやかで気品ある霊夢の絵に
霊夢の巫女としての内面の美しさを感じずにはいられなかったです。
髪が風にたなびく様子もすてきですし、新緑の五月の風に髪がさわさわと揺れている様子もとても絵になると感じたものでした。
少し驚いたような少しきょとんとした表情もとてもチャーミングだと思います。
この霊夢を見た際には「2012~13年頃の淡い作風に近い」といった印象を感じたものですけど、
それに関してのアミグリさんのとらえかたは、
「霊夢のリボンのフリルや袖の影を、いつもは少し暗めの色か、寒色系の色で塗っていましたが、
今回はうすいピンクで影を塗ったので、淡い印象になったのかもしれないです」
とのことでした。
なるほど! 影の塗り方一つだけで全体に与える影響もこんなにも違うということなのですね~♪
とにかくこの霊夢はアミグリさんがこれまで描かれてきたたくさんの霊夢の中でもハイレヴェルの霊夢のひとつであり、
改めて「やっぱりアミグリさんの描かれる霊夢は素晴らしい!」と感じずにはいられないです。
この正統派美人巫女さんの霊夢の美しさに惚れ惚れとさせられてしまいそうです!
本音炸裂で時に悩む霊夢もすてきですけど、
dream fantasy2が描かれる「トニカクウツクシイ・・」としかいいようがない霊夢もまた素晴らしいと思います~♪
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幻想郷の皆様にとっては飲み会こそがコミュニケーションそのものなのかもしれず、
外界のパワハラとかコンプライアンスをよく認識している早苗さんと霊夢のギャップがこんなところにも
ありそうです。
アミグリさんの描かれた霊夢はとても美しくて、風薫る巫女さんだと思います。