成人の日 門出を祝う式典 各地で

 13日は成人の日です。県内では二十歳の門出を祝う式典が、各地で行われました。

 さいたま市の成人式「二十歳の集い」は、さいたまスーパーアリーナで開かれ、1万2830人の新成人たちの誕生を祝いました。

 清水市長は「さまざまな悲しみや苦しみを乗り越えて自分の夢や志を抱き、自分の命を大切に生きてほしい」と呼びかけました。

 このあと、11人の代表者が登壇し、それぞれが誓いの言葉を述べました。

 また、出身中学校ごとに分かれる「再会の広場」では、久しぶりに顔を合わせた同級生たちが、再会を楽しんでいました。

 一方、成人式発祥の地として知られる蕨市では、「成年式」が開かれ、およそ350人が出席しました。

 成人式は終戦翌年の1946年、若者たちに希望を持ってもらおうと、蕨市で人生の節目=20歳を祝う式典が開かれたのが始まりとされています。

 式典で頼高英雄市長は「成人式発祥の地、蕨で20歳という大事な節目を迎えたことを誇りに、これからのよりよい社会をつくる主人公として、より充実した人生を歩むことを心から期待しています」と祝辞を述べました。

 このあと、「青年の主張」として、代表者が決意を述べました。

加須市 トマトの出荷が本格化

 県内で、トマトの栽培が盛んな加須市の北川辺地区では、トマトの出荷が本格化しています。

 加須市麦倉にある「JAほくさい北川辺支店」のトマト選果場では、機械を使って傷があるかを判別したり、大きさごとに選別したりしていました。

 トマトは地元の18人の農家がハウス栽培したもので、およそ1500トンの出荷を見込んでいます。

 北川辺地区で作られるトマトはほとんどが「れおん」という品種です。

 酸味と甘さのバランスがよく、成熟が進んでも形が崩れにくく、日持ちしやすいのが特徴です。

 この冬は、例年通り食べ応えのあるいい出来だということです。

 選別されたトマトは、加須市の名産で木の上で熟した甘いトマトをイメージした愛称、「木甘坊(きかんぼう)」の名で市場に出荷されます。

 主にJA北川辺農産物直売所をはじめ、県内や都内のスーパーなどで販売されるということです。

 トマトの出荷作業は7月上旬まで行われます。

小鹿野町 「尾ノ内氷柱」が見ごろ

 小鹿野町では、冬の風物詩と知られ秩父三大氷柱のひとつ、「尾ノ内氷柱」が見ごろを迎えています。

 小鹿野町尾ノ内の「尾ノ内氷柱」は観光客を呼び込もうと、地元の商工会が作った人工的な氷柱で、2009年から公開されています。

 氷柱は秩父百名山のひとつの両神山を源流とする尾ノ内沢から、およそ500メートルのホースを引き、放水して作り上げます。

 幅がおよそ250メートル、高さはおよそ60メートルあり、自然の豊かさを感じることができます。

 ことしは、去年の12月中旬から冷え込んだ日が続いたため、例年よりも出来栄えの良い氷柱が完成したということです。

 「尾ノ内氷柱」は2月24日まで公開されていて、1月25日から2月9日の土日、祝日にはライトアップされた氷柱を楽しむことができるということです。