「夜の生活」もビクビクし…

どこにいても安心できない。そんな状況が続いていた結婚してから1年過ぎ、別の大きな店舗に人事移動することになった。彼にそれを伝えると、「さらに忙しくなるのか。今ですら忙しく、一緒の時も楽しそうじゃないけど大丈夫?」と指摘されてしまった。

 

また疲れすぎていることに合わせて、同居している両親が私たちの寝室のすぐ横にいることは私をナーバスにさせた。新婚にも拘らず、気になってしまい、少しずつ夜の生活を断ることがあったことが彼を落胆させていた。彼に、勇気を振り絞ってここ数ヵ月の状況や、トイレやお風呂ですらご両親に気を遣ってしまうことなどを正直に話したが、「気を遣い過ぎ!そんなこと気にするな」と軽く言われてしまって終わり。彼は対策を考えるのではなく、笑い飛ばすだけだったのだ。それ以上私に何ができたのだろうか。結局、また何度も謝りながら、それまで以上にさらに彼にも気を遣うことになった。

髪型や服装も、彼の好みに合わせ、行くお店も彼が選ぶところ。彼はいつも私に「どうしたい?」とは聞かなかった。「いいお店があるから行こう」と連れて行き、それを私は喜ばなければならなかった。私が勇気を振り絞って家の中でリラックスできないことを伝えても笑い飛ばすだけ。私という個人の意思は不要であるかのようだった。

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