マンションの契約書を両親に見せる
高校3年生の1月半ば、勇気を出して父に契約書を見せた。
もちろん、ここまで一切誰にも相談していない。計画がバレないように慎重に準備をしたのだ。相談したら反対されるだけだし、就職に内定したあと、学校に行かなくても卒業できる、つまり時間があることがバレたら、家の事をさらに任されて妨害されることもあると思った。
「教習所に通うお金も親に頼らずに免許証を取得していたのは知っとったけど」と当然父はびっくりしていた。その横で「何も聞いてない!」と母はわめいた。
「お父さんに言われた通り、自分でバイトして全て準備したし、一人前になりたいのなら家を出るしかないと言われたからここまでやってきたんよ」と私は必死の思いで口にした。父はこう言った。
「感心したとまでは言えないが、親として受け入れるしかないな」
「嫁にも行ってないのに家を出るなんてどういうつもり! ましてやまだ18歳で!!」と母は私に掴みかかろうとしてきたが、父が抑えた。そして父は黙って保証人にサインしてくれた。「ありがとう」こう言って契約書を持ち、自分の部屋に行くと、下で二人の怒鳴り合うのが聞こえた。