花栗哲郎

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花栗哲郎
@thanaguri
理研の物性実験屋。専門は超伝導、STM、トポロジカル絶縁体。自転車通勤。(元)クライマー。ビールとFermi面と超絶技巧が好き。

花栗哲郎’s posts

PowerPointの3D機能が、えらく強力なことを知ってビックリ。この絵では、探針の部分を含めて、もともと「円」しか使ってない!
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2000Lの液体ヘリウムの市場価格は1000万円以上。このようなイレギュラーな事が無くても、日本には7000台以上のMRIがあって毎年500台以上が更新のために廃棄されるので、膨大なヘリウムが大気放出されている。理研では、このヘリウムを回収する試みを始めている。 riken.jp/pr/news/2024/2
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Haruhiko Okumura
@h_okumura
MRI装置のある医療施設、電力使用量が多い(当然)のを大麻栽培しているからと勘違いして、警官が銃を持って突入し、銃が吸着したのでMRIを緊急停止し、クエンチで2000Lのヘリウムが失われた。こういう基本的な科学知識は義務教育でしっかり教えなくては news.yahoo.co.jp/articles/41145
かつて東北大物理の博士号は、取るものではなく、時間無制限の審査会で糟谷先生からもぎ取るものだったそうだ。 「糟谷先生はちょっと黙っててください!」と言い放ってもぎ取った先生を知っているw
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Nagamura ∩|∵|∩ Naoka
@naganao
博士学生当時、教授に「素人は黙っててください」と言い放った人は知ってる( ´థ౪థ) 今でもバリバリ研究してますねw
高温超伝導最盛期の研究会で、福山秀敏先生が、「Tcが100Kでも室温でも似たようなもの」という、物理屋は納得してしまうコメントをされたら、間髪入れずに田中昭二先生が「身長3mの人間がいたら不思議じゃないのか」と切り返されたのはホント名言だと思うのだが、あまり業界で知られてない気がする。
「低温物理学」の単位落としたけど、ずっと低温物理で仕事してるw
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DJ⑨
@laughingman2046
未だに高専時代に言われた「流体力学の単位落としかけたくせに、王将の水ピッチャー注ぐのうまい」を思い出すとイラッとする
東北大には、糟谷先生に「ところでスピンって何かね」と聞かれて上手く答えられず、もう一年になった人がいた、という伝説がありました。
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加藤岳生
@takeokato719
地獄の大学院口述試験(その1) 清水明「量子力学ってどういう学問ですか?」 田崎晴明「統計力学ってどういう学問ですか?」 清水明・田崎晴明(同時)「熱力学ってどういう学問ですか?」
実験家にとってデータは命。学会で「データが綺麗すぎる」と捏造を疑われた時の怒りは忘れられない。 人の測定結果に関してコメントするならば、専門的な判断ができる学識と根拠があるかどうか自問する必要があるだろう。 一方、実験家は、誤りを公表したら万死に値すると思わなばならないだろう。
全くレベルが違いますが、私は低温物理の単位を落としましたが、低温物性実験を35年やってます。
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渡辺(本物)
@wK5RelodjWfTHAP
南部陽一郎、熱力学落単していたらしい みなさん落単しても恥じることはないですよ
冗談としても、こういった見方は悲しい。努力して取ってトップジャーナルに採択された会心のデータを、学会のシンポジウムで大御所に綺麗すぎるという理由で捏造呼ばわりされた時の怒りは忘れられない。 怪しい仕事は自分自身のデータで殴ればよいと思う。
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ぽす毒☠️
@vetpostdoc
いわゆるトップ誌のデータ、綺麗すぎるんだよねぇ x.com/iratagnubiz/st…
実験の生データ、普通は何がなんだか判らなくて汚い。でも、ちょっとした規格化したり、Fourier変換したりするだけでビックリするような綺麗なパターンが現れる事がある。 この経験を何度かすると、実験ジャンキーになってしまうので注意w
物理学会が怖いところ、みたいなツイートが流れているけど、何が怖いって、質問が出ないのが、一番怖い。
査読で一番困るのが、心眼で見るとそう見えなくもないデータに、ありえなくはないシナリオで解釈をつける論文。
金属加工でできる「バリ」は、英語(burr)由来らしい。てっきりバリバリしてるからだと思っていた。
一昔前のPhysics Todayの日本で試料作製が盛んなことを好意的に紹介した記事の中で、冗談半分に「どんな間抜けでも測定はできるから、真の物理は物質開発にある」というくだりがあって、悲しいけど強く反論もできないと思った事を思い出した。
物性実験で一番重要なのは試料。様々な物質の高品質単結晶を次々に作りだす職人的研究者が世界に数人(たった!)いるおかげで物質科学は進歩してきたと思うが、彼らの「神の手」を体系化したり、次世代のマイスターを育てる気運は不足している気がする。人工物質も重要だが、バルクも欠かせない。
不定期更新ヘリウム輸入状況(貿易統計より)。 一年前の超楽観ムードから一転、事故と戦争でシベリアの新プラントがあてにならなくなり価格は上がり続けていて、研究用には入手すら困難。一方、ヘリウム利用中止に伴って大量の備蓄ヘリウムを廃棄するという話も聞いた。辛い。
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量子コンピュータはじめ、1K以下の低温実験には3Heが必要。3Heは自然にほとんど無く、実質、核兵器の副産物である。加えて、通常の4Heの流通も世界情勢の影響を強く受ける世の中になってしまい、低温実験をのほほんと楽しむ事が難しくなってきた2022年末。
なんでもありの高温超伝導全盛期に修士では学会発表すらできないダメ学生だった私が、もっと研究したいと思ったのは東北大だったから。皆研究を楽しんでいた。 この30年、何がきっかけでイメージが変わってしまったのだろう?今でも東北大の物性関係者にはブラックさを微塵も感じないのだが...
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高等夢眠
@NobuKoba1988
東北大学を出て良かったのは「(研究で)人は死ぬぞ」というのを「言葉」でなく「心」で理解できた」点ですね。死が当たり前のものとして隣に存在する空気があった
低温屋さんの「宇宙に2.7K以下の場所があったら、そこには知性がある。」というのは名コピーだと思う。
共感。実験屋は、何らかのモデルや仮定を使って生データをわかりやすい物理量に変換するけど、その過程が本当に正当化できるか微妙なことがある。理論家の方は、なるべく直接測定可能な量を計算して欲しい。
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部品(吉岡里帆)
@tjmlab
そういえば.でんどうどじャなくて、はんしゃりつをそのままかいせきするしゅほうってあるんかな?°
最近、測ったら面白い結果出た、第一原理計算で再現した、将来の**に役立つ! という論文が、自分たちも含めて多いのけど、そうじゃない感が膨らむ。なんというか、脳天が痺れるようなやばいデータを見たいし出したい。
研究が高度になればなるほど、当然だと思っている仮定が破れて結果に重要な影響を与えたりするので、注意が必要。 気になったけど大丈夫という事が多いけど、いつでも牛を球で近似して良い訳ではない。
1994年当時、銅酸化物がs波かd波かが決まる前夜で、業界は熱かった。鉄系は発見から10年経ってもう誰もs++かs+-か気にしなくなった。Ru214のKnight shiftも全く盛り上がらなかったし、超伝導のメカニズムはもう過去の問題でサイドリマークだということを痛感した学会だった。
書きたい、というか書けるようになりたい。 私の場合は物性計測だけど、どんな手法にも工夫とともに適用範囲があることを明確にする様な本。例えば、STMやARPESの教科書ではなく、状態密度を測定する手法、という括りの教科書。 私が知りたいのは状態密度であって、STMは手段(趣味?)に過ぎない。
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double_quarter
@quarter_double
どんな物理量も測れなければどうしようもないと思っているので、測定に焦点を当てた概論的な物理の教科書があってもいいんじゃないかと思いつつある
固体物理の教科書でKittelをくさすのは、私が学生だった頃からお約束だけど、固体物理の研究を続けてきて、博覧強記的な知識がそれなりに重要なので、広く浅く適度に網羅してあるKittelは持っておいて損は無いと思う。今はトポロジカル物性が必須なので、そこは別に必要。
ストーリーが大事というのはホントにその通りだと思いますが、科学論文のストーリーというのは論理そのものであって、レトリックではないと思います。
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けみとれ
@chemicl_t
Replying to @chemicl_t
博士課程、大体無駄だったがこれに気づけたことは良かった 論理を重視する(とみなされる)科学者たちが「ストーリーを重視して」論文を書くのは、「論文を読むことに伴う感情を快いもの・相手を圧倒するもの」にすることで、査読者がacceptする確率を有意に高めると知っているからであって、(続
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物性若手夏の学校で、分光イメージング走査型トンネル顕微鏡の講義をします。国内に同業者が少ないので馴染みがないかもしれませんが海外ではメジャーで、強力な実験手法です。興味ある方は是非。 今、ようやくテキストを脱稿しました。 cmpss.jp
10年ほど前、h-index生みの親、Hirschさんから、私の論文のデータが間違ってる、とコメント貰った。そんな事ない、と反論するうち、特定名称酒(なんでこんな名前知ってるんだw)と高級カリフォルニアワインをかけて、もう一度実験して論文でその事を書く、という事になった。
銅酸化物が発見される前、超伝導に残された問題はもうないと考えられていたそうだ。 新物質は物質科学進展の原動力だが、非平衡物質・人工物質の作製技術が進んだ今日、未知の物性を示す系の探索は、ますますエキサイティングなテーマだと思う。
物性夏学で3日間講義させて頂いた。STMだけでなくARPESなどの学生さんにも聴いて頂いて、良い意味で予想外の手ごたえだった。 一方、昨年末の基研での会議でも感じたが、物性若手の主流が理論になっていることを実感する。個々の実験は楽しいし面白いのだが、横串となる何かが足りない。
平成最後のヘリウムトランスファー。この30年、本当に沢山ヘリウムを使わせて頂いた。令和でも若い人がヘリウム実験できるよう、微力ながら運動するつもり。(もちろん自分でもやりたい。)
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糟谷先生がしつこく質問してくるので、「糟谷先生!ちょっと黙って下さい!」と反撃して博士をクリアしたという伝説もあった。 これは反撃したご本人に確認したのでホントみたいw
分光イメージングSTMは一回のスキャンに数日かかるので、どうしても像が歪む。歪みを周期構造の位相ずれとして検出・補正する巧妙な方法がNature 466, 347 (2010)で開発されたLawler-藤田法。これはNbSe2のSTM像を補正したもので、補正後は完全な三角格子。他にもいろいろ応用できる。
心眼データであっても「ほら、皆が期待するストーリー、どーん」だと意外と査読通過しているようだが、慎重に解析して言える事・言えない事を併記したりすると、of broad interestではないと言われがち。 それでも後者にこだわりたい。
これは二年前の状況で、本当に深刻でしたが、皮肉にもパンデミックによって産業が停滞した事と、大規模なガス田開発に目処がたった事から、コロナによる物流麻痺という別の問題が起きていますが、供給危機は一応回避されつつあると理解しています。
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日経サイエンス
@NikkeiScience
ヘリウム不足も心配です… ヘリウム不足「深刻」、再利用訴え 日本物理学会など: 日本経済新聞 nikkei.com/article/DGXMZO #子ども科学電話相談 #大人のための補講 #SDGs
新物質開発や試料の質の向上で初めて現れる物性もあれば、新手法開発や測定精度向上で初めて明らかになる現象もある。普通の試料を普通に測るルーティン実験を繰り返していて新しいことに気づくこともある。 物性実験の楽しみ方はいろいろ。
科学論争は、論理の強さではなく、実験結果が有無を言わせない確度と再現を持つようになると自然に消滅するので、粛々と実験の改良するが吉。
先々週のVancouverでの国際会議、日本人のコロナ感染者が私の知るだけで6人。彼の地の公称感染者は東京より少ないが、単に皆全く気にしておらず、検査もしていないだけという事を実感。 対面会議のメリットはとても大きいが、今の海外出張は感染を前提に、しっかりした保険加入が必須だろう。
むしろ、相関の弱い系に対する最近の第一原理計算の予言能力の高さは異常。数十meV合わないとか、ちょっと前のARPESの分解能。
銅酸化物超伝導体が役立ったのはコイルそのものではなく、リード線として使うと、熱伝導が悪いのに電気抵抗ゼロなのでコイルの冷凍器冷却ができるようになって、ヘリウムフリー超伝導磁石が実用化した事だと思います。
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固体量子(研究室公認VTuber)
@QM_phys_kyoto
JR東日本が実用試験中の超電導ケーブルはBISCCOみたいです。 あと、基礎研究用超伝導マグネットには銅酸化物超伝導体が実用化され始めています。 #peing #質問箱 peing.net/ja/qs/164703003
物性物理分野の半世紀以上前のレター論文には、イントロがほとんど無く、結果と考察にほとんどの精力が注がれてれているものが多い気がします。 時代とともに、論文はストーリーよりナラティブを表すようになり、そのぶんイントロが重要になっている印象があります。どちらが良いかわかりませんが。
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佐伯恵太
@Keita_Saiki_
論文のイントロや考察ってそんなに重要じゃなくない?みたいなツイートを時々見かけるのですが、研究者の皆さんが実際どんな感じで捉えられているのか知りたいです。こうだから絶対必要!こういう時はあまり重要じゃないかも。こういう観点で不要と言うなら納得できる。などご意見お聞かせください🙇‍♂️
理研の基礎特研募集始まりました。我々のチームでも受け入れ可能です。物性よりのSTMに興味がある方、お問い合わせください。
実験屋は、私を含めて、ただ実験がしたいから研究者になった人が多い印象。新しい実験を実装できた時と、意外な結果が出た時に、研究してて良かったと思う。
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ヒカルリ(ハイパー都内勤務エンジニア)
@hika_ruriruri
研究してて良かったって思える時って論文アクセプトandパブリッシュされたときくらいじゃない?研究自体マジで苦行じゃないか?ひたすらテストケース作って計算データ検証してる時とか虚無になってるぞ?
理研では分光イメージングSTMで世界最強磁場最低温度に到達できます。今は人とSTMの数が同じなので理論的にはマシンタイム∞です。実験のプロが雑用無しに好きな事を好きなだけやったらどこに到達できるのか、追求しています。学生さんは受け入れていませんが、基礎特研、学振をお考えの方、是非。
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加藤岳生
@takeokato719
本気で世界最高クラスの実験装置でいい論文書きたいと思ったら、物性研は穴場だよ。学生が少ないので、すごく大切にされる。 x.com/MG1000T/status…