仮想通貨で儲かったら税務調査された
先日税務調査があったため、その内容についてまとめました。
ちなみに私は窓際に片足突っ込んだビジネスハゲのサラリーマンで、
副業がてらシコシコ仮想通貨で稼いでるポメ。
税務署からの通知は突然に
普通に個人の電話に連絡が来ました。
今のスマホは便利です。ご丁寧に○○税務署とディスプレイに表示までしてくれます。
ディスプレイを見た瞬間は心臓が震えました。
2023年暮れにTRBが暴騰してロスカされた時ぐらい震えました。
寝てる間にあんな上がると思わへんで普通。
税務調査の内容について
調査対象は所得税、過去3年分。
仮想通貨利益が多いのでそれ中心に見させてくださいとのこと。
・仮想通貨取引履歴
・株取引履歴
・寄付金受領証明書(ふるさと納税)
・先物等取引履歴
・銀行の入出金履歴
・スマホ転売の明細書
調査官に聞きましたが、税務調査のトリガーは仮想通貨の利益だそうです。
確定申告したことある人はわかると思いますが、明細も何もなく利益額だけドーンと記載するタイプですから、詳細どないやねんってよくなるようです。
税務調査を受けたくない人は追加資料として明細書をつけるのもありですね。
仮想通貨の税務調査状況について
税務調査の調査件数は令和4年度で600件程度。
600人のうちの1人に選ばれたのは光栄ですね。今後ドヤりたいと思います。
この表で驚くべきところは、615人しか調査していないのに対し、申告漏れ所得金額が189億もあるところです。
単純に計算してみると一人当たり平均して3000万円の申告漏れが指摘されているようです。
そして追徴税額が一人当たり平均1000万円となっています。
まあほぼ無申告で億っている人が平均を引き上げているような気がします。
具体的な税務調査内容
自宅がボロアパートで床には塩ビシート、窓にはアルミサッシで結露しており、24時間子供が発狂しているという状況を税務署に伝えたところ、
税務署内の面会室を借りてくれました。
調査官は1人でした。仮想通貨の場合は情報技術専門官も同席して二人という話を聞いていたので拍子抜けでした。
この辺は管轄によって違うのかもしれません。
仮想通貨調査内容について
まず利益の根拠について説明しろと言われました。
「基本現物だったり先物だったり、CEX(やらしい言葉ちゃうで)やDEXを使ったアビトラみたいなことをやっていて、取引数やアカウント数が膨大であるため集計は不可能と判断したので、円転法にて申告しました。」
と説明しましたが、
まったく理解されなかったのでどういうレベルまで知っているか、
取引所の先物取引とかDEXとかって知っているかと聞くと、
「カルダノなら知っています。ドヤッ」って感じで言われたので、
少なくとも今回の調査官はあまり知識がなかったようです。
調査官がなぜか中途半端なカルダノ(ADA)を知っていたのはこの事件があるからでしょうね。
日本の国税当局が仮想通貨取引を大規模調査 14億円の申告漏れが判明
話を戻すと、調査官への説明は単純に、取引数が膨大であるため、
海外取引所のポジションを全決済&全出金し、
「年始の入金額-年末の出金額=仮想通貨取引の利益」
という風に処理しました。
と説明するとようやく納得してもらえた感じです。
データ量は数えたところ海外および国内取引所20程度(複垢込み)、仮想通貨ウォレット60程度の取引履歴を3年分を税務署提供のUSBメモリーに自分のPCから全部ぶち込んで、取引解析するので詳細は後日って感じでした。
データ写し中のワイの心の中
「取引履歴のCSVはbybitのperpだけでも数万行あるし、ウォレットのTXもメインのものはチェーンまたぎまくってるし、TXも1000以上あるけどこれホンマに全部解析する気なんやろか。」
ちなみに取引履歴を渡す際
「取引データ渡したいのですが、どうやって送ればいいですか?」
って聞いたところ、
えっ紙じゃないの?
みたいな空気でした。
逆にこれ紙で印刷して数千枚渡した方が面白かったかもしれません。
次回調査あれば全部紙でだそうと決心しました。
データを渡した後、税務署から仮想通貨取引に関しては、解析に時間がかかるために、だいたい1か月後に返事すると聞いてその日はお開きです。
調査官に聞いたところ仮想通貨取引履歴の解析は解析班に送られるそうです。
解析班は国税局に配置されているようです。
私はてっきり東京あたりにスペシャリスト集団的なのがいると思ってました。田舎の方がレベル低いとか?
もしかして1県しかない沖縄とか北海道とか激熱?
取引履歴がとれない仮想通貨取引所について
ある程度は取引所履歴はとっていましたが、どうしても一部取引履歴が取れないところがありました。
いろいろやりすぎて垢BANされた取引所とか、
3か月分の取引履歴しか取得できないところ、
そもそも先物の取引履歴をエクスポートできない魔界CEXもあります。
それらについては取引所をエクセルにまとめて、
「ここに書いてる取引所にアカウントがあるが、過去の取引履歴を出せないため、今回提供したデータには入っていない。私の権限ではこれが限界なので、もし必要なのであれば税務署の方で何とかしてほしい。」
と申し訳なさそうな顔を作って言ったら特に何も言われませんでした。
税務調査でPCやスマホ、SNSアカウントは見られない
必要以上に詮索されたくなかったので、一応スマホからSNSアプリを消したりなんやらしていきましたが、個人所有のものは何も見られませんでした。
特に2段階認証アプリを見られて使用している取引所を確認されるという話を聞いたことがあったので、覚悟はしていましたが、出している取引所履歴と整合性をとるなど確認されることはありませんでした。
むしろ、調査官の前でデータ写すために自分のPCを操作していましたが、調査官はあえて見ないようにしてくれていました。
最近は税務調査も優しいのかもしれません。
その他の税務調査について
・ふるさと納税の返礼品の一時所得について
返礼品受取の有無にかかわらず、年内のふるさと納税額の30%を一時所得とみなして納税するよう指導されました。
一時所得は50万までは非課税なので、ふるさと納税を167万以上している人は要注意。クリプター界隈は結構いるのではないでしょうか。
私自身、返礼品をいただいていない寄付、受取人が私自身ではない寄付もあったこともあり、これについては納得いかなかったので調査官といろいろやり取りしました。詳細はまた別noteにまとめます。
・スマホ転売については帳簿の確認
売り上げが1000万を超えているかの確認。
取り扱っているものが中古であれば古物許可証を持っているかどうかも聞かれる可能性あり。
・先物取引については各社の取引明細書の確認
・株取引については源泉徴収なしの口座および一般口座の有無の確認
・FX口座をなぜ大量に持っているかの確認
なぜか少なくとも3年間、取引すらしてなかったFX口座を大量に持っているかバレてました。
なぜ税務調査官はこんな調べればわかることを聞いたのでしょうか?
ここからは私の想像なので全く的外れの可能性もありますが、
なぜ調べればわかることを聞くのかを考えてみたところ、
「口座の有無は簡単に確認できるけど、取引内容までは上長の承認等の手続きを経る必要があるの手間がかかる」可能性が考えられます。
つまり、株の取引もFXの取引も支払調書が税務署にいっているはずですが、
いくら調査官といえど見放題なはずはないと思います。
よって、ある程度信用している納税者に対しては口頭確認しかしていない可能性が考えられます。
仮想通貨はほとんどが無申告か極端な過少申告でしょうし、確定申告をしてそれなりの金額を納税し、かつ税務調査にも協力的というだけで客観的にみても割と信用されていると考えてもおかしくなさそうです。
また、承認手続きの面倒くささについてですが、
いわゆるJTCに勤めてたことがある方には分かると思いますが、
承認をとるという作業はというのは非常に面倒くさいです。
税務署でも多分こんな感じなんでしょう。
おじ「株の取引照会の書類作成したから承認してや」
上長「ん?これフォーマット去年変わったで書き直してや」
おじ「なんで変えんねんアホか。再作成どね」
上長「あれ?これ数値半角?全角にせなかんで、ちょっと書き直してや」
おじ「なんでもええやんけ。再々作成どね」
上長「ハンコどね」
上長の上長「ん?この文章の言い回し気に入らんなあ。書き直し」
おじ「なんでも一緒やんけ。再々々作成どね」
上長「この言い回しに変えたん?ふーん。ちょっとこれで今後のためにマニュアル作っといて」
おじ「(また仕事増えたやんけ)」
上長「ハンコどね」
上長の上長「ハンコどね」
上長「ハンコもらえたらコピー2部とって1部は部署、もう1部は○○部に。あと原紙は本部へ郵送しといてな。」
おじ「面倒くせえ。コピーまで保管する意味あんのかよ。」
上長「ていうかペーパーレスやからスキャンしてPDF保存もしといてや」
おじ「ますますコピー保管する意味わからんやんけ。そもそもペーパーレスちゃうやんけ。」
おじ「あれっ書類保管するファイルいっぱいや。注文せんと。」
上長「ファイルの領収書はワイのハンコと○○部のハンコもらって社内DBで申請せなあかんで」
おじ「たった500円でなんでそこまでせなあかんねん。」
上長「領収書のハンコどね」
○○部「あっ文房具は△△部が処理することになってます。」
おじ「また申請しなおさんとあかんやんけ」
上長「そういや文房具は△△部やったなあ。ハハッ。またマニュアル作っといてや」
おじ「また仕事増えるんかい。マニュアル増えすぎてもうどこに何のマニュアルあるかわかってへんやんけ。」
上長「領収書のハンコどね」
△△部「ハンコどね」
ここまでで一時間経過
おじ「次はFXの書類作成か。なんで同じ書類で申請できへんねん」
以下ループ。
という気が狂うようなJTC流のPDCAサイクルを回す必要があります。
おそらくワイの調査官の定年SSRおじは長年蓄積されたノウハウでこれを省いて自己申告であたりをつけたほうが効率が良いと判断したんでしょう。
必要経費について
経費計上していたのが、主に下記の通り
・取引用のスマホ本体代
・PC代
・回線代
・トレビュー利用料
・カードローン金利(出来心でいれてしもうた)
これについては特に指摘もなく、経費に上げている事項の確認のみで領収書すら確認されませんでした。
経費は年10-30万程度で利益に対しての割合がかなり低かったからかもしれません。
カードローン金利はカードローンを借りて仮想通貨を買っていた時期があったので若気の至りで入れたものです。
少し突っ込まれましたが結果的には経費と認められたようです。
調査官が折れただけかもしれませんが。
なので次回は調子に乗ってカーローンの金利も経費に入れてやろうと思います。
これも一応調査官とやり取りしたので別noteにまとめます。
税務調査官ガチャがある
税務調査官にもガチャがあるようです。いろいろ調査したところ下記のようです。
調査前に明らかに脱税を把握されている or 無申告とかだとRとかNの確率が上がるのかもしれません。
きっちり確定申告して納税しているワイは「SSR定年おじ」でした。
これはもうプロ野球カードの大谷翔平クラスです。
調査官ガチャでSSRを引くためにもきっちり納税しておくのも良いかと思います。
ちゃんと申告しているということはガチャだけでなく調査官の心象も変わるので、SRがSSRになったり、NがRになったりという効果も期待できそうです。
・税務調査官Tier
SSR
定年前のおっさん
基本的に成果うんぬんよりもノルマを淡々とこなすのみ、
もう余生を穏便に全うすることしか考えていないので重加算税等にこだわらず、徹底的に面倒なことを避けようとする。
SR
入社数年の新人
良くも悪くも基本に忠実。杓子定規な判断をする。交渉の余地はあまりない。
R
中堅
出世のため重加算税を積極的にとってくる。重加算税さえ取れれば良いのでうまく落としどころを見つければ交渉の余地あり。
N
役職付き
Rの強化版。なぜか強面。
ワイのときは最初の挨拶だけいましたが、ドスの利いた声でまるでヤ〇〇でした。このNが調査官だと身ぐるみ剝がされていたと思います。
むしろ税務調査での小手先のテクニックよりも調査官ガチャが最も重要と思います。
確定申告をちゃんとしていると調査官もそこまでしつこく調査してこない気がします。
税務調査の攻略はちゃんと確定申告しておくこと。これに尽きるかもしれません。ここ大事。
税務調査対象はどのように選ばれるのか
気になってざっくり調べたところ機械的に選んでるみたいですね。
国税総合管理(KSK)システムの概要
仮想通貨民は何年も前から重点的に調査すると明言されていますし、雑所得が外れ値的に大きくなるのでKSKシステムにホイホイ引っかかってくるんでしょうね。
最近はAIも導入されたとか
所得税の追徴課税1398億円余 過去最多に “AI取り入れた結果”
この記事を見ると申告漏れを一度でも指摘されるとまた調査に入られやすくなるということがわかります。
よく税務調査の際は「お土産を用意しとけ」みたいなことを言う人がいます。要はわかりやすい軽微な申告漏れを置いといてそれを調査官に指摘させ、致命傷は回避するみたいな戦法です。
ただそうすると軽微であっても「申告漏れがあった人」というレッテルを貼られてしまうので、再調査に選ばれる可能性が高くなります。
つまり、全力で完全勝利=是認をもぎとらなければならないということがわかります。
確定申告は誰の言うことも聞いてはいけない
実際確定申告をしたことがある人は分かっていると思いますが、確定申告書は適当な数値を入れても受理されます。
つまり受理されたかといって認められた訳ではなく、実際調査されるまでは確定申告書が正しいかどうかは分からないです。
たまに界隈でこんなものも経費にできましたとかドヤってる方も散見されますが、確定申告時点ではどんなアホな経費でも書類上は認められます。
今税務署が目を光らせているのはコンサル料として経費を水増しする方法のようです。クリプト界隈でもいそうな気がしますが調査が入ったら真っ先に狙われると思います。
また、税務署職員に聞いたところ、こういわれました。というポストも散見されますが、これも無意味です。
なぜなら裁判所がそう言っているからです。
現代語訳
むかしむかし
とある銭闘民族の猛者が税務署を訴訟したそうな。
「税務署職員の言う通り申告したけど税務署には否認されてん。そんなんおかしいやろ。」
そうしたら裁判所は
「税務署職員は忙しいし、庶民に善意でアドバイスしてあげてるだけやね。だから公式見解ちゃうねん。だからお前の責任な。ちゃんと追徴課税払えよ」って言ったそうな。
めでたしめでたし
よってワイのこのnoteの言うことも聞かないでください。ワイはそこらじゅうにいる小汚いおっさんです。
せめて税務に関するアドバイスを聞くのは顧問契約をしている税理士だけにしておきましょう。税理士であれば税務調査の際、責任を果たそうとはしてくれるはずです。
仮想通貨の税務調査に税理士は必要か?
ここで税理士の話をしましょう。調査だけでも税理士をつけたらよいかどうか。これは悩みました。めちゃくちゃ悩みました。そしてめちゃくちゃ調べました。でも悩む必要なんてなかったのです。
なぜなら必要か否かの前にそもそも誰も請け負ってくれないからです。
少なくともワイは税理士事務所3件当たったけど全断りでした。
「税務調査のみも歓迎」
みたいなの書いているところのみ絞ってアポとったんですけどね。
よく考えりゃ当たり前ですね。
顧問契約もしてないくせに、今まで好き放題してきたくせに、一撃100万アジャースとか言ってたくせに、都合の良いときだけアンパンマンに「100円やるから助けてや」と言って100円玉投げつけてくるカバオくんをアンパンマンは助けますか?って話です。
この場合もうカバオくんは腹を括るしかありません。税務調査までの残り時間、理論武装するしかないのです。
でも安心してください。カバは動物界最強説もあるらしいです。
税務調査を終えて
仮想通貨のおかげで税務調査の実績解除できました。
しかも是認を取れました。最近枯渇したと思われた脳汁がガンガンに分泌されたのを感じ。ほぼ逝きかけました。(イチローの例の画像は省略)
おかげでこれからワイはこういうマウントが取れます。
アホ「かぁー。副業うまくいってるから確定申告大変だわぁ」
ワイ「確定申告大変ですよね。ワイなんか仮想通貨で確定申告したら税務調査されたんで、有休取ってモンスター飲んでヴァイブス上げてから税務署乗り込みましたわ。ブハハハハ」
アホ「ふるさと納税せんの?お得やで」
ワイ「いやあふるさと納税しすぎたら修正申告しろって言われてね。どうやら30%は一時所得と見なされるらしいっすわ。at least167万以上寄付したんすよ。ネイティブサーセン。ブハハハハハ。」
アホ「このおーいお茶おいしいね」
ワイ「税務署で出してくれたおーいお茶もっとうまいよ。なんたって税金の味がするからね。ガハハハハ」
賢明な皆様はお気づきかもしれませんが、最後めんどくさくなって適当に書きました。気が向いたら税務調査「対応編」描きます。
応援してください。ハゲみになります。ブハハハハ



コメント
2特徴のある日本語表現と思いましたが、面白い記事でした。2025年1月25日のタイムスタンプの記事ですが、税務調査の前後の概ねの日付の記載があるとなおよかったなぁと思いました。ありがとうございました。
税金の味のするお茶、美味しそうですね(笑)とても楽しく読ませてもらいました。対応編待ってます