あんまり簡単に謝るなよ。
東京在住の女性H様から「カフェで一緒にお茶をしたい。顔面診断もして欲しい」と連絡をいただいた。私の正しい使い方である。H様の顔が哺乳類か爬虫類か魚類に見えるか言う前に、言った。私が言ったことよりも、自分が感じたことを信じて欲しい。私の言葉に惑わされて、微妙な感じにならないように、まずはあなたがあなた自身の顔をどのように見えているのかを聞かせて欲しい。
H様は「蛇だったら嫌だなと思う。自分的には犬みたいだなと思う」と言った。確かに、H様は可愛らしい犬のような顔をしていた。だが、安全ではない場所で育った犬のように見えると言ったら「よくわかりましたね!」と、H様は嬉しそうに手を叩いた。人間は不思議だ。隠したい過去や、トラウマになっている過去さえ、誰かに見抜かれると「よくわかりましたね!」と、嬉しくなる。
H様は言った。昔から同級生の話に混ざるのが苦手だった。混ざりたいと思うのだけれど、話が噛み合わなくて、結局一人になることを選んだ。私も同じだ。みんなが普通にできることが、自分にはできない。みんなが楽しいと思うことを、みんなと同じように楽しむことができない。普通になりたいとどれだけ願ったかわからない。だが、ある日、当たり前のことに気付いた。私は、最初から、普通になりたいだなんて思っていなかった。普通を、つまらないと思っていた。普通になるよりも、自分のままで生きていたいと思っていた。
輝いて見えたのならば、どれだけ周囲から馬鹿にされても、それが自分にとっての宝物になる。みんなにとっての宝物も、自分には輝いて見えないのならば、宝物にはならない。輝いて見えないものは偽物。今の自分が輝いて見えないのは、偽物の自分を生きているからだ。H様は「小さな頃、この本を読んで励まされた。この本を坂爪さんにもらって欲しい」と言った。そして「こんな親に育てられたら良かったと思う」と言った。こんな親に育てられたかったと思うのならば、それがお前の育ての親だ。嫌いなものに囲まれて、世界の素晴らしさと自分は切り離されていると思うのではなく、自分が好きになったものが、自分を育てた。嫌いなものではなく、好きなものが、俺たちを育てた。だから、今日からそれがお前の親だ。
H様は言った。親や彼氏や仕事から距離を置き、一人で過ごしていたら元気になった。しなきゃいけないは、したくないなのだと思った。別れ際、握手をした。H様は「あったかい!」と言った。愛は解放。情は支配。周囲から押し付けられた情の塊が、お前の体を冷やしている。体を冷やす情に絡め取られないで、自由に好き勝手に生きて欲しい。お前は間違っていない。お前が生まれたことは間違っていない。お前が生きていることは間違っていない。だから、あんまり簡単に諦めるなよ。あんまり簡単に謝るなよ。コミュニケーションを終わらせるために謝るのではなく、コミュニケーションを続けるために、本当のことを言って欲しい。お前の最大の哀しみが、お前の最大の励ましになるだろう。だから、あんまり簡単に諦めるなよ。生きているものは、あたたかいんだよ。
やみにきらめくおまえの光、
どこからくるのか、わたしは知らない。
ちかいとも見え、とおいとも見える。
おまえの名をわたしは知らない。
たとえおまえがなんであれ、
ひかれ、ひかれ、小さな星よ!
(アイルランドの旧い子どもの歌より)
おおまかな予定
1月26日(日)静岡県熱海市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
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