旧日本陸軍・樋口季一郎中将の銅像を札幌に建立へ ソ連の北海道侵攻を阻止、功績たたえる

兵庫県淡路市の伊弉諾神宮に建立された樋口季一郎陸軍中将の銅像
兵庫県淡路市の伊弉諾神宮に建立された樋口季一郎陸軍中将の銅像

先の大戦のポツダム宣言受諾後、旧ソ連の北海道侵攻を阻止した樋口季一郎陸軍中将の功績をたたえ、札幌市中央区の札幌護国神社に樋口中将の銅像が建立される。孫の樋口隆一・明治学院大名誉教授が代表理事を務める一般財団法人「樋口季一郎中将顕彰会」が23日の設立総会で決めた。

令和9年8月18日の除幕式を目指す。終戦直後の8月18日は樋口中将の守備隊と、千島列島の占守島に侵攻したソ連軍との戦いが始まった日だ。

樋口中将は満州でユダヤ人難民を救ったことでも知られる。樋口代表理事は「銅像建立を通じて樋口中将の功績を世界に伝え、国際的な友好の輪を広げたい」と述べた。

樋口中将の銅像は令和4年、出身地・淡路島の伊弉諾(いざなぎ)神宮(兵庫県淡路市)にも建立された。顕彰会は製作費などの寄付を募っている。問い合わせは0120・502・153まで。

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