ダイユーエイトMAX福島店
- 2024/05/08
- 22:12
福島県福島市。
JR東日本の福島駅から徒歩5分程度、または福島交通飯坂線の曽根田駅から徒歩1分程度のところに、ダイユーエイトMAX福島店はあります。株式会社ダイユーエイトは福島県福島市に本社を置くホームセンターです。
店舗外観。
1998年3月に福島ビブレとして開業。山田百貨店から営業を続けてきた福島駅東口の平和ビルの旧店舗を閉店しての移転でした。親会社のマイカルが2001年9月に経営破綻したことに伴い、運営していたダックビブレも民事再生法の適用を申請。2002年9月には「さくら野百貨店福島店」として再出発を切りますが客足は遠のき、2005年3月21日をもって閉店となりました。5階のワーナー・マイカル・シネマ(現イオンシネマ)は営業を継続したものの、低層階は空きテナントが続いていました。2010年にはビルを所有していた積水ハウスから福島市の第三セクターが土地建物を9億円で購入し、同年11月25日に地元企業のダイユーエイトを核とする「MAX福島」がオープンしています。



駅に近い入口。線路沿いに建つ細長い建物となっています。

跨線橋からの店舗裏側。

巨大な立体駐車場も確保。ダイユーエイトのホームページには記載がありませんが、イオンシネマ側では850台と案内されています。

大規模小売店舗表示板。

フロアガイド。


1階食料品売場「FOOD MAX」

青果は特売品を中心に値頃感があるものの、品揃えは定番品が中心です。

導入部で産地直送野菜も展開。

夕方までボリューム感は維持されています。

鮮魚部門は福島市荒井北三丁目で営業する全日食チェーンのスーパーキクタが担当。

調理風景をダイナミックに見せるオープンキッチン方式を導入しています。

いなだ、真がれい、にしん、やりいか、スルメイカなどの丸魚が並びます。

お刺身は3点盛り698円、5点盛り1200円と品質を重視したラインナップ。

一方で広い売場を持て余しており、珍味や塩干など期限の長いアイテムで埋めている様子も見て取れました。

握り寿司は株式会社福島水産からアウトパックで提供。8貫1000円、10貫1280円といった価格帯も販売しますが、あまり豪勢なネタが入っておらず、定価で購入したいと思えるクオリティではありませんでした。

鯉の甘煮などを販売。
鯉の生産が盛んな福島県郡山市を中心に「鯉こく」「鯉のあらい」など鯉を食べる文化があります。

続く惣菜売場。

惣菜は弁当やフライ系を中心にシンプルなアイテムが目立ち、付加価値を訴求する手の込んだ商品は乏しい印象です。

お弁当の種類は豊富で飽きの来ないラインナップとなっており、17時を過ぎると3割引きのシールが貼られ、多くの仕事終わりの方が買い求めていました。



精肉売場。こちらも調理風景が見えるオープンキッチン方式。精肉は「 肉のプロショップ肉匠」を名乗りますが、運営企業は記載されておらずダイユーエイトが運営している可能性も考えられます。

牛肉では「福島県産福島牛」のサーロインステーキ(100g1380円)など上質な霜降り肉を積極的に導入し、専門性の高いラインナップを実現。

すき焼き用と焼肉用の中間の厚さのロース肉を「焼しゃぶ」「5秒後ロース」といった商品名で提案します。

豚肉では「山形県産米澤豚」「国産エゴ豚」など銘柄肉を販売。

国産鶏もも肉は通常パックで100g158円と割高ですが、2kg入った業務用サイズは1980円と100g単価では100円を切る低価格で提供します。

揚げ物や肉を使った弁当をメインとした肉惣菜コーナーも配置しますが、惣菜部門と差別化を図れるような工夫ある商品はあまり並んでいません。


売場メイン通路。

洋日配の牛乳コーナー。和洋日配から加工食品はバローのプライベートブランドを前面に押し出す品揃えとなっています。

ヨーグルトは半分近いスペースがバローPB。

冷凍食品はオーソドックスな品揃え。

スイーツでは冷凍ドーナツが販売されていました。

福島県ということもあり桃を使用したご当地商品が並びます。

加工食品売場。中通路にはエンドを設けないシンプルな構造。

醬油コーナー。フェイスアップは丁寧に行われています。

ドレッシングコーナー。

バローセレクトを単品量販。

ペットボトル飲料はケース販売にも注力しますが、売れている様子は見られませんでした。

酒類のクラフトビールコーナー。

1階にあるドラッグストアの「DRUG EIGHT MAX」

2階で営業する生活雑貨の「One’s MAX」

店内の雰囲気はセブン&アイホールディングス傘下のロフトによく似ています。

テナントのダイソー。

3階は専門店のフロア。キャラクターグッズなどを扱う「パステル」

4階には公共施設が入ります。


5階のイオンシネマは前身のワーナー・マイカル・シネマとして福島ビブレの開業当初から営業を続けています。

ダイユーエイトMAX福島店 店舗概要
開業: 2010年11月25日
売場面積: 9639㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 10:00 - 21:00
住所: 福島県福島市曽根田町1-18
駐車場: 850台(2時間まで無料。シオンシネマ鑑賞で5時間無料)
HP: https://www.daiyu8.co.jp/max/index.html
店内・売場の様子
時間帯: 平日16時頃
客数: 少ない(食料品売場に15~20人ほど)
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 明るい、簡素
品出し・前出し: 非常に良い
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内(肉のプロショップ肉匠)
鮮魚加工者: 株式会社スーパーキクタ
食品通常レジ: 1台(1台稼働中)
食品セミセルフレジ: 4台(2台稼働中)、精算機6台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: Vセレクト(バロー)
株式会社ダイユーエイトは福島県福島市に本社を置くホームセンターです。1976年に株式会社アサクラとして創業し、同年ホームセンター第1号店となる「ダイユー8福島店」を開店します。1977年に商号を株式会社アサクラから株式会社ダイユーエイトに変更。2009年には岡山県の株式会社リックコーポレーションと資本・業務提携し、2016年に経営統合。2019年にバローホールディングスの傘下に入り、アレンザホールディングス株式会社へ商号を変更、ホームセンターバローも統合されました。
アレンザホールディングスの2024年2月期決算の営業収益は1497億1500万円、営業利益41億0600万円、経常利益46億1400万円、当期純利益23億7200万円。ダイユーエイト単体の業績は売上高454億4100万円、営業利益9億8100万円となっています。
今回訪れたダイユーエイトMAXは、2005年3月21日に閉店したさくら野百貨店福島店の跡地へ2010年11月25日に居抜き出店した複合業態となっており、現在のところ1店舗のみ展開されています。生鮮食品も扱う「FOOD MAX」、ドラッグストアの「DRUG EIGHT MAX」、生活雑貨を扱う「One’s MAX」といった専門店によって構成されており、一般的なホームセンターの取り扱いアイテムは乏しい印象です。
食料品売場は2000㎡ほどの広々とした空間を確保。シンプルな内装で明るく、清潔感ある売場という印象です。青果は特売品を中心に値頃感があるものの、品揃えは定番品が中心です。ファミリー層の来店が少ないのか、キャベツはハーフサイズのみで丸ごと1玉の取り扱いがありませんでした。一方で調理に必要な食材は最低限揃い、夕方までボリューム感は維持されています。
鮮魚部門は福島市荒井北三丁目で営業する全日食チェーンのスーパーキクタが担当。調理風景をダイナミックに見せるオープンキッチン方式を導入し、17時過ぎまで調理場には従業員の姿がありました。導入部にはいなだ、真がれい、にしん、やりいか、スルメイカなどの丸魚が並びます。お刺身は3点盛り698円、5点盛り1200円と品質を重視したラインナップ。一方で広い売場を持て余しており、珍味や塩干など期限の長いアイテムで埋めている様子も見て取れました。握り寿司は株式会社福島水産からアウトパックで提供。8貫1000円、10貫1280円といった価格帯も販売しますが、あまり豪勢なネタが入っておらず、定価で購入したいと思えるクオリティではありませんでした。
惣菜は弁当やフライ系を中心にシンプルなアイテムが目立ち、付加価値を訴求する手の込んだ商品は乏しい印象です。お弁当の種類は豊富で飽きの来ないラインナップとなっており、17時を過ぎると3割引きのシールが貼られ、多くの仕事終わりの方が買い求めていました。
精肉は「 肉のプロショップ肉匠」を名乗りますが、運営企業は記載されておらずダイユーエイトが運営している可能性も考えられます。牛肉では「福島県産福島牛」のサーロインステーキ(100g1380円)など上質な霜降り肉を積極的に導入し、専門性の高いラインナップを実現。すき焼き用と焼肉用の中間の厚さのロース肉を「焼しゃぶ」「5秒後ロース」といった商品名で提案します。豚肉では「山形県産米澤豚」「国産エゴ豚」という銘柄肉を販売。国産鶏もも肉は通常パックで100g158円と割高ですが、2kg入った業務用サイズは1980円と100g単価では100円を切る低価格で提供します。揚げ物や肉を使った弁当をメインとした肉惣菜コーナーも配置しますが、惣菜部門と差別化を図れるような工夫ある商品はあまり並んでいません。
和洋日配や加工食品はとにかくバローのプライベートブランド「Vセレクト」をこれでもかと大量陳列。Vセレクトへ誘導するために大手ナショナルブランドの価格が競合他社と比べて高く設定されており、競争力が失われていると感じます。ペットボトル飲料はケース販売にも注力しますが、売れている様子は見られませんでした。
広大な食料品売場ですが平日16時の客数は15~20人程度と苦戦。18時頃に惣菜売場が賑わう場面も見受けられますが長続きはせず、閑散とした雰囲気でした。夕方のため購入も惣菜がメインで客単価も低い水準です。鮮魚や精肉は専門性の高い品揃えでアッパー品まで充実していますが、一方で和洋日配、加工食品はバローの低価格PB商品が目立ち、ちぐはぐな商品政策に感じました。立体駐車場にはひっきりなしに車が出入りし、施設内を歩く若者も多いのですが、食品スーパー部分は支持を得られていないようです。
JR東日本の福島駅から徒歩5分程度、または福島交通飯坂線の曽根田駅から徒歩1分程度のところに、ダイユーエイトMAX福島店はあります。株式会社ダイユーエイトは福島県福島市に本社を置くホームセンターです。
店舗外観。
1998年3月に福島ビブレとして開業。山田百貨店から営業を続けてきた福島駅東口の平和ビルの旧店舗を閉店しての移転でした。親会社のマイカルが2001年9月に経営破綻したことに伴い、運営していたダックビブレも民事再生法の適用を申請。2002年9月には「さくら野百貨店福島店」として再出発を切りますが客足は遠のき、2005年3月21日をもって閉店となりました。5階のワーナー・マイカル・シネマ(現イオンシネマ)は営業を継続したものの、低層階は空きテナントが続いていました。2010年にはビルを所有していた積水ハウスから福島市の第三セクターが土地建物を9億円で購入し、同年11月25日に地元企業のダイユーエイトを核とする「MAX福島」がオープンしています。
駅に近い入口。線路沿いに建つ細長い建物となっています。
跨線橋からの店舗裏側。
巨大な立体駐車場も確保。ダイユーエイトのホームページには記載がありませんが、イオンシネマ側では850台と案内されています。
大規模小売店舗表示板。
フロアガイド。
1階食料品売場「FOOD MAX」
青果は特売品を中心に値頃感があるものの、品揃えは定番品が中心です。
導入部で産地直送野菜も展開。
夕方までボリューム感は維持されています。
鮮魚部門は福島市荒井北三丁目で営業する全日食チェーンのスーパーキクタが担当。
調理風景をダイナミックに見せるオープンキッチン方式を導入しています。
いなだ、真がれい、にしん、やりいか、スルメイカなどの丸魚が並びます。
お刺身は3点盛り698円、5点盛り1200円と品質を重視したラインナップ。
一方で広い売場を持て余しており、珍味や塩干など期限の長いアイテムで埋めている様子も見て取れました。
握り寿司は株式会社福島水産からアウトパックで提供。8貫1000円、10貫1280円といった価格帯も販売しますが、あまり豪勢なネタが入っておらず、定価で購入したいと思えるクオリティではありませんでした。
鯉の甘煮などを販売。
鯉の生産が盛んな福島県郡山市を中心に「鯉こく」「鯉のあらい」など鯉を食べる文化があります。
続く惣菜売場。
惣菜は弁当やフライ系を中心にシンプルなアイテムが目立ち、付加価値を訴求する手の込んだ商品は乏しい印象です。
お弁当の種類は豊富で飽きの来ないラインナップとなっており、17時を過ぎると3割引きのシールが貼られ、多くの仕事終わりの方が買い求めていました。
精肉売場。こちらも調理風景が見えるオープンキッチン方式。精肉は「 肉のプロショップ肉匠」を名乗りますが、運営企業は記載されておらずダイユーエイトが運営している可能性も考えられます。
牛肉では「福島県産福島牛」のサーロインステーキ(100g1380円)など上質な霜降り肉を積極的に導入し、専門性の高いラインナップを実現。
すき焼き用と焼肉用の中間の厚さのロース肉を「焼しゃぶ」「5秒後ロース」といった商品名で提案します。
豚肉では「山形県産米澤豚」「国産エゴ豚」など銘柄肉を販売。
国産鶏もも肉は通常パックで100g158円と割高ですが、2kg入った業務用サイズは1980円と100g単価では100円を切る低価格で提供します。
揚げ物や肉を使った弁当をメインとした肉惣菜コーナーも配置しますが、惣菜部門と差別化を図れるような工夫ある商品はあまり並んでいません。
売場メイン通路。
洋日配の牛乳コーナー。和洋日配から加工食品はバローのプライベートブランドを前面に押し出す品揃えとなっています。
ヨーグルトは半分近いスペースがバローPB。
冷凍食品はオーソドックスな品揃え。
スイーツでは冷凍ドーナツが販売されていました。
福島県ということもあり桃を使用したご当地商品が並びます。
加工食品売場。中通路にはエンドを設けないシンプルな構造。
醬油コーナー。フェイスアップは丁寧に行われています。
ドレッシングコーナー。
バローセレクトを単品量販。
ペットボトル飲料はケース販売にも注力しますが、売れている様子は見られませんでした。
酒類のクラフトビールコーナー。
1階にあるドラッグストアの「DRUG EIGHT MAX」
2階で営業する生活雑貨の「One’s MAX」
店内の雰囲気はセブン&アイホールディングス傘下のロフトによく似ています。
テナントのダイソー。
3階は専門店のフロア。キャラクターグッズなどを扱う「パステル」
4階には公共施設が入ります。
5階のイオンシネマは前身のワーナー・マイカル・シネマとして福島ビブレの開業当初から営業を続けています。
ダイユーエイトMAX福島店 店舗概要
開業: 2010年11月25日
売場面積: 9639㎡(日本スーパー名鑑より)
営業時間: 10:00 - 21:00
住所: 福島県福島市曽根田町1-18
駐車場: 850台(2時間まで無料。シオンシネマ鑑賞で5時間無料)
HP: https://www.daiyu8.co.jp/max/index.html
店内・売場の様子
時間帯: 平日16時頃
客数: 少ない(食料品売場に15~20人ほど)
客層: 主婦、高齢者中心
買い物内容: 生鮮、惣菜中心にやや少なめ
売場の雰囲気: 明るい、簡素
品出し・前出し: 非常に良い
クリンリネス: 良い
接客対応: やや良い
店内BGM: 有線放送
精肉加工者: 自社店内(肉のプロショップ肉匠)
鮮魚加工者: 株式会社スーパーキクタ
食品通常レジ: 1台(1台稼働中)
食品セミセルフレジ: 4台(2台稼働中)、精算機6台
食品完全セルフレジ: 0台
トイレ: きれい
休憩スペース: あり
インストアベーカリー: 無し
プライベートブランド: Vセレクト(バロー)
株式会社ダイユーエイトは福島県福島市に本社を置くホームセンターです。1976年に株式会社アサクラとして創業し、同年ホームセンター第1号店となる「ダイユー8福島店」を開店します。1977年に商号を株式会社アサクラから株式会社ダイユーエイトに変更。2009年には岡山県の株式会社リックコーポレーションと資本・業務提携し、2016年に経営統合。2019年にバローホールディングスの傘下に入り、アレンザホールディングス株式会社へ商号を変更、ホームセンターバローも統合されました。
アレンザホールディングスの2024年2月期決算の営業収益は1497億1500万円、営業利益41億0600万円、経常利益46億1400万円、当期純利益23億7200万円。ダイユーエイト単体の業績は売上高454億4100万円、営業利益9億8100万円となっています。
今回訪れたダイユーエイトMAXは、2005年3月21日に閉店したさくら野百貨店福島店の跡地へ2010年11月25日に居抜き出店した複合業態となっており、現在のところ1店舗のみ展開されています。生鮮食品も扱う「FOOD MAX」、ドラッグストアの「DRUG EIGHT MAX」、生活雑貨を扱う「One’s MAX」といった専門店によって構成されており、一般的なホームセンターの取り扱いアイテムは乏しい印象です。
食料品売場は2000㎡ほどの広々とした空間を確保。シンプルな内装で明るく、清潔感ある売場という印象です。青果は特売品を中心に値頃感があるものの、品揃えは定番品が中心です。ファミリー層の来店が少ないのか、キャベツはハーフサイズのみで丸ごと1玉の取り扱いがありませんでした。一方で調理に必要な食材は最低限揃い、夕方までボリューム感は維持されています。
鮮魚部門は福島市荒井北三丁目で営業する全日食チェーンのスーパーキクタが担当。調理風景をダイナミックに見せるオープンキッチン方式を導入し、17時過ぎまで調理場には従業員の姿がありました。導入部にはいなだ、真がれい、にしん、やりいか、スルメイカなどの丸魚が並びます。お刺身は3点盛り698円、5点盛り1200円と品質を重視したラインナップ。一方で広い売場を持て余しており、珍味や塩干など期限の長いアイテムで埋めている様子も見て取れました。握り寿司は株式会社福島水産からアウトパックで提供。8貫1000円、10貫1280円といった価格帯も販売しますが、あまり豪勢なネタが入っておらず、定価で購入したいと思えるクオリティではありませんでした。
惣菜は弁当やフライ系を中心にシンプルなアイテムが目立ち、付加価値を訴求する手の込んだ商品は乏しい印象です。お弁当の種類は豊富で飽きの来ないラインナップとなっており、17時を過ぎると3割引きのシールが貼られ、多くの仕事終わりの方が買い求めていました。
精肉は「 肉のプロショップ肉匠」を名乗りますが、運営企業は記載されておらずダイユーエイトが運営している可能性も考えられます。牛肉では「福島県産福島牛」のサーロインステーキ(100g1380円)など上質な霜降り肉を積極的に導入し、専門性の高いラインナップを実現。すき焼き用と焼肉用の中間の厚さのロース肉を「焼しゃぶ」「5秒後ロース」といった商品名で提案します。豚肉では「山形県産米澤豚」「国産エゴ豚」という銘柄肉を販売。国産鶏もも肉は通常パックで100g158円と割高ですが、2kg入った業務用サイズは1980円と100g単価では100円を切る低価格で提供します。揚げ物や肉を使った弁当をメインとした肉惣菜コーナーも配置しますが、惣菜部門と差別化を図れるような工夫ある商品はあまり並んでいません。
和洋日配や加工食品はとにかくバローのプライベートブランド「Vセレクト」をこれでもかと大量陳列。Vセレクトへ誘導するために大手ナショナルブランドの価格が競合他社と比べて高く設定されており、競争力が失われていると感じます。ペットボトル飲料はケース販売にも注力しますが、売れている様子は見られませんでした。
広大な食料品売場ですが平日16時の客数は15~20人程度と苦戦。18時頃に惣菜売場が賑わう場面も見受けられますが長続きはせず、閑散とした雰囲気でした。夕方のため購入も惣菜がメインで客単価も低い水準です。鮮魚や精肉は専門性の高い品揃えでアッパー品まで充実していますが、一方で和洋日配、加工食品はバローの低価格PB商品が目立ち、ちぐはぐな商品政策に感じました。立体駐車場にはひっきりなしに車が出入りし、施設内を歩く若者も多いのですが、食品スーパー部分は支持を得られていないようです。