書類送検されたのは、東京 豊島区にある「サンシャイン水族館」の60歳の元館長や現在の副館長ら合わせて4人です。
サンシャイン水族館元館長ら書類送検 カメの管理費詐取か
密輸で押収された絶滅危惧種のカメの飼育を委託された東京の「サンシャイン水族館」の元館長らが、飼育数を偽って報告し、国から管理費およそ15万円をだまし取ったとして書類送検されました。カメの一部は水族館から譲渡された元職員が繁殖させていたということで、警視庁は、無断で譲渡したのを隠そうとしていたとみて調べています。
警視庁によりますと、この水族館は、密輸で押収された絶滅危惧種の「ビルマホシガメ」の飼育を国から委託されていましたが、元館長らは2022年までの3年半にわたって、飼育数を実際よりも2匹から3匹多く報告し、国から管理費およそ15万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いが持たれています。
水族館では飼育スペースの問題などから2003年に10匹のカメを沖縄県に住む元職員に無償で譲渡し、元職員が繁殖させていましたが、元館長らは、こうした事情を把握していたにもかかわらず、正確な飼育数を報告していなかったということです。
調べに対し、いずれも容疑を認めたうえで、「カメが一度に10匹死亡したことになると、水族館の管理能力が疑われると思い、少しずつ病気などで死んだことにして、帳尻合わせをしていた」などと供述しているということです。
不正に受け取った管理費は合わせて180万円に上るとみられ、警視庁は、無断で譲渡したのを隠そうとしていたとみて調べています。