ジュニアバレーの先輩が同じ高校に…
当時の兄の担任が体育の先生だったので、挨拶のため体育館の方へ向かう。すると、「おばちゃーん」と声が掛かった。振り返ると、少し疎遠になっていた近所の幼馴染と、私が小学生のときジュニアバレーにいた先輩だった。この高校に進学し、バレーボール部で活躍していると言う。と、そのとき先輩は絶対に聞きたくなかった言葉を投げかけた。
「なおちゃん受かったん、おめでとう! バレー部来る? 他にもメンバーがいるから、ジュニアチームに戻ったみたいやね」
先輩は私が殴られていたことを見たことはなかったのだろうか。信じられない思いで固まっていた。私を無視して母は弾けるような笑顔で答えた。
「そうさせるわ! わあ嬉しいなあ、この学校選んでよかったわ! よろしくね。受験勉強は終わったから、すぐにでも、冬休みの練習も参加させられるわ。おばちゃん差し入れ沢山持ってくるわね! じゃあね」
受験に合格し、喜ぶはずの日に、これから始まる高校生活はもはや終わったと思った。タイミングを見てバレー部には入らないと母に言わなきゃいけない。その時、私はどれだけ殴られるのか。罵られるのか。またタバコの火を当てられるのか。想像するだけで吐きそうだった。殴られた姿で高校には行きたくない、学校が始まるまでに終えておきたいと思った。
【次回は5月10日公開予定です】
若林奈緒音さん「母の呪縛」今までの連載はこちら
#1-1 顔が歪むほど殴られた…40代女性が抱え続ける「母のコントロールの悪夢」の告白
#1-2 骨折した足にテーピングして…娘をバレーボール選手にしたかった母「驚愕の行動」
#2-1 母はなぜ私を殴り続けたのか―40代女性が考える「高校に行かず嫁に出た母の孤独」
#2-2 10歳の私が「祖母の標的」だった母をかばったら…止まらぬ母の暴力
#3-1 些細なことで始まった小学校でのいじめ…母に「甘えるな」と言われ絶望した日のこと
#3-2 斜視の手術で目に包帯…母に殴られ続けていた私が唯一感じた「母の優しさ」
#4-1料理が気に入らないと箸もつけない父への不満が…私を殴り続けた母「父との関係」
#4-2私のことは殴っても父に従順だった母が、「家事をやらない人」に急変した理由
#5-1家事をしなくなった母が祖母と叔母と演じた「修羅場」、巻き込まれる子どもたち
#5-2いじめをかばってくれた友人との突然の別れ…そのときの母の驚愕の言動
#6-1殴る蹴るに、タバコまで…母が私だけに暴力を振るうようになった経緯と「母の夢」
#6-2母が薦めた看護学校は回避しても…高校の推薦入試合格の日に感じた「絶望」
#1-1 顔が歪むほど殴られた…40代女性が抱え続ける「母のコントロールの悪夢」の告白
#1-2 骨折した足にテーピングして…娘をバレーボール選手にしたかった母「驚愕の行動」
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#3-1 些細なことで始まった小学校でのいじめ…母に「甘えるな」と言われ絶望した日のこと
#3-2 斜視の手術で目に包帯…母に殴られ続けていた私が唯一感じた「母の優しさ」
#4-1料理が気に入らないと箸もつけない父への不満が…私を殴り続けた母「父との関係」
#4-2私のことは殴っても父に従順だった母が、「家事をやらない人」に急変した理由
#5-1家事をしなくなった母が祖母と叔母と演じた「修羅場」、巻き込まれる子どもたち
#5-2いじめをかばってくれた友人との突然の別れ…そのときの母の驚愕の言動
#6-1殴る蹴るに、タバコまで…母が私だけに暴力を振るうようになった経緯と「母の夢」
#6-2母が薦めた看護学校は回避しても…高校の推薦入試合格の日に感じた「絶望」