母に内緒で男の子とお祭りに

中学はいくつかの小学校が一緒になるマンモス校だった。いじめられた過去のある私は、小学校が違う子とできるだけ仲良くするようにした。中学生らしい恋もした。一緒に帰る、交換ノートをする、その時好きだった歌手のカセットをあげたり交換したり、ミサンガを作ったり……その程度のことだが、とても楽しかった。夏になり、彼からお祭りに誘ってもらった。友達と行きたいと母に言ったが、当初は許してくれなかった。しかし直後に、妹も友人たちのグループで行きたいと母にお願いし、妹を許すついでに、私も8時までならという約束でお祭りに行ってもいいことになった。

 

このように、兄や妹は許されることが、私は許されないことも多くあった。母の言う通りにバレーボール部に入らなかったことへの罰が続いているのだなと感じていた。だから、母に男の子と行くことがバレてはならない、見つかってはならないと気が気ではなかった。バレーボール部に入らずに「人生を楽しんでいる」ことがバレたら怒られると思ったのだ。

母は、私にも妹にも浴衣を着せてくれた。「女の子らしくさせること」は母の使命であるかのように。

「女の子らしい服装にさせること」について、母はとても気を配っていた Photo by iStock

お祭りでは、母は妹の同級生のママ友たちと出店のお手伝いをしていた。もちろんその近くを避けるようにしていたが、別の場所で知人に会えば、挨拶をしないわけにはいかない。緊張して楽しむこともできず、母との約束より早く、1時間ほどで帰った。