複数の四則演算が含まれている式は、正しい計算順が分からないと正解できないケースが多々あります。
どの計算を優先するのかには決まったルールがあるのですが、あなたは覚えているでしょうか。
今回の問題で、確かめてみましょう。
問題
次の計算をしてください。
5+2−6÷3×2
※制限時間は10秒です。
解答
正解は、「3」です。
式を見た時点でどこから計算するかをすぐに判断できなければ、制限時間内に解答するのは難しかったかもしれませんね。
次の「ポイント」で、正しい計算順を確認しておきましょう。
ポイント
今回の問題のポイントは、「割り算→掛け算→足し算→引き算」の順番で計算することです。
どうしてこうなるのかは、次の計算順のルールを見ると分かります。
<計算順のルール>
次の順番で計算します。
1.括弧の中
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算
※同じ順番の計算がある場合は、左にあるものを優先して計算します。
では、今回の問題を改めて確認してみましょう。
5+2−6÷3×2
括弧は登場しないので、最優先される計算は掛け算と割り算ですね。「同じ順番の計算がある場合は、左にあるものを優先して計算する」のですから、掛け算よりも割り算を先に計算します。
5+2−6÷3×2←割り算を最初にする
=5+2−2×2←次に掛け算をする
=5+2−4
のこりは、足し算と引き算です。足し算と引き算の優先度は同じなので、左にある足し算から先に計算していきます。
5+2−4
=7−4
=3
これで答えが出ましたね。
まとめ
今回の問題では、「割り算と掛け算を足し算と引き算よりも優先して計算すること」がポイントになりました。また、同じ優先度の計算がある場合は、左にある方から先に計算することも大事です。
いつでも冒頭の演算から始めればよいわけではありません。今回のように式の中間や後ろにある演算を優先する場合もあると覚えておきましょう。
色々な問題に挑戦して、計算順のルールに慣れていってください。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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