群馬県公立大学法人(高田邦昭理事長)は22日、県立女子大と県民健康科学大で、社会保険料や出張旅費などの経費228件計約3495万円を二重に振り込むミスがあったと発表した。支払先は教職員や地方職員共済組合県支部、公立学校共済組合群馬支部など。
20日午後1時ごろ、担当者が経費支払いのため金融機関のネットバンキングで振込登録をしたが、作業を一時中断。同4時ごろ、登録が終わっていないと思い込み、二重に登録した。振り込みを承認する上司も同4時半から5時にかけ、重複して登録されていることに気付かずに両方を承認した。
21日午前9時ごろに金融機関から「同じデータが2件処理されている」との連絡があり発覚した。21、22日、対象者に電話やメールで説明と謝罪をした。
振込金額は数百円~約2512万円。今後、対象者に返金手続きを説明し、振込手数料を差し引いた金額を振り込んでもらう。振込手数料は最大で約18万円と試算している。再発防止に向けて支払い手続きの事務フローを見直し、複数職員によるチェックを徹底するという。
高田理事長は22日の記者会見で「今後このようなことがないよう適切な事務処理を徹底し、再発防止に万全を期したい」と謝罪した。