【企業負担分の社会保険料について】
企業負担分の社会保険料も労働コストであること、及びそれは本来労働者に支払われるべき給与であるから、社会保険がお得なわけではない、とのリプライが多く寄せられていますので、これにつき私の意見を説明します。
企業にとって企業分社会保険料も労働コストに含まれるというのはその通りだと思います。企業としては、企業負担分の社会保険料分も含めて労働者が労働コストに見合う付加価値を産むよう経営努力をするべきと思います。 では社会保険料がなかったらその分が全額労働者の賃金になるか、あるいは社会保険料が上がったらその分賃金が下げられるかというと、そのように支払う経営者もいるかもしれませんが、そうとは限らないというのが経済学者のコンセンサスのようです。専門家の方にも、そのように伺いました。
年金部会でも経営側の委員が社会保険料の企業負担増に懸念を示していました。もし、上昇した社会保険料分だけ賃金を下げられるなら、その分賃金を下げ難色を示す必要はありません。でも、それができないから経営上困るのです。ただ、企業の企業の社会保険料負担が増える分、その分、いくらかは賃金が上がりにくくなっているのも事実のようです。 とはいっても、少なくとも企業負担の社会保険料の全額分が賃金の引き下げになっているわけではなさそうだと思います。 「お得な」という言い方は受け入れられないかもしれませんが、国が社会保険のしくみを使って企業に負担を求めることによって、従業員にとって相対的に少ない負担で、老後などの保障を得られていることは確かだと思います。
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