ミス慶應の広告研、女子大生への集団性的暴行と報道 警察も捜査を開始
慶應大学広告学研究会が、毎年学園祭にて自らの主催するミス慶応コンテストを2016年度は中止すると発表した。
大学側も学長名儀の声明文を公表し、中止決断の経緯としてミスコンを主催する団体の不祥事を挙げ、同団体へ解散命令を下した。
このミス慶応2016中止報道の細かな時系列や主催団体に向けられる様々な疑惑などについてまとめた。
過去にはテレ朝、竹内由恵アナを輩出したミス慶應2016が突然中止に
慶應大学広告学研究会は4日、翌月20日に行われる予定だった学園祭の名物イベントであるミス慶応コンテスト2016の中止をホームページ上で発表した。
過去にはナインティナイン矢部と結婚した青木裕子さんや、テレビ朝日アナウンサーの竹内由恵さんなどを輩出した芸能界への登竜門とも言うべき華やかなステージの中止に、予選を勝ちぬいたファイナリストや待ちわびていたファンからは悲しみの声が上がっている。
「ミス慶応コンテスト」を運営する慶応義塾広告学研究会が4日、来月20日に開催予定だった2016年の大会の中止を公式ホームページで発表した。
「ミス慶応」消滅の可能性も…未成年飲酒で運営団体に解散命令 -Sponichi Annex
慶應大学広告学研究会へ解散命令!きっかけは未成年への飲酒強要発覚、過去には死亡事故も
慶應大学広告学研究会がミス慶応2016を中止にした背景として、慶應大学は「未成年の飲酒」があったことを公式ホームページにて明らかにしている。
慶大は清家篤塾長の名義で大学公式ホームページに「告示」を掲載。それによると、広告学研究会は9月2日、活動の一環として宿泊したホテルで懇親会を開催。ゲームの勝敗や、飲酒をあおって大学1年生ら未成年の学生が酒を一気飲みしていた。関係者は「その騒動に気付いた周囲から大学側に通報があって発覚した」と話している。
「ミス慶応」消滅の可能性も…未成年飲酒で運営団体に解散命令 -Sponichi Annex
実は慶應大学では過去に飲酒に関する事故が相次いでいる。2012年と2013年には相次いで飲酒を巡って学生が死亡する事故を起こしていて大学側も未成年飲酒に対して厳しい態度をとるようになったのだが、今回も未成年飲酒を防げなかった。
、12年と13年には慶大生が飲酒をめぐる事故で死亡。大学側は未成年飲酒に対して厳しい態度で臨んでおり、ここ2年で、今回のサークル以外に3サークルが未成年飲酒で解散や無期限活動停止の処分を受けている。いわば多数の「イエローカード」が出ている中での新たな不祥事で、ついに「レッドカード」が出た。
「ミス慶應」サークルだけじゃない 未成年飲酒で「解散」「停止」続出の慶大 -JCASTニュース
飲酒だけじゃなく性的暴行も? 週刊文春が暴露した慶應広告学研究会の裏の顔
当初は、報道各局もミス慶応の中止背景には未成年への飲酒強要があったとだけ報じていた。
しかし週刊文春は、飲酒問題以外に性的暴行行為が慶應大学広告学研究会の内部で行われたと報じ、慶應大学広告学研究会に裏の顔があった可能性を伝えた。
事件が起きたのは9月2日、現場となったのは、神奈川県葉山町内にある広研の「合宿所」だった。事件の全貌を知る広研所属の学生が語る。
「この日は、広研が夏の間に運営している海の家の撤収を行う作業のため、6人の男子学生が合宿所に泊まっていました。作業終了後、酒を飲むことになり、呼び出されたのが6人と顔見知りだった1年生のA子さんです」
そして深夜、男子学生たちは酒で意識のなくなったA子さんに襲いかかったのである。しかも、あろうことか、その様子を別の学生が撮影し、実況まで行っていたという。
男子学生の一人は小誌の直撃に対して最初は偽名を名乗ったが、「何も答えられないです」と言いながら、本人であることを認めた。「謝罪の気持ちは本当に……。時が来たら連絡します」と言い残すのが精一杯だった。
「慶應ミスコン中止」の陰に1年生女子「集団強姦」 加害学生を直撃! -週刊文春WEB
また、週刊新潮でも同じ問題が取り上げられている。
慶応大学の「ミス慶応コンテスト」の中止が発表されたのは、10月4日のことだった。大学側はその理由を「複数の未成年者の飲酒」と説明し、主催サークル「慶応大学広告学研究会」の解散を命じたが、その裏にはサークルメンバーたちによる性的暴行事件があった。
「ミス慶応」中止の真相…慶応大学が握りつぶした性的暴行事件 被害女子大生が告白 -デイリー新潮
2009年には、日吉駅を全裸で駆け回るという公然わいせつ罪に問われる不祥事を起こした広告学研究会だが今回向けられた性的暴行事件疑惑の真相はどうなのであろうか。
性的暴行疑惑へ警察介入、捜査できない大学側の対応
ミス慶應2016の開催中止が決まった背景に女子学生への性的暴行の疑惑が上がった問題で、神奈川県警が捜査を開始しているとFNNなどの各マスコミが報じた。
慶応義塾大学でミスコンを主催する「広告学研究会」で、10代の女子学生が、男子学生数人から暴行を受けたと警察に相談し、警察が捜査を始めていることがわかった。
慶大の学生団体で女子学生暴行か 警察が捜査始める -FNN
しかしこれを受け、慶應大学は12日警察に先立ち学内調査を進めた結果を受けて「事件性は確認できなかった」との見解を発表した。
女子学生への性的暴行事件があったとする一部週刊誌報道について、慶大は12日、大学公式サイトで見解を発表した。
「『広告学研究会』の解散命令に関わる一部報道について」と題し「さる10月4日、公認学生団体『広告学研究会』の解散を命ずる告示文を学内掲示およびウェブサイトで公表しました。その後、告示文に明記した解散事由以外にも違法な行為があった、と一部報道がなされております。今回の解散処分にあたっては、複数回にわたり関係者に事情聴取を行う等、大学として可能な限りの調査を行いましたが、報道されているような事件性を確認するには至りませんでした」と報告した。
「ミス慶応」中止 性的暴行の一部報道に慶大が見解 調査で事件性確認できず -Sponichi Annex
しかし、こうした広告学研究会の不祥事を巡る隠ぺい報道に対し、大学側は否定している。
大学側による事件の隠蔽の意図については「事件性を確認できない事案を公表することはできず、隠蔽の意図も事実もない」と記載。今後、事件性が確認された場合、「捜査などの推移を見守りつつ、厳正な対処を行う」としている。
慶応大学広報室は「女性から乱暴されたとする相談があったが、調査の結果、事件性について確認できなかった。調査の詳細は答えられない」としている。
「事件性確認できなかった」大学側が見解発表 隠蔽は否定 -産経ニュース
本当に性的暴行事件が広告学研究会の内部で起きていたのか、真相が気になるところだ。
「涙が止まりません。」 中止のミス慶應ファイナリストの感動的声明文全文(1)
中止となった2016年度のミス慶應コンテストだが、既にファイナリストが発表されていた。
今年のファイナリストは岩田絵里奈さん(文学部3年)、伊集院ほのかさん(総合政策学部2年)、渡邊渚さん(経済学部1年)、高橋茉莉さん(文学部2年)、喜多川あゆさん(総合政策学部2年)、渡邉麻美子さん(文学部4年)の6名であった。
そんな彼女たちが大会中止の発表を受けて、ミス慶應公式サイト上で出した声明がある。(現在削除済み)
それぞれの全文を紹介する。まずは、岩田さんだ。
岩田絵里奈
ミス慶應2016がこんな最後になってしまいフィナーレを迎えることができず残念です。私は、自分を変えたくて今回出場することを決めました。今までの私は、何かを頑張ったり、挑戦するということがありませんでした。そんな自分から少しでも成長したくてミスコンの場を選びました。
出たことで失ったものもありました。たくさんの苦しさもありました。周りから色々な形で比較され続けるということがこんなにも辛いとは予想もしていなかったです。
でも、振り返ってみるとミスコンに出て良かったと思えることばかり浮かびます。まず、挑戦する自分になれたこと。逃げたくなるような壁も、とりあえず踏ん張ってみようと思えるようになりました。素晴らしい出会いもありました。同じ目標に向かって気持ちを共有しあえるファイナリスト。一つの物を作り上げるために、身を削って支えてくださるスタッフさん。
こんな経験ができて良かった。大学生活をあのまま終わらせなくて良かったと心から思います。 家族や友達、応援してくださった全ての皆様に感謝の気持ちで一杯です。 ファイナリストとして過ごしたこの四ヶ月をずっと忘れません。 ありがとうございました。
ミス慶應コンテストについて -慶應義塾広告学研究会 ミス慶應コンテスト2016運営
次は、伊集院さんだ。
伊集院ほのか
この度、このような形でミス慶應コンテスト2016を終えなくては、ならなくなってしまったことを本当に残念に思います。
私もこの件の話を聞いた時には、頭が真っ白になり、只々涙が溢れるばかりでした。これからプロジェクトが公開され、フィナーレに向かって最後の追い込みだったのに、、、最後までやりたかったのに、、、無念で仕方がないです。
応援して下さった皆さんに、自信を持ってフィナーレの舞台に立っている姿を見せることが出来ないと考えるだけで、悔しくてたまりません。
しかし、今までのこの数ヶ月で得たものは他では得られないような素敵な経験ばかりでした。プロのカメラマンさんに写真を撮ってもらったり、街中でTwitter見てますと声を掛けられたり、憧れの雑誌に載ったり、商品を企画したり、SNSの反響に一喜一憂したり、応援のメッセージに励ませたり、、、
普通の女子大生では出来ないことばかりです。私の素敵な財産です。
今まで一緒に頑張ってきたファイナリストのみんなやスタッフの皆さん、いつも支えてくれた家族や友達、そして応援して下さった皆様に感謝の気持ちを込めて、ご挨拶とさせて頂きます。 本当に本当に今までありがとうございました!!!
ミス慶應コンテストについて -慶應義塾広告学研究会 ミス慶應コンテスト2016運営
3番目に紹介するのは渡邊(渚)さんだ。
高校生だった昨年の秋、ミス慶應のフィナーレを初めて観に行きました。「私もあの舞台に立ちたい」って思ってから、もうすぐ一年。あと一歩でその舞台に立てるところだったのに、その夢がもう叶わないということが信じられません。
このような形でコンテストが中止になることが腑に落ちませんし、怒りがこみ上げてきます。それは自分自身の努力が報われなかったこともありますが、何よりも、たくさんの方が応援してくださっていたにもかかわらず、その期待に応えることができないことが申し訳ないからです。みなさんに「ミスコンが終わってもSNSは続けます」と言っていましたがそれも叶わぬことになり、本当に残念です。とにかく悔しい思いでいっぱいで納得できず、涙が止まりません。
大学に入学してからミスコンのことを考えない日はありませんでした。辛くて倒れそうになったとき、SNSで励ましをくださる方々、そばで支えてくれた家族やたくさんの友人、先生方、スタッフの方への感謝は簡単な言葉では伝えきれません。ショックが大きくて、今はまだこれから先のことを考えられませんが、この悔しい思いやミスコンに一所懸命になって臨んだこと、たくさんの方から力をいただいたことは忘れません。本当にありがとうございました。
ミス慶應コンテストについて -慶應義塾広告学研究会 ミス慶應コンテスト2016運営
「とても悔しく、残念」中止のミス慶應ファイナリストの感動的声明文全文(2)
幻の大会となったミス慶應2016のファイナリストの声明文を前文で紹介している。
続いて4番目に紹介するのは高橋さん。
高橋茉莉
フィナーレを迎えられなくて、すごくすごく残念です。今まで応援してくださった方々に恩返しをできなくて、すごく悔しく、申し訳ない気持ちでいっぱいです。わたしはこのミスコンを出場するにあたり、自分を変えたいと思っていました。
ミスコンが始まって楽しいこともあったけれど、辛いことの方が多かったです。 でも、それだけ苦しんだ分、自分の中に少なからず変化がありました。 外見や内面を周りの人たちに、成長したねと褒められることが増えて本当に嬉しかったです。キラキラした舞台にたてて、たくさんのひとに応援していただいて、本当に嬉しかったです。
結果よりも、過程を大事にしたいなと途中から思うようになりました。フィナーレを迎えられなくて、もしかしたら可能性があったかもしれないグランプリや準グランプリがなくなってしまったことも、もちろん悔しいし、悲しいです。でも、フィナーレを迎えるまでの活動は、自分の人生の中で一番有意義で、意味のあるものだったと思います。そんな約半年間をスタッフをはじめ、最高な6人で過ごせたことが宝物です。
これから、またどこかで成長した姿をお見せできるよう、私自身頑張ります。今までたくさんの温かいメッセージや応援、ありがとうございました。
ミス慶應コンテストについて -慶應義塾広告学研究会 ミス慶應コンテスト2016運営
続いて、喜多川さんだ。
喜多川あゆ
このコンテスト中、辛いこともありました。やめてしまいたいと思った時もありました。それでも、自分自身の夢のため、応援してくれている皆さんのため、そして私のことを私以上に考えてくれている運営スタッフのためにも絶対に最後までやり遂げようと思っていました。だからこそ、このような形でミス慶應コンテスト2016としての自分が終わってしまうこと、とても悔しく、残念に思います。
しかし、このコンテストの中で私は、きっと普通に生活していたら絶対に挑戦しなかったであろうハーフマラソンに挑戦したり、雑誌に載せてもらったり、街中や大学で声をかけてもらって直接応援の言葉を受け取ったり...本当に貴重な経験ができたこと、1万人近くのフォロワーさんに向けてツイートするといった普通ではできない経験ができたこと、心から嬉しく思っています。
私がここまで頑張ってこれたのは応援してくださった皆さんのおかげです。もし皆さんに温かい言葉をもらえていなければ私はここまで頑張れなかったとはっきり言えます。これからも私は自分自身の夢に向かって進み続けます。きっと、もっと成長してみなさんにお会いできるようこれからも頑張ります。
本当にありがとうございました。
ミス慶應コンテストについて -慶應義塾広告学研究会 ミス慶應コンテスト2016運営
最後、6番目は渡邉(麻)さんだ。
渡邉麻美子
この度はこのような形でミス慶應コンテスト2016が幕を閉じてしまうことになり、大変残念に思っております。遣る瀬無さ、悔しさ、悲しさなど、複雑な思いが溢れている状況です。
わたしはこのコンテストで「絶対に勝つ」ことよりも、「自分が何を得て、どう成長するか」を大事にすることをモットーに活動して参りました。どんな課題にぶつかるか。それを経ていかに成長していくか。それがどう自分自身の「美しさ」に繋がっていくか。これがとても重要なことでした。
もちろん出ているからには勝ちたい。だけれども、本当に大事なことは何かも考えたい。この感情の狭間で、自分を保ちながらも「成長」という変化をしていくことは想像以上にハードでしたが、それでもやはり、途中で諦めたくはなかったです。
6人それぞれが、それぞれのやり方で全力を尽くしていました。スタッフの方々もたくさん支えて下さいました。多くの方から、応援を頂きました。感謝しているからこそ、きちんとした形で終わりを迎えたかったです。
この数ヶ月で得たものを人生の糧にしていくことが、支えて下さった方々への何よりの恩返しだと考えております。
数多くのご声援、誠に感謝申し上げます。ありがとうございました。
ミス慶應コンテストについて -慶應義塾広告学研究会 ミス慶應コンテスト2016運営