2024.12.25
# エンタメ

「合計身長369cm」の大型ユニットが10億円を被災地に寄付…「型破りな男」が生んだ「35年忘れられないフレーズ」

スージー鈴木 プロフィール

1日たりとも忘れないフレーズ

曲で言えば、一般的にはアルバム#8の『BE MY BABY』や#3『恋をとめないで』で語られる彼らですが、個人的なベストテイクは#10『RAMBLING MAN』。作詞はもちろん吉川晃司自身。

――♪走り出さなきゃ始まらない そんなペースじゃ意味がない YOU'RE JUST A RAMBLING MAN やりたいようにやれよ

まるでその後の吉川晃司の「型破り」生き方を宣言しているような歌い出しです。そして、

――♪たかがおまえの事なんて 世の中誰も知りやしない YOU'RE JUST A RAMBLING MAN 思い知らせてやれよ
 

当時のクヨクヨしていた私を焚き付けたこのフレーズは、恥ずかしながら白状すれば、あれから35年、1日たりとも忘れたことのないものです。

また、布袋寅泰のラウドなギターと張り合うことも奏功したのでしょう。もう佐野元春の「型」を飛び越え、声がグッと前に出てきて、かつ、吉川晃司ならではの、粘着的なのに湿度が低くカラッとしている(妙な表現ですが、まさにそんな感じ)、独自のボーカルスタイルを確立したのでした。

そしてたった2枚のシングル、2枚のアルバムを残して、翌1990年にさっさと解散。そのスピード感もまた「型破り」。

1990年11月8日に東京ドームで行われた解散コンサートには、私も駆け付けました。デカイデカイ東京ドームにそびえ立つデカイデカイ182cm+187cm=369cm。

Photo by gettyimages

アンコールの『RAMBLING MAN』には、全身が震えたものでした。このときの様子を今映像で見ても、冒頭でクネクネと動く吉川晃司を見るだけで、クヨクヨしていた23歳の頃に気持ちが戻ってしまいます。

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