太陽の光で色が浮き出る!

ソーラープリント

ソーラープリントとは?

太陽の光を受けるとフルカラーで発色するインクを使った手品印刷技術です。自然エネルギーである太陽光(紫外線)の有無で、発色・消色を繰り返します。じわじわと色が浮き出てゆっくりと消色するのが特徴です。 

※UVライトを照射しても発色・消色を繰り返します。

 

①トリガーについて

ソーラープリントの隠しデザインを発色させるためのトリガーは「太陽光、またはUVライトの紫外線」となります。

太陽光にあてる
ハンディUVライトをあてる
 

②技術概要|製品仕様について

フォトクロミック色素、シアン・マゼンダ・イエロー・ブラックの四原色(CMYK)に発色できる可逆性インクを使って太陽の光に含まれる近紫外線である365nm付近の励起光で強発色する印刷技術です。印刷面に紫外線を当てると無色の部分に色が浮かび上がり、紫外線が強いほど濃く発色します。1度発色しても紫外線を遮ると元に戻るので繰り返し使用できます。
 

※写真は油性インクです。

ソーラープリント製品仕様
インク 屋外用油性インクです。
用紙 内装用紙です。
※用紙の詳細は「価格、見積り」ページでご参照いただけます。

フォトクロミックについて(クロミックの原理)
ソーラープリント ソーラープリント
・フォトクロミック染料は、結晶性粉末の形状をした合成染料です。
・染料は有機溶剤に溶解することで無色→有色の可逆性効果を発揮します。染料単体・もしくは溶解していないと効果は得られません。
・色戻りについて、溶解された色素は基材でマトリックスを形成する為、発色→消色のスピードは基材影響を大きく受ける。

③設置・利用に関する注意点

発色、消色にかかる時間

ソーラープリントは数秒程度の紫外線の照射でじわじわと着色し、紫外線を遮断すると数十秒程度でだんだん消色します。紫外線を照射し続けた場合、その分消色するまでの時間がかかり、近距離で同一ヶ所を数分間当て続けた場合、消色までの時間が極端に長くなるのでご注意ください。

50cmの距離でUVライトを数分間、同一か所連続照射した場合、照射前の状態へ色戻りするまでに要する時間の検証
※数秒で着色するので一般的には数秒以上連続照射しません。
連続照射時間 仮に1分間同一か所を連続照射した場合 仮に3分間同一か所を連続照射した場合 仮に5分間同一か所を連続照射した場合
グラフ ソーラープリント ソーラープリント ソーラープリント
消色までの時間 約5時間程度で消色します。 約10時間程度で消色します。 約12時間程度で消色します。
10cmの距離でUVライトを数分間、同一か所連続照射した場合、照射前の状態へ色戻りするまでに要する時間の検証
※数秒で着色するので一般的には数秒以上連続照射しません。
連続照射時間 仮に1分間同一か所を連続照射した場合 仮に3分間同一か所を連続照射した場合 仮に5分間同一か所を連続照射した場合
グラフ ソーラープリント ソーラープリント ソーラープリント
消色までの時間 約14時間程度で消色します。 約24時間程度で消色します。 120時間経過後もインク跡がわずかに残ります。
10cmの距離でUVライトを30秒~1分間、同一か所連続照射、3分間消灯を繰り返した場合、照射前の状態へ色戻りするまでに要する時間の検証
※数秒で着色するので一般的には数秒以上連続照射しません。
連続照射時間 仮に30秒間同一か所を連続照射後、3分間消灯を5回繰り返した場合 仮に1分間同一か所を連続照射後、3分間消灯を5回繰り返した場合
グラフ ソーラープリント ソーラープリント
色戻りするまで 120時間経過後もインク跡がわずかに残ります。 120時間経過後もインク跡がわずかに残ります。

検証条件
UVライト インク 用紙 発色時の見え方 インク跡残りの見え方
ソーラープリント

UV-LEDハンディ型
365nm
 溶剤ソーラーインク  合成紙
(マットラミネート加工)
ソーラープリント  ソーラープリント 

照射回数による退色検証

着色、消色をおよそ5760回繰り返すとソーラープリントが当初の発色濃度より半減しました。

手順1・紫外線を5秒間照射

手順2・紫外線を55秒間遮断

5760回繰り返した時の発色濃度

検証方法 ソーラープリントの発色濃度が半減するまでの回数
紫外線を5秒照射 60秒1クール 約5760回
紫外線を55秒遮断

検証条件
照明器具 インク 用紙 照射距離
人工太陽 溶剤ソーラーインク 合成紙 84cm
※真夏の昼12時の配布物活用での環境下を想定し検証

屋外設置について

日中に屋外設置する場合、太陽光の紫外線に反応して隠しデザインが常に見えている状態となりデザインのビフォーアフターの変化が楽しめません。また太陽光のような強い紫外線を連続で浴び続けると退色が早まります。

検証方法 ソーラープリントの発色濃度が半減するまでの時間
紫外線を連続照射 約4~5時間

検証条件
照明器具 インク 用紙 照射距離
人工太陽 溶剤ソーラーインク 合成紙 84cm
※真夏の昼12時の屋外設置活用での環境下を想定し検証

ソーラープリントを最大限効果的にするための環境

屋内展示などUVライトを使う場合は特に気にすることなく最大限ソーラープリントの発色を楽しめます。配布物など太陽光の紫外線を利用する場合はソーラープリントにとって最適となる紫外線量の多い時間帯や気候、季節があります。

1日の時間帯による紫外線量の違い

◯は、太陽光の紫外線でソーラープリントの発色が楽しめる推奨の時間帯です。中でも紫外線量が最も高くなる11~12時の時間帯は最大限の発色が楽しめます。 ✖の時間帯は ◯と比べ発色濃度が10~30%程度落ちます。

※その日の紫外量によって発色の度合いは異なります。
※表は夏、冬の紫外線量です。

ソーラープリント ソーラープリント ソーラープリント ソーラープリント ソーラープリント
快晴 晴れ 薄曇り 曇り
100% 98%~90% 約80% 約60% 約30%

気候による紫外線量の違い

快晴時の紫外線を100%とした時の紫外線量です。

月毎の紫外線量の違い

紫外線量は夏が最も多くなります。

屋内で太陽光の紫外線で発色させる場合

屋内で太陽光に紫外線でソーラープリントの発色を楽しむ場合、ガラスの紫外線の透過性が影響し本来の発色効果を発揮しないことがあります。紫外線カットガラスや遮熱効果性能のガラス窓などは紫外線をカットし発色が弱まります。