フジテレビ、なぜ炎上 危機管理のプロが指摘する「致命的な失敗」

フジテレビ本社ビル=東京都港区で2025年1月18日、玉城達郎撮影

 タレントの中居正広さん(52)と女性のトラブルを巡り、フジテレビ社員の関与が報じられた。関与を否定するフジの港浩一社長は記者会見で、調査委員会の設置などを盾に詳しい説明を避けた。一方、70社以上の企業がCM放送を差し止めるなど影響が広がる。フジはどのように対応を誤ったのか。企業の危機管理はどうあるべきか。日本リスクマネジャー&コンサルタント協会副理事長の石川慶子さんに聞いた。

「被害者を尊重」は単なる自己弁護

 ――フジの対応をどう見ますか?

 ◆港社長は2度、致命的な失敗をした。2023年6月に事案を知った時点で放置したことと、今月17日の会見で説明責任を果たさなかったことだ。

 昨年12月に「女性セブン」や「週刊文春」の報道で事態が明らかになった当時、フジは「社員は一切関与していない」とコメントを出した。全面否定から入ったのも、ありがちな失敗だ。「問題について調査をする」と言うべきだった。

 私は学校でのいじめ問題にも携わっているが、被害者のケアだけをしても、いじめはなくならない。フジは当事者の中居さんには何も聞かず、問題を放置した。危機管理の基本の基本がわかっていない。リーダー失格だ。

 ――フジは被害者の人権やプライバシー保護も理由に、詳しい説明を避けています。

 ◆被害者の意思を尊重したというが、被害者は「調査しないで」と言ったのか? 単なる自己弁護、都合の良い思い込みだ。説明になっていない。

 被害者が望まない場合は公表はできないが、公表しなくても、調査をし、関係者がいれば処分するなどして働く環境を改善すべきだ。経営者の仕事をしていない。

 女性と中居さんの間に何があったかの事実の把握も大事だが、港社長は知っていたのか。知っていたなら最初に何をしたのか。社員の関与があったか調べたのか(が問題だ)。

逃げの姿勢、メディアとして恥ずかしい

 ――会見の特にどこが問題でしたか?

 ◆まず、…

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