今朝の日経の「大機小機」で私のことが取り上げられてあるが、以下の2点の記述については反論しておきたい。
①玉木氏の発言に呼応し、「減税すれば経済が活性化し増収になる」などとおよそ事実とは異なる言説が流布した。
②(税収弾性値)2や3は名目成長率の低いデフレ時代の異常値で、現に19年度や20年度の税収実績は政府見通しを下回った。
①に関して言えば、以前ポストしたように、「多くの実証研究で支出乗数よりも税の乗数の方が大きい」(『21世紀の財政政策』(オリヴィエ・ブランシャール著))とされており、公共投資などの政府支出より減税の方が乗数効果が高いことは、むしろ実証研究から明らかになっている。
②に関して言えば、2020年度に税収が政府見通しを下回ったのはコロナ禍による経済の低迷に起因する異常値だし、2019年度は消費税増税という制度変更とその経済への悪影響(特に第4四半期)を過小評価したことに伴う下振れである。
「大機小機」の提案する「独立財政機関」の設置には賛成なので、ぜひ、データとファクトに基づく経済政策の議論が深まることを期待したい。
nikkei.com/article/DGKKZO
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