バイデン大統領 退任直前に“予防的な恩赦与える”と発表

アメリカのバイデン大統領は、トランプ氏と対立したり、批判的な立場を取ってきた人たちについて、刑事訴追から守るためとして、予防的な恩赦を与えると発表しました。

バイデン大統領は20日正午、日本時間の21日午前2時に退任します。

これを前に20日朝、声明を発表し、次の大統領となるトランプ氏が強く批判したり、敵対したりした人たちについて、刑事訴追から守るためとして、予防的な恩赦を与えると発表しました。

対象には、アメリカの新型コロナ対策を主導し、トランプ氏が批判したファウチ博士や、アメリカ軍の統合参謀本部議長を務め、トランプ氏を批判したミリー氏が含まれます。

また、連邦議会議事堂にトランプ氏の支持者らが乱入した事件を調査した議会の委員会の関係者も含まれ、共和党の元下院議員で、トランプ氏の弾劾訴追に賛成するなど、批判の急先ぽうとなってきたリズ・チェイニー氏らが含まれるとみられます。

理由について、バイデン大統領は声明で、「わが国は、献身的で無欲な公僕に日々、支えられ、彼らはアメリカの民主主義の生命線となっている。しかし、職務を忠実に遂行したことで、脅威や威嚇にさらされている。これは異常な状況であり、何もしないわけにはいかない」と説明しています。

自身の家族5人にも予防的恩赦

アメリカのバイデン大統領は退任直前に声明を発表し、自身の家族に対する根拠のない捜査から守るためとして、弟や妹など家族5人に予防的恩赦を与えると発表しました。

恩赦の対象は、バイデン氏の弟のジェームズ・バイデン氏とその妻のサラ氏、もう1人の弟のフランシス・W・バイデン氏、さらに妹のバレリー・バイデン・オーウェンズ氏とその夫のジョン氏の5人です。

恩赦について、バイデン氏は声明の中で、「私の家族は、私を傷つけたいという欲望だけを動機とした、容赦のない攻撃と脅迫にさらされてきた。残念ながら、これらの攻撃が終わると信じるに足る根拠はない」と述べています。

そのうえで、根拠のない政治的な動機に基づく捜査は、標的とされた個人やその家族の生活などを破壊するものだと強い危機感を示し、自身の家族に恩赦を与える権利を行使すると説明しています。

また、バイデン氏は声明の中でこの恩赦の発効は、5人が何らかの不正行為に関与したと誤解されてはならないと述べ、あくまで予防的な恩赦であると強調しています。

バイデン氏は先月、銃を不法に購入した罪などに問われている息子のハンター・バイデン氏について、恩赦に署名したと明らかにしていました。

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