中国、日米外相会談やクアッドに反発 「陣営対立は平和や安全をもたらさない」

記者会見する中国外務省の毛寧報道官=22日、北京(共同)
記者会見する中国外務省の毛寧報道官=22日、北京(共同)

【北京=三塚聖平】中国外務省の毛寧(もう・ねい)報道官は22日の記者会見で、日米外相会談や日米、オーストラリア、インドの協力枠組み「クアッド」の外相会合で中国を念頭に協議が行われたことに対し、「集団政治や陣営対立は平和と安全をもたらさず、アジア太平洋や世界の平和、安定のためにならない」と反発した。

毛氏は、日米など関係国に対し「各国の相互信頼や協力を増進することに有益なことを多く行うよう望む」と注文を付けた。中国側としては、バイデン前米政権が力を入れた同盟国などとの「対中包囲網」が継続することを警戒しているとみられる。

毛氏は、一連の会談で東・南シナ海の問題に関して意見交換が行われたことに対し、「中国の関連海域での活動は合理的、合法的であり、非難する余地がない」と主張した。

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