「イトーヨーカドー」上田店が閉店 県内の全店舗が撤退

イトーヨーカ堂の県内初の店舗として1977年に出店した上田店が19日で営業を終了し、半世紀近い歴史に幕を下ろしました。
これで、イトーヨーカ堂の店舗は県内からすべて撤退したことになります。

イトーヨーカ堂の上田店は、1977年に県内初の店舗として上田駅前にオープンし、2011年には、近くに移転して「アリオ上田店」として営業を続けてきました。
しかし、消費スタイルの変化などから売り上げが低迷し、今月13日に閉店した南松本店に続いて、上田店も19日、最終営業日を迎えました。
店舗には別れを惜しむ地元の人たちが大勢訪れ、「イトーヨーカドー」のロゴなどを記念に写真に収めていました。
そして午後7時に営業を終え、半世紀近い歴史に幕を下ろしました。
県内では上田店を皮切りにこれまで長野店や松本店、岡谷店などあわせて6店舗を展開してきましたが、これですべての店舗が撤退したことになります。
立科町から息子と一緒に訪れた40代の女性は「駅前にあった時から母に連れてきてもらっていた。こちらでも息子と一緒に来させてもらっていたので、大変思い出深いです」と話していました。
また、上田市の80代の男性は「買い物をするといえばイトーヨーカドーだった。顔見知りの店員さんもいて最後に会えてよかったです」と話していました。
ショッピングモールの「アリオ上田」の営業は今後も継続され、イトーヨーカ堂が入っていた食品売り場には、来月から食品スーパーの「ロピア」が出店することになっています。

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