レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/6/4
- 登録日時
- 2022/06/04 15:07
- 更新日時
- 2024/10/13 11:32
- 管理番号
- 姫路-227
- 質問
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姫路の浜手地域では粕汁に皮くじらを入れるというが、それについて資料があるか
- 回答
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姫路の例としては、次の本があります。
①『粕汁の本はじめました』 松鳥むう著 西日本出版社 2023
p.28~33に「歴史を味わう皮鯨の粕汁」として、姫路の粕汁についての記述があります。
また、粕汁とは限りませんが、近い地域の皮くじらを使用した料理についての次のような資料があります。
②『日本の食生活全集 28 聞き書 兵庫の食事』p.26
神戸の呉服店長濱家の四季の料理として「粕汁には、くじらのころ(皮くじら)のだしが最高だが」とあります。
③『伝承写真館日本の食文化 8 近畿』
堺の刃物鍛冶平川家の食事として「昼は麦飯に粕汁や味噌汁に、くじらと水菜、皮くじらとじゃがいも、干にしんとじゃがいもなどの煮炊きものと漬物」という記述があります。
④『歴史と文化探訪日本人とくじら』p.108~133
大阪から明石にかけての地域のくじらの食文化について書かれています。「ころ」がおでんや鍋料理に使われることに関する記述があります。
- 回答プロセス
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郷土資料の郷土料理に関する本のうち、姫路と播磨地域で調べるが該当資料が見つからないため、範囲を広げる。
googleブックスで「皮くじら」と「粕汁」で検索し、ヒットした本のうち所蔵していた②③を提供。
また「くじら」「播磨」でOPACで検索してヒットした④を提供。
後日再度googleブックスを検索したところ『知っ得「食」の文化誌』p.69に「織田作之助の『夫婦善哉』にも「しる市」のどじょう汁と皮鯨汁(ころじる)が出てくる。」とあり。
さらに後日、新着図書で①を見つけたため追記。
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383)
- 漁労.漁業各論 (664)
- 参考資料
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松鳥むう 文・絵. 粕汁の本はじめました. 西日本出版社, 2023.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I033166162 , ISBN 978-4-908443-77-0 -
日本の食生活全集 28. 農山漁村文化協会, 1992.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002163468-00 , ISBN 454091006X -
農文協 編 , 農山漁村文化協会. 近畿 : 滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山. 農山漁村文化協会, 2006. (伝承写真館日本の食文化 ; 8)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008234848-00 , ISBN 454006231X -
小松正之 著 , 小松, 正之, 1953-. 歴史と文化探訪日本人とくじら. ごま書房, 2007.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008996532-00 , ISBN 9784341131449 -
國文學編集部 編 , 学灯社. 知っ得「食」の文化誌 : 古典文学から現代文学まで. 學燈社, 2008.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009839475-00 , ISBN 9784312700346
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松鳥むう 文・絵. 粕汁の本はじめました. 西日本出版社, 2023.
- キーワード
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- 鯨
- 食文化
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000317011