国連のペデルセン事務総長特使(シリア担当)は18日、シリアのアサド政権を崩壊させた旧反体制派の暫定政府に対し「自由で公正な選挙」をするべきだと要求した。首都ダマスカスで記者団に語った内容として中東メディアが伝えた。
シリアでは、暫定政府を主導する過激派「シリア解放機構(HTS)」など多くの勢力の利害が絡み合っており、選挙を実施する場合は混乱が予想される。
HTSのジャウラニ指導者は英BBC放送のインタビューに応じ「制裁は旧政権に科されたものだ」としてシリアへの制裁を解除するよう改めて強調した。インタビューの場所にアサド前大統領の官邸を選んだ。
ペデルセン氏は「幅広い社会と政党を含む政治的移行を確保することが課題だ」と指摘。長年の内戦で困窮した市民生活を念頭に「早急な人道支援を望む」と国際社会に訴えた。来年3月1日に期限を迎える暫定政府は憲法改正を目指すなど、国家基盤の整備を急ぐ。(共同)