昨日、仲間たちと主宰したクローズドの勉強会に、Kさんという全盲の大学生にゲストスピーカーとして来てもらった。
彼女と個人的に話をする中で、印象的だったやり取りを残しておきたいと思う。
それは、私が「最近の社会に対して何か感じることはありますか?」と何気なく聞いたときのことだ。
「自動化とかAIが進展すると、私たちは生きにくいと感じることが増えるんですよね」
「例えば、ファミレスに行っても、タッチパネルだと上手に注文ができないし、ロボットがお料理を運んできてくれても、お皿に上手くたどり着けないんです」
「目的は人件費の削減で、それが利益につながるんだから仕方がないと思うんですよ。でも、私たちのように人に支えてもらって生きている立場からすると、スタッフの数が減ることで声を掛けにくくなるんです。お忙しいでしょうし、そもそも迷惑でしょうから」
「事実、出先で『ちょっと待ってください』と言われることも増えました。地下鉄に乗ろうと思って駅員さんに声をかけたら『20分ほど待っていてください』とか」
「それを見越して家を早く出ればいいだけのことだから、大丈夫なんですけどね!」
居たたまれない気持ちになりながら、「そんな変化の中でKさん自身が大切にしていることは何ですか?」と質問を重ねると、
「主語を大きくしないことですかね。私はこんなことで困っています。私はこういう風に助けてほしいです。私はこんなこともしてみたいですって、そういう風に考えようとするし、伝えようとすること」
「主語を大きくすると、余計になんともならなくなるんですよ」と言って笑っていた。
私たちは、一体どんな世界を創ろうとしているのだろうか。