大河ドラマ「光る君へ」

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君しるべ ~青年貴族・藤原道長の官位とは?

大河ドラマ「光る君へ」第2回で柄本佑さん演じる若き藤原道長は、従五位下(じゅ ごいのげ)・右兵衛権佐(うひょうえのごんのすけ)という官位に就き、順調に上流貴族としての道を歩み出します。当時の貴族にとってとても重要だった官位とは、どのような制度だったのでしょうか。

――「官職」は行政機関の役職!?

官位とは「官職」と「位階」の組み合わせです。そのうえで道長が就いた官職「右兵衛権佐」は、「右兵衛(うひょうえ)」「権(ごん)」「佐(すけ)」の3つに分解して考えることができます。
まず「右兵衛」は、役所の名前です。都の行政組織に「兵衛府(ひょうえふ)」という宮門の警護や行幸・行啓の供奉(ぐぶ)などを担当する役所が左右2府あり、道長はそのひとつである右兵衛府に配属されました。ちなみに、「右」よりも「左」のほうが上位です。
次に「佐」は、階級です。兵衛府の場合は4段階あり、「佐」は次官にあたります。そして最後に「権」は、仮、ないし副という意味です。
つまり、右兵衛権佐とは「右兵衛府に配属された次官心得」と例えると、わかりやすいでしょうか。

――「位階」は貴族の序列!?

「位階」は最上位の「正一位(しょう いちい)」から最下位の「少初位下(しょう しょいの げ)」まで全部で30段階あり、数字がより小さいほど上位、「従」よりも「正」が上位、「下」よりも「上」が上位、というように制定されていました。道長が就いた右兵衛権佐という官職は、従五位下(じゅ ごいの げ)の位の者がつとめることになっています。天皇の住まいである内裏(だいり)・清涼殿の殿上間(てんじょうのま)に昇ることを許されるには基本的に五位以上の位階の官人から選ばれますが、道長の位はまさにその入り口にあたります。朝廷からさまざまな特権が与えられ、青年貴族として前に進んでいくのです。
   

をしへて! 佐多芳彦さん&倉本一宏さん ~平安時代の貴族システム 官職と位階

   
ちなみに、まひろ(紫式部)の父・藤原為時が任官を願う式部省の場合、上から「卿(かみ)」「輔(すけ)」「丞(じょう)」「録(さかん)」の4つの階級があります。

 

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