異世界コンビニ経営始めました 〜おにぎりで魔王を倒す〜(o1バージョン)
第1章:迷い込んだ先は、異世界でした
「え、嘘だろ……」
俺――佐藤健二(さとうけんじ)は、いつものように深夜シフトのコンビニで働いていた。もともと大学卒業後、就職活動に失敗してアルバイトを転々としていたが、気がつけばここ数年はずっと深夜帯のコンビニ店員で落ち着いてしまっていた。
いつものようにレジでウトウトしながら雑誌を整理していると、店内の自動ドアが風もないのに勝手に開いた。それだけでも妙なのに、次の瞬間、妙な光が店内を満たし……俺は気づけば真っ昼間の野原に立っていた。
「ここは……どこだ?」
眩しい太陽、柔らかな草原、そして遠くに見える中世風の町並み。おまけに足元には転移時なのか、勤務していたあのコンビニそのものがぽつんと建っている。俺は店の前、コンクリ打ちされていたはずの駐車場が、なぜか草花に囲まれた台地になっている光景に目を丸くした。
「……なんで俺のバイト先が丸ごとファンタジー世界に?」
店内に戻れば、電源は入っているらしい。レジや照明は不思議な結晶のようなものから供給されているようで、どうにも魔法チックな仕組みらしい。商品棚にはお菓子、飲料、カップ麺、そして何故か米や炊飯器まで揃っている。これらは俺が勤務中に管理していたコンビニそのものだ。
考えても仕方ない。とりあえず外の世界を確かめよう。
店から一歩外へ足を踏み出し、俺は近くにいた人影に声をかけた。森の中から現れたのは、金髪のエルフ風の女性だった。
「す、すみません、ここはどこですか?」
「ここは王国領のはずれ、グレイウッドの森の近くよ。ところで、そこの建物は何かしら? 見たことのない風変わりな店ね」
エルフらしき彼女は、警戒しつつも興味深そうに俺の背後を見る。
異世界でコンビニ……。この状況を整理するため、そして生き残るためには、まずは商売だろう。食料もある、日用品もある。なら、ここで店を開いてしまえばいい! 元々、バイトながらも店長代理の経験もあるし、品出しや売上管理には慣れている。異世界でも商売は基本は同じはずだ。
「えっと、俺はケンジと言います。この店は……『コンビニ』といって、いろんな物が売ってる便利なお店なんです。よかったら、寄っていってください」
「コンビニ……? おもしろい響きね。私はリーファよ。ちょっと珍しいものがあるか見せてもらおうかしら」
リーファさんは不思議そうな顔で店内に足を踏み入れる。棚に並ぶカップ麺やポテチ、ペットボトル飲料を不思議そうに見つめていたが、特に彼女の目を惹いたのは、透明パックに入ったおにぎりだった。
「これは……何かしら? 白い塊……米? 中に具が入っているのね」
「おにぎりといって、日本で一般的な食べ物です。片手で食べられる手軽な主食なんですよ」
「むむ、面白いわ。じゃあ一ついただくわ。おいくら?」
正直、相場がわからない。向こうは銀貨や銅貨を出しているが、俺は値段をどうつければいい? 元々100円くらいだったものを、ここじゃどうしようもない。
「えっと……じゃあ試食価格ってことで、とりあえず最初は一つ銅貨1枚で」
「それは安いのかしら? ま、いいわ、はい」
リーファが差し出した銅貨は薄汚れているが、確かな金属の重みがある。俺はそれを受け取り、おにぎりを渡した。
リーファはおにぎりを一口食べると、驚愕の表情で固まった。
「な、なにこれ……柔らかくて噛むほどに甘く、そして中の具がこんなに旨味を……!」
「そうですか、気に入ってもらえたなら良かった」
俺はホッとする。味が受け入れられなかったら商売にならないからな。
おにぎりを完食したリーファは、突如として身体を光らせた。えっ、何だこれ!?
「きゃあっ! な、なにこれ、私の魔力が高まってる!? 魔力回復のポーション以上よ! 何なのこの食べ物!」
「えっ、魔力回復?」
まさか、ここの世界でのおにぎりは魔力回復食になってしまったのか?
どうやら米や具材が異世界の魔力フィールドに干渉して、特別な効果を持ったらしい。リーファは感激したように両手を握り、俺を見つめる。
「ケンジ、あなたのお店はただの商店じゃないわね。こんな魔力回復食品、王国でも貴重な代物よ。これは一大ビジネスの予感がするわ!」
「ええっ!?」
こうして俺は、異世界に転移したコンビニを舞台に、新たな商売を始めることとなった。
魔力を回復するおにぎりは、冒険者たちを惹きつけ、やがてはこの世界に君臨する魔王にも大きな影響を及ぼすことになる――俺はまだ、その運命の歯車が回り始めたことに気付いていなかった。
第2章:おにぎりフィーバーと商人ギルドの影
「おにぎり……すごいものを見つけちゃったわ」
店内を飛び出したリーファは、早速近隣の冒険者仲間にこの奇妙な「コンビニ」の存在を伝えたらしい。それから半日も経たないうちに、俺の店はちょっとした観光名所になっていた。突如出現した謎の建物、そこに並ぶ未知の食品、そして魔力回復効果を秘めたおにぎり――噂は瞬く間に広がり、近場で狩りをしていた冒険者たちや、森で薬草を摘んでいた採取師、さらには通りかかった旅商人までが店へと集まり始めた。
「おっ、これが噂の『おにぎり』か! 本当に食べると魔力が回復するって?」
大柄な戦士風の男が、棚に並べたおにぎりを指さす。
「一つ銅貨3枚だ。初期サービス価格から少し値上げしちまったが、素材の貴重性もあるからな」
俺は値段設定に苦心していた。初回はテスト価格として安く売りすぎたが、今は少し強気にしてみる。周りをちらりと見れば、他にも興味津々な面々が集まっている。新奇な商品を求めているらしい。
戦士は半信半疑で金を出し、恐る恐るおにぎりを齧った。そして瞬間、目を見開く。
「うおっ、これは……! あの女エルフが言ってた通りだ。なんだか力が湧いてくる! 昨日の戦いで魔力を消費して回復薬も底をついてたが、これなら魔法剣の威力を取り戻せそうだな!」
戦士は大喜びで追加購入し、店を後にする。その背中を見送る他の客たちが、こぞって商品に手を伸ばし始めた。
おにぎりはあっという間に売り切れる。もともと大量に仕入れていた訳じゃないが、それでもこの世界にしてみれば相当数を売り上げたことになるだろう。米のストックはまだあるし、具材もコンビニ内の在庫は潤沢だ。これは当分は売りまくれる。
しかし、俺の心には一抹の不安があった。
「この世界の通貨価値はどうなってるんだ? この銅貨はどれくらいの価値なんだろう……」
異世界に飛ばされたはいいが、相場観は皆無。適当に値をつけていいものか。まあ今のところ文句を言われていないし、需要があるなら強気で攻めても良さそうだ。
そう考えつつ店の外へ出て、周囲を見渡す。野原と森、遠くには小さな集落が見える。生きていくためには、現地の情報を仕入れなくてはいけない。素材の追加補充だって、いつまでも店内在庫で賄えるわけじゃない。米が底をついたら、もうおにぎりは作れない。カップ麺やスナック菓子だって、在庫限りだ。
「仕入れ先を確保しないとな……どうやって?」
そんなことを考えていると、店の前で気配がした。顔を上げると、一人の男が笑みを浮かべて立っている。
ビロードの上着に真鍮のボタン、胸には銀色のバッジを光らせる小柄な男だ。紳士然とした態度だが、その目は商人特有の欲深さに輝いている。
「ご機嫌よう、あなたがこの『コンビニ』の主かね?」
「ええ、まあ店長代理みたいなものです。俺はケンジといいます」
「わたくしはフィルマン。近隣の町グリーフォートの『商人ギルド』に所属しております。あなたの店の噂を聞きつけて参ったのです」
商人ギルド、つまり流通を管理する組織みたいなもんだろうか。
「おにぎりという新商品の評判を聞いてね、これはぜひとも商談をしておきたくて。なにぶん、こういった新奇な商品はギルドとしても見過ごせないのです」
彼は笑顔を保ちつつ、狡猾な雰囲気を漂わせている。そう簡単にはいかない相手かもしれない。
「なるほど。俺としても取引ルートや、こちらの通貨価値なんかを知りたいと思ってました。ぜひ、情報交換したいですね」
俺も笑顔で応じる。コンビニバイトで得た経験から、客商売では表面上笑顔を欠かさない。が、油断は禁物だ。
フィルマンは目を細め、
「あなたは突然、ここに出現したとか。その出自についても、大変興味があります。いえ、脅すわけではないのです。ただ、正式にこの地で商売をするには許可や税制面の問題もありましてね。ぜひ、一度ギルド本部へ足をお運びいただきたい」
「ギルド本部……グリーフォートって街でしたよね? ここからどれくらい離れているんです?」
「徒歩で半日ほど。でも馬車なら2時間程度です。ぜひ近日中にいらしてください。もちろん、わたくしもお力になりましょう。あなたがお持ちの“おにぎり”が、この国の市場をどう変え得るか、我々も大いに関心があるのです」
彼は帽子を取って丁寧な礼をし、そのまま去っていった。
商人ギルド、か。彼らとの関係をこじらせれば、せっかくのビジネスチャンスが潰えるかもしれない。一方で、適正な価格設定や相場観、税の話、さらには地元素材の購入ルートなどは彼らと関わることで得られそうだ。
このまま無許可で商売を続けるのはリスクが高い。いずれは魔物や盗賊、そして魔王の脅威もあるかもしれない。守るべき拠点は、今や俺が暮らしの糧を得る唯一の場。コンビニを守るためにも、俺はこの世界でしっかりと根を下ろさなきゃならない。
「とりあえず、明日はおにぎりの追加生産と商品棚の整理だな。それから仕入れ方法の模索……」
変わった店長生活が始まったばかりだが、早くも課題は山積みだ。
店内に戻れば、棚に並ぶ商品はまだまだ日本基準。異世界基準で売れるもの、売れないものを仕分ける必要があるかもしれない。
例えば、ゲーム雑誌や週刊誌はここじゃ売れないだろう。だが、包装紙やビニール袋、調味料なんかはもしかすると高値で売れるかもしれない。
そうして俺が頭を抱えていると、さっき馬車でやってきたという冒険者パーティーが店内に入り、またおにぎりを買い漁っていった。
どうやら、この世界におにぎりフィーバーが起こりつつある。
米を握り固めた小さな三角が、魔力回復の秘宝として躍り出ることになるとは、夢にも思わなかったが――それがこの世界で生きるための第一歩なのかもしれない。
――こうして俺の異世界コンビニ経営は、新たな局面へと進み始めていた。
第3章:商人ギルドへの訪問と新たな課題
翌朝、俺は少し早起きして店内の状況を確認した。昨日の売り上げは上々で、おにぎりが飛ぶように売れている。冒険者や薬師、商人など、職業を問わずおにぎりが歓迎されているのは、魔力回復効果という付加価値が大きいからだろう。今のところ不満を漏らす客もいない。
だが、気になることは山ほどある。
「やっぱり仕入れの問題だよな……」
このコンビニ内には、常識外れの量の在庫が存在している。米袋が何十キロと積まれ、カップ麺や菓子、ペットボトル飲料も定期補充されるかのように奥から現れる。普通に考えれば異世界転移した際に限りある量だけ持ち込まれたはずだが、店内を覗くとバックヤードには見覚えのない補充用のストックルームが形成され、そこには驚くほど多種多様な日本の商品が並んでいた。どうやらこのコンビニ自体、何らかの魔力的な干渉を受けて継続的な在庫を保有しているようだ。まるで「最初から在庫が尽きることはない」システムになっているかのように。
とはいえ、それもいつまで続くか不明だが、実験的に減らした商品が朝になると元通りに並んでいた。これは魔力の影響か、あるいは異世界の仕様を持つ不思議な「魔法コンビニ」のようだ。
「補充問題は当分は大丈夫そうだが……相場だな」
このままじゃ価格設定が適当すぎる。それに何より、昨日のフィルマンが言っていた通り、正式な許可なく店を出し続けるのはまずい。
この世界で長期的に商売をするならば、法的な立ち位置を確保する必要がある。商人ギルドへの挨拶は必須だろう。
店の外に出ると、そこに待っていたのはリーファだった。
「おはよう、ケンジ。今日はギルドへ行くんでしょ? 私も同行するわ」
「えっ、いいの?」
「ええ、あなたがいきなり街で困らないように、地元の事情を説明してあげるわ。昨日のおにぎりをサービスしてくれたお礼もあるしね」
リーファは笑って言う。彼女が一緒に来てくれるなら心強い。フィルマンとの交渉は、俺一人だと不安だし、異世界で右も左も分からない俺にはガイドが必要だ。
その日、店は常連となりつつある冒険者パーティーに少し目を光らせてもらうことにした。そこらのならず者が来ても、おにぎりにハマった彼らは「お気に入りの店」を守るために目を光らせてくれるらしい。うまいこと信頼関係を築けたようで助かる。
俺とリーファは、借りた荷馬車に乗ってグリーフォートへと向かった。
道中、リーファはこの国の基本的な相場観や、通貨の単位を教えてくれる。
「この国では、銅貨、銀貨、金貨、さらに大金貨なんてのがあるわ。冒険者の一日あたりの食事と宿代が銅貨10枚前後。銀貨1枚は銅貨1000枚ぐらいの価値がある。あなたのおにぎりは銅貨3枚だったでしょ? あれは軽食としてはそこそこ高めだけど、魔力回復効果を考えたら激安よ」
「なるほど……魔力回復ポーションってどれくらいなの?」
「ピンキリだけど、一番安いものでも銅貨30枚はかかるわね。だからおにぎりはとんでもないバーゲン品だって皆噂してる」
「そりゃあ売れるはずだ」
おにぎりが安すぎたわけだ。それを知れば、逆に原価率がどうとか考えてしまうが、こっちには原価がほぼゼロ同然(店内在庫が勝手に維持されているようだから)だ。価格を上げても良いかもしれないが、あまり急に値上げすると客の反感を買うかもしれない。そのあたりもギルドと相談しよう。
グリーフォートの街は、中世ヨーロッパ風の石造りの壁と、木組みの家々が並んでいる。人通りは多く、露店や酒場からは活気が溢れていた。
「ここが商人ギルドの本部よ。あそこに見える、茶色い屋根の建物がそう」
リーファが指す先には、商隊の紋章らしき旗がかかげられた瀟洒な建物がある。
中に入ると、昨日会ったフィルマンがすぐに出迎えてくれた。
「お待ちしておりました、ケンジさん。それにリーファさん……おや、あなたは確か王都の精鋭弓士部隊所属のエルフだったはず」
リーファは苦笑いを浮かべる。
「今は半ば自由の身よ。ギルドには顔見知りがいるの」
なるほど、リーファはただの冒険者ではないらしい。
フィルマンは手招きし、俺たちを一室へと案内した。帳簿や地図、契約書らしきものが積み上げられた商談部屋。応接テーブルの上には茶器が用意されている。
「さて、話をさせていただきましょうか。まずは正式に商人登録をしていただく必要があります。この国で商売を営むには、ギルドへの加盟が必須です。年会費や販売税の支払い、そして、あなたが扱う“おにぎり”の流通管理についても取り決めが必要です」
「年会費とか販売税……なるほど、その辺は当然か。でも、俺の店はあくまで固定店舗で、移動販売はしない。流通というのは……?」
「あなたの商品は非常に魅力的だ。ギルドとしては、あなたの商品を一定の条件下で他地域にも卸してもらいたい」
「卸す?」
思わず聞き返す。
確かに、おにぎりを他の商人が仕入れて広めれば、一気に収益が増えるかもしれないが、ブランド管理や品質低下が怖い。偽物を出されたり、値崩れしたら困る。
俺は考え込むが、リーファが助け舟を出す。
「フィルマン、彼はまだこの国の流通システムを理解してないわ。いきなり卸なんて話をしても混乱するだけよ」
「ごもっともですね。では、もう少し基本的な話から入りましょう」
フィルマンは微笑んで頷く。
俺はギルド登録に必要な書類——といってもこの世界では紙に魔法インクで署名する程度だが——に名前を記入し、保証金代わりに銀貨10枚を預けた。これは商人としての信用を示すためのものらしい。
ギルド側はそれと引き換えに、俺の店舗位置の把握と、基本的な税制優遇を提供するという。具体的には、年会費を払えば無闇に高額な通行税や関税をかけられず、商売敵が不当に潰しにかかる場合、ギルドが仲裁に入ってくれる。
「次に、価格設定や希少商品に関するガイドラインを示しましょう。おにぎりは現在、魔力回復用として貴重な価値を持っています。最低価格と最高価格の幅を設け、暴騰・暴落を防ぎたい。ケンジさんとしてはどうです?」
「うーん、確かに適正価格は必要かも……現在は銅貨3枚ですが、正直安すぎるかもって思ってます。とはいえ、急に銀貨単位になると買えない人も出てくる。冒険者層に広く行き渡らせたいから、銅貨10枚ぐらいに上げるとか……?」
「なるほど、銅貨10枚……冒険者の一日分の食費相当ですが、その代わり回復ポーションよりずっと安い。程よい価格でしょうね。あなたが賛成なら、その価格帯を基準にしましょう」
フィルマンは帳簿に何かを書き込む。
その時、ドアをノックする音が響いた。ギルドの受付係が顔を覗かせる。
「失礼します、先ほど届いた情報ですが……“魔王軍”が森林地帯で動きを見せているとのこと。被害はまだ限定的ですが、近隣の村への略奪も始まっているとか」
「魔王軍……」
俺は思わず息を飲む。異世界にはやはり魔王がいるのか。その軍勢が動き始めたとは、タイミングが悪い。
フィルマンが困惑顔を見せる中、リーファが眉をひそめる。
「グリーフォートの周辺は比較的平和だったのに、魔王軍がここまで来るとはね。ケンジ、あなたの店も無関係じゃないわ。このまま魔王軍が勢力を広げれば、貴重な資源を求めてあなたの店を襲う可能性もある」
「そ、そうか……」
おにぎりが魔力回復に有用だと知れば、魔王軍だって放っておかないかもしれない。俺は頭を抱える。
フィルマンは苦い顔をしながら、
「この際です、ケンジさん。あなたの商品は戦場においても大きな意味を持つ。勇者や騎士団におにぎりを供給する契約を結べば、王国軍からの保護を約束してもらえるかもしれない」
「王国軍と契約を?」
いきなり国レベルの話になってきた。コンビニ店長からいきなり国防に関わるなんて、正直無茶苦茶だ。
だが、背に腹は変えられない。もし魔王軍が迫ってくるなら、店を守るためにも強力な後ろ盾が必要だろう。商人ギルドと提携し、王国に協力することで安全保障を得る。それは、生き残るためには避けて通れないかもしれない。
「わかりました……とりあえず、まずはおにぎりの価格や販売ルールを決めて、ギルド加盟を完了しましょう。その後で、王国軍との交渉を検討します」
俺は深呼吸をして返事をした。
こうして、コンビニ店長は異世界の商人ギルドに正式加盟し、経済の波に乗り始めることとなった。
しかし、その先には魔王軍の脅威と、国との取引、さらには広がる市場と顧客層――解決すべき問題は尽きない。
――おにぎりを武器に、俺はこの世界で生き残り、そして利益を上げることができるのか。
第4章:おにぎり価格改定と勇者候補の来訪
翌日、俺は再び店に戻っていた。
グリーフォートでの商人ギルドとの交渉は上々だった。ギルド正式加盟による税制優遇、価格設定のガイドライン、そして王国軍への協力案。煩わしい話も多かったが、結果的に俺がこの異世界で商売を続ける基盤は整いつつある。
コンビニ外の草原には、朝日が差し込んでいる。すでに数名の客が並んでいた。転移当初は閑散としていた周辺も、いまやちょっとした市場のようになりつつある。冒険者や薬草摘みの村人が訪れ、俺の「おにぎり」を求めてやってくる。それだけ需要があるということだ。
「おはようございます。今日からおにぎりは一個、銅貨10枚になります」
「えっ、値上げかよ!」
最前列にいた無骨な戦士風の男が抗議の声を上げるが、背後にいたローブ姿の魔法使いらしき人物が慌てて口を挟む。
「待て待て、ポーション換算したら破格だろ。銅貨10枚で魔力回復効果だぞ? 高級ポーションは銅貨100枚だ。1/10の値段で効果が得られるんだ、文句言うな!」
「ぐっ……た、たしかに……」
戦士は渋々納得する。
俺はホッと胸を撫で下ろす。価格改定で顧客が離れないか心配していたが、魔力回復効果の価値が圧倒的なので問題なさそうだ。
次々と客が購入していく。店内の在庫は相変わらず潤沢だが、今日はもう一つ新しい試みをしてみることにした。
「今日は新メニュー『梅干しおにぎり』と『鮭おにぎり』、それに『ツナマヨおにぎり』もご用意しました!」
元々ラインナップはあったが、味の違いを理解してもらうために、具材を説明するPOP(手書きポスター)を棚の前に貼ったのだ。
「梅干し? それはなんだ?」
「酸っぱい実を漬けたもので、疲労回復や体力増強にも良いとされていて……」
もちろんこの世界の常識にはない食材だが、客たちは好奇心旺盛に手を伸ばす。何より、一度口にするとその味覚の新鮮さに虜になるようだ。
「うわ、酸っぱい! でも妙に元気が出る感じがする……」
「鮭? 魚の身を塩で味付けしたものか、これはうまい。クセになりそうだ」
「ツナマヨというのは……何このクリーミーな味わい! 口当たりがこんなに滑らかなものは初めてだ!」
喜びの声が店内に満ち、俺は思わずニヤリと笑う。ビジネスは順調だ。
そんな中、外から明らかに場違いな人物たちが現れた。
純白の外套を纏い、胸に王国の紋章を刻んだ騎士が三名、さらにその後ろには不思議な大剣を背負った青年と、ローブに身を包んだ巫女風の少女、ゴツい斧を担いだドワーフの男、そして優雅に微笑むエルフの射手――なんだこのメンツは。
ひと目で分かる。これは只者ではない。
青年が一歩前に進み、店の前で立ち止まる。
「ここが噂の“おにぎり”を売る店か? 俺たちは王都から来た。この国で勇者候補と呼ばれているアルト・エストラーダだ」
勇者候補? 何だそれ、勇者じゃなくて、まだ候補なのか。
だが、周りの客はその名にざわついている。どうやらこのアルトという青年は、王国で大いに期待されている存在らしい。
「おにぎりを食べると魔力が回復し、戦闘を有利に進められると聞いた。俺たちは、魔王軍への反攻作戦に参加するため、強力なサポートアイテムを探している」
アルトは鋭い眼差しで俺を見る。
「なるほど、歓迎します。うちのおにぎりならご期待に添えるはずです。今は一つ銅貨10枚。好きな具材を選べます」
アルトは腰袋から銀貨を取り出し、一枚を差し出す。
「50個分もらおう。遠征中に活用する」
えっ、いきなり大口注文!?
店内には無数におにぎりが並んでいるが、50個と聞くと周りの客が驚いた声を上げる。もちろん店には十分あるが、これだけ一気に売れるとは想定外だ。
「ありがとう。ここまで大量に買っていただけるのは初めてです。あっ、銀貨をお預かりしますね。釣りは銅貨約500枚相当か……」
この世界では小銭の換金も頻繁に行われているので、釣り銅貨は問題なく用意できる。俺はレジカウンター(と呼べるのか分からないが)から銅貨を用意しながら、奥から在庫を運んでくる。奇妙なことに、バックヤードには必要な分だけおにぎりが湧いて出るように並んでいる。もはやこの店自体が魔法空間だとしか思えないが、深く考えても仕方ない。
「待って、銀貨で支払うと釣り銅貨が山ほど……アルト、私たちそんなに銭貨を持ち歩くの?」
巫女風の少女が慌てた声を上げる。アルトは苦笑いして、
「まあ細かいことは気にするな。分散して荷袋に入れればいい。今はそれよりも、このおにぎりの効果だ。実際に一つ食べてみよう」
アルトは店内のベンチでおにぎりを受け取り、ひと口。すると瞳が一瞬大きく見開かれる。
「これは……すごいな。魔力が身体の内側から満ちてくるようだ。しかも美味い。これなら戦闘中にすぐ力を取り戻せる」
エルフの射手やドワーフも試しに食べては、同様に感嘆している。
「これは今後、必需品になるな」
「間違いない。魔王軍との戦闘は長引くから、こうした補給食は大いに助かる」
彼らは大満足で、追加注文まで検討している。そのやりとりを見た周囲の冒険者たちは、一気に目を輝かせた。勇者候補が認めたとなれば、おにぎりの信頼性はますます高まるだろう。
しかし、その背後で密かに不穏な視線が注がれていることに、俺はまだ気づいていなかった。
遠巻きに様子を伺う、黒装束の小柄な男。その瞳は細く鋭く、腕には奇妙な紋章が刻まれている。魔王軍の間者かもしれない。
彼はおにぎりの効果と、店内の様子を観察し、何やら心中で計算を始めているようだ。
夕刻。勇者候補パーティーは50個のおにぎりを荷袋に詰め込み、馬車で去って行った。そのあとには、さらに多くの客が押し寄せ、俺は一日中レジ打ちと補充に追われることになった。
閉店(厳密には24時間営業だが、一応俺が休む時間を設定している)間際、リーファが疲れた様子で店内に入ってくる。
「今日は大繁盛だったわね。勇者候補まで来るとは驚いたわ。王国軍への納入契約なんかも本気で考えなきゃいけないかもね」
「そうだな……でもそのぶん、魔王軍にも狙われやすくなる。早めに王国側と交渉して、俺たちの安全を確保する必要がある」
俺はおにぎりフィーバーの盛況を喜びつつも、問題点を再確認する。ビジネスが成長すれば、それを狙う敵も増える。店舗防衛と安定供給のバランスをどう取るかが、今後の課題だ。
小さなコンビニ店員だった俺が、魔力回復食を武器にこの世界の戦況にまで関わっていくなんて、想像もしなかったことだ。でも、やるしかない。
おにぎりで魔王を倒す——そんな冗談みたいなタイトルも、ここでは現実味を帯びてくる。
俺は深呼吸し、レジカウンターに掛けてあったエプロンを外す。
「さて、明日は仕入れについてもっと具体的な話をギルドと詰めるか。あと勇者候補たちと正式な契約を結べば、王国軍からの保護も期待できる。やることは山積みだな」
異世界でのコンビニ経営は、一筋縄ではいかない。
――おにぎりは、新たな英雄たちの力となり、魔王軍を打ち払う原動力となるのか。俺の挑戦は、まだ始まったばかりだ。
第5章:闇の間者と王国軍契約への道
翌朝、店先の空気は、どこか張り詰めたものが混じり始めていた。
前日の大盛況とは打って変わって、客足はやや落ち着いたものの、常連客たちは相変わらずおにぎりを求めてやってくる。価格改定後も需要は衰えず、むしろ「勇者候補が認めた店」という評判が広まり、遠方からも客が流れてきそうな勢いだ。
しかし、そんな活況の裏で、俺はある問題に直面していた。
「なんだ、これ……?」
店のバックヤードからおにぎりを補充しようとしたとき、明らかに「腐りかけ」のおにぎりが棚の隅に紛れ込んでいたのだ。
これまで、この不思議なコンビニ空間では、商品が常に一定の品質を保ち、古くなる気配はなかった。それなのに、今日は何故か一部の商品が傷み始めている。
「何かおかしいな……」
俺は店内を見回す。商品の一部は変わらずキレイな状態だが、特定のラックに置いたはずのおにぎりがいつの間にか消えたり、逆に劣化したものが現れたりしている。
魔法的な力で保たれているこの店舗に、何らかの妨害工作が行われているのかもしれない。
そのとき、リーファが扉を開けて入ってきた。
「おはよう、ケンジ。今日も繁盛してるみたいね……って、顔色悪いわね、どうしたの?」
「実は……」
俺は腐ったおにぎりの件を伝える。
「それは妙ね。これまでそんなこと一度もなかったのに」
リーファは棚を点検し、魔法的な痕跡がないかを確かめる。
「微弱な闇属性の魔力を感じるわ。もしかすると、魔王軍の間者が紛れ込んで、商品に細工をしたのかもしれない」
「魔王軍の間者……やっぱり昨日の勇者候補来店で目立ちすぎたか。くそっ、対策を考えないと」
店の信用は何より大事だ。品質に問題が起きれば、せっかく築いた信頼が崩れかねない。
俺はリーファと協力し、怪しい客がいなかったか、防犯カメラ……はないが、代わりに設置してあった鏡や窓から人影を探った。
すると、窓越しに森の木陰で佇む黒いローブの男を見つけた。昨日見た、あの不審者だ。
「リーファ、あの男、見える?」
「あれは……たぶん魔王軍のスパイね。ここで奇妙な店を観察してるんでしょう。どうする?」
店に近づいてくる様子はないが、ずっとこちらを監視しているようだ。
「直接追い払うのは得策じゃない。いずれ王国軍と正式な契約を結んで、護衛や対策を講じたい。でも、その前に証拠を掴まないと」
この世界では、魔王軍関係者がうろついているだけで処罰の対象だろうが、下手に騒いで相手を逃がすのも良くない。
そこで俺は、リーファに頼むことにした。
「リーファ、君は森に詳しいんだよな? あの男を見失わない程度に追跡して、根拠を掴んでくれないか? 俺はここで店を守る」
「任せて。私が戻るまで気をつけてね」
リーファは軽やかに外へ飛び出し、森へと消えた。
こうして店には俺一人。客たちは相変わらず訪れるが、俺は気が気じゃない。
このままでは信用問題だ。腐ったおにぎりはその場で処分し、「品質不良が出た場合は交換する」という貼り紙を急遽作って棚に掲げた。幸い、他のおにぎりは問題なし。どうやら一部だけ闇の魔力で腐らせたようだ。
「マスター、今日は梅干しおにぎりを」
常連の冒険者がやってくる。その横で、剣士風の女性も手に取ったおにぎりをしげしげと眺める。
「昨日の勇者候補の話は本当だったんだね。王国軍もあなたのおにぎりに興味があるらしいじゃない」
客たちは噂好きだ。すでに、俺が王国軍に接触する可能性まで知っているらしい。これは宣伝効果もあるが、同時に魔王軍側にも情報が流れやすい状況でもある。
昼過ぎ、リーファが戻ってきた。
「ふう、見つけたわよ。あの間者、森の奥の廃小屋で仲間と合流してたわ」
「仲間……!?」
「ええ、3人はいた。みんな黒ローブで、闇属性の小魔法を使い、あなたの商品を腐らせる“呪物”を作っていた。たぶん、これからもっと大規模な妨害をする気よ」
店を潰し、勇者候補や王国軍への補給を断とうとしているのか。
「まずいな。こっちから攻めるわけにもいかないし、守りを固めたい。王国軍との正式な交渉を急がなきゃならない」
商人ギルドとの契約は済んだが、王国軍との正式な取引はまだだ。
勇者候補アルトたちに協力を要請し、王国への取り次ぎを頼めばいいかもしれない。しかし彼らはすでに遠征に出発してしまった。
「ここで待ってても仕方ないわね。今日、ギルド本部に行って、軍との橋渡しを頼んでみたら? 商人ギルドには王国軍に顔の利く長老級のメンバーがいるはず」
「わかった。リーファ、店を任せられるか? おにぎりの品質チェックと、怪しい客が来ないか見張っててくれ」
「いいわ、今日は私が店番してあげる。その代わり、美味しい新商品を試食させてよ」
リーファは笑うが、その笑顔の奥には鋭い警戒心が見え隠れしている。
俺は店を後にし、ギルド本部へと急ぐ。
グリーフォートに到着すると、フィルマンが待ち構えていたように迎えてくれた。
「おや、ケンジさん、今日もおいでになりましたか。何か問題でも?」
俺は手短に、魔王軍の間者が店を狙っていること、その対策として王国軍との直接的な護衛契約をしたい旨を話す。
フィルマンは深刻な顔をして腕を組む。
「やはり……あなたのお店は戦略的価値が高すぎるんです。王国軍も本格的に関与したがっているでしょう。それに、勇者候補アルト殿もあなたのおにぎりを大いに認めたとか。なら、私どもから王国軍上層部へ連絡いたしましょう」
「本当か? それは助かる!」
「ええ、王国軍の補給部隊長、メリッサ隊長が近くの駐屯地にいます。彼女は戦略物資の管理権限を持っており、あなたが交渉すべき相手として最適です。私が書簡を準備しますから、これを持って駐屯地を訪ねてください」
こうして、王国軍への接触ルートが開けた。
俺は書簡を手に駐屯地へと向かう。森を抜け、丘を越えた先にある小さな砦が、メリッサ隊長率いる補給部隊の拠点だ。
砦に着くと、白銀のプレートメイルに身を包んだ厳めしい女性将校が出迎えた。鋭い瞳と、整った容姿、そして毅然とした態度から、確かな実力者であることが見て取れる。
「あなたがケンジか。商人ギルドからの書簡は読んだ。おにぎり……その魔力回復食について詳しく聞かせて欲しい」
メリッサ隊長は無駄のない口調で言う。
俺は店の成り立ちから、おにぎりの効果、現状の価格設定、勇者候補パーティーが大量に購入したこと、そして魔王軍の妨害工作までを伝える。
メリッサ隊長は興味深そうに頷き、
「なるほど、確かにあなたの商品は軍にとって有用だわ。前線の魔法剣士や魔導士の魔力持続力が大幅に上がる。問題は安全性と安定供給。魔王軍の妨害があるなら、私たちが防衛ラインを敷く必要もあるかもしれない」
防衛ライン……それはつまり、このコンビニ周辺に兵士を配置してくれるということだろうか。
「何とか保護してもらえるならありがたいです。もちろん対価は払います。おにぎりを王国軍特価で卸すとか、特別契約を結ぶことも可能です」
メリッサは少し考え込み、
「いいだろう。あなたのお店を“戦略補給拠点”として位置づけ、一定数の兵士を派遣して周囲を警護する。その代わり、軍向けには一定量のおにぎりを優先的に供給して欲しい。価格は……銀貨1枚で120個分くらいかしら? あまりに高いと補給予算を圧迫する」
「銀貨1枚で120個!? 普通の客に対しては銅貨10枚=おにぎり1個だから、銀貨1枚は銅貨1000枚分。つまり、120個で銅貨1000枚換算、1個あたり銅貨約8枚強……少し安めですね」
軍用にまとめ買いするなら、こちらも価格を下げてもいい。量を買ってもらえるし、護衛までしてもらえるなら悪い話じゃない。
「その条件で納得できるなら、契約書を交わしましょう」
俺はしばし悩んだが、軍の護衛は何物にも代えがたい。魔王軍からの妨害を防ぎ、店を長く経営するためには必須だ。
「了解しました。その条件で契約します」
メリッサ隊長は微笑み、魔法契約書を取り出す。インクでサインすると、その書類が淡い光を放った。これで正式な魔力契約が成立したらしい。
「これであなたのお店は王国軍の支援下に入ったわ。近々、兵士を派遣し、周囲を警戒させます。これで魔王軍の間者も迂闊に手を出せないでしょう」
「ありがとうございます。これで安心して商売ができます」
俺は深い安堵を覚えた。
店に戻ると、リーファが笑顔で出迎えてくれる。
「お帰り、ケンジ。問題なく契約できたみたいね。兵士が配備されれば、魔王軍も手出ししにくくなるわ」
「うん、これでまずは一安心。でも、この先はどうなるか分からない。魔王軍が本腰を入れて邪魔をしてくるかもしれない」
俺は店内を眺める。豊富な商品、おにぎりを求める客たち、そして商人ギルド・王国軍のバックアップ。
次なる課題は、さらなる商品展開と市場拡大だ。今後、魔王軍との衝突が激化すれば、おにぎり以外にも新たな補給物資が求められるかもしれない。
おにぎりで魔王を倒すための準備は着々と進んでいる。
次なる一手を考えながら、俺は店の正面カウンターに立ち、おにぎりを握り続ける。
――異世界コンビニ経営は、魔王軍の妨害を跳ね除け、いよいよ国家規模の後ろ盾を得て、新たなステージへと突入する。
次回予告:
王国軍との協定成立! 店周辺の警護が強化され、魔王軍の間者は追い詰められるか? 一方、勇者候補たちからはさらなる注文要望が届き、新たな商品開発を迫られるケンジ。おにぎりを超える新たな補給食の登場はあるのか? 次回、激動の展開が待ち受ける!
o1の回数制限があるので、今回は、ここまでとします。
プロンプトは、「異世界コンビニ経営始めました 〜おにぎりで魔王を倒す〜」というタイトルでなろう小説を書いて だけで、1章ごとに「続けて」と入力して続きを書いてもらいました。数字の間違いの訂正などを除き、ほぼ修正していません。
以前、Claudeに同じ方法で小説を書いてもらったのですが、解像度はo1の方が高いようです。但し、今回は途中で打ち切ったために、物語をきちんと終わらせることができるかどうかは、分かりませんでした。恐らく、物語を完結させるには、最初に小説全体の章の数を指定した方がよかったのでしょう。
以下が前回、Claudeに同じ方法で書いてもらった小説です。少しコミカルな作品に仕上がっていますが、比較してみてください。


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