「逮捕後にテレビ朝日が報じた今村の映像はまさにスクープでした。ほんの数十秒でしたが、自宅から出てきて警戒しながらあたりを見回す彼女の様子が鮮明に記録されており、粘り強く張り込んだ成果のたまものです。で、びっくりしたのが和久井映見とは似ても似つかなかったこと。二重顎が特徴的で、浮腫(むく)んだような丸顔。目がギョロッとしていて、どちらかというと婚活連続殺人事件の木嶋佳苗死刑囚に似ていると思いました。しかしあの映像は犯罪者の生々しさ、追い詰められている心理が伝わり、見ていてドキドキしました」(社会部記者)
SNS上では「いや中村うさぎに似ている」「山村紅葉だと思う」という声も持ち上がり、話題となっている。また彼女の経歴を含め、元夫が資産家で本来金には困らない立場だったことや、FX取引や競馬で多額の損失を出したこと、毎晩飲み歩いていた話など、今後も世間の関心は続くだろう。
「1981年に三和銀行の女性行員が1億8000万円を横領した事件で日本中が大騒ぎになりましたが、女性行員の犯罪では過去最大の被害額ではないか。しかし一方で銀行員による不祥事や犯罪は多い。組織内で処理するためバレないだけで、氷山の一角ではないかと疑う余地があります」(同前)
そんな銀行の体質を熟知したベテラン行員だからこそ、今村は貸金庫を思いつき、大胆な犯行に及んだのかもしれない。
■中村竜太郎(なかむら・りゅうたろう) ジャーナリスト。1964年1月19日生まれ。大学卒業後、会社員を経て、95年から文藝春秋「週刊文春」編集部で勤務。NHKプロデューサーの巨額横領事件やASKAの薬物疑惑など数多くのスクープを飛ばし、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の大賞受賞は3回と歴代最多。2014年末に独立。16年に著書「スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ」(文藝春秋)を出版。現在、「news イット!」(フジテレビ系)の金曜コメンテーターとして出演中。