小鹿野署 秩父署に統合の方針を発表

 2028年度を目標に、小鹿野警察署を秩父警察署に統合する計画をめぐり、県警は9日、統合の方針を発表しました。

 県警は、夜間休日の警察署体制が脆弱な点や、庁舎の老朽化による建て替えなどの課題があることから、2028年度を目標に、小鹿野警察署を廃止し、秩父警察署へ統合する方針です。

 2つの署が統合することで、現状の初動対応を維持した上で、大規模や、複数の事件事故へより効果的な対応が可能になるとしています。

 また統合の方針では、小鹿野警察署の駐在所やパトカー、山岳救助隊は現状を維持した上で、小鹿野警察署を、分庁舎などとして残し、パトカーの活動拠点とするほか、交番機能を整備するなどをあげています。

 この計画をめぐっては、去年9月30日に小鹿野町長と秩父市長が県警を訪れ、計画の廃止撤回を求めています。

 県警は、引き続き地域住民への説明会を実施するとともに、10日から、今年度末までホームページや、県警本部、各警察署で、統合に関する意見や要望を募集するということです。

中学校など卒業予定者 進学希望0.3ポイント増加

 ことし3月に、県内の中学校などを卒業する予定の生徒で、高校などへの進学を希望しているのは、98.6パーセントと、前の年より0.3ポイント増えました。

 県総務課によりますと、ことし3月に県内の中学校などの卒業予定者は、12月15日現在、前の年の同じ時期と比べて189人少ない6万2548人となっています。

 このうち、高校や専門学校などへの進学を希望しているのは6万1667人で、全体に占める割合は98.6パーセントとなり、前の年の同じ時期と比べて、0.3ポイント増えています。

 一方、就職希望者の割合は、前の年より0.1ポイント低い0.2パーセントでした。

 進学希望者の内、内部進学希望者を除く県内公立高校の全日制課程への進学希望者は、3万9323人で、倍率は前の年より0.01ポイント下がって1.12倍となっています。

 学校別の倍率では、川口市立の普通科の2.43倍が最も高く、次いで、市立浦和の普通科の2.36倍となっています。

県教育委員会 今井房子新委員 初出席

 12月27日付けで、新たに県教育委員会の委員に就任した今井房子委員が、9日、初めて委員会に出席しました。

 今井委員は57歳で、現在の新渡戸文化短期大学を卒業後、株式会社西武百貨店などに、勤め、現在は、教育機関向けのウェブサイト制作などを手がける株式会社コミュニティネットの代表取締役を務めています。

 今井委員が初めて出席した9日の委員会では、県立高校の再編整備などを考えていく魅力ある県立高校づくりの方針について協議が行われました。

 今井委員の任期は、2028年の12月26日までの4年間です。

浦和レッズレディース遠藤選手 1日警察署長

 9日、さいたま市内で、浦和レッズレディースの遠藤優選手が1日警察署長を務め、110番の適切な利用を呼び掛けました。

 委嘱状を受けとった遠藤選手は、会場を訪れた人たちに「警察官が事件事故に迅速に対応するために、110番通報の適切な利用を皆さんに知ってもらうことが大切」と呼びかけました。

 イベントでは、110番の適切な利用を呼びかける寸劇が行われ、免許証の住所変更などで困った場合は、110番ではなく警察署に連絡してほしいと伝えました。

 県警通信指令課によりますと、去年1月から11月までの110番受理件数は、県内では69万691件で、そのうち11万5880件が、緊急性のない照会や、間違い、いたずら電話だということです。

 遠藤優選手「この事件が110番通報する、するべきなのか、それとも一旦落ち着いてから自分が警察署に行くべきなのか、冷静に判断してから110番を使ってほしいなと思いました。」と話しました。

2024年中の交通事故死者数 過去8番目の少なさ

 去年1年間に県内で起きた交通事故による死者数が、統計をとり始めた1948年以降で8番目に少なかったことが、県警のまとめでわかりました。

 県警交通総務課のまとめによりますと、去年1年間に起きた県内の人身事故の件数は、1万5796件で1966年以来58年ぶりに1万6000件を下回りました。

 このうち人身事故による死者数は113人で、前の年より9人減少し、統計をとり始めた1948年以降、8番目に少なくなりました。

 全国で最も多かったのは東京都の146人で、埼玉県はワースト5位でした。また、死亡した人を年齢別に見ると、65歳以上の高齢者が全体の46パーセントを占めています。

 一方、高齢者の死者数は前の年より15人減りました。県警は啓発活動などを通して交通ルールを周知したことや、高齢者の家に訪問し、直接、交通指導を呼びかけるなどの取り組みが、効果があったと分析しています。

 また、去年から道路交通法の改正に伴い、自転車の運転中にスマートフォンなどを利用する「ながら運転」の罰則が強化されました。

 このため、県警は「ながら運転」の防止や自転車を運転する際のヘルメットの着用などを呼びかけています。

越生町 自動車専門学校で「新年の集い」

 越生町にある自動車整備の専門学校では新年の到来やことし新成人を迎える学生たちを祝う新年の集いが開かれました。

 越生町にある自動車整備の専門学校「越生自動車大学校」で開かれた新年の集いには学生や就職先の社員などおよそ200人が参加しました。

 会場内では、学生たちによる餅つきが行われ、新年の到来と、ことし新成人を迎える学生たちを祝いました。

 市川剛士校長は「餅つきのルーツは五穀豊穣と連帯感を高めるという意味があります。

 学校と保護者の方、そして企業の方々とコミュニケーションをとりより連帯感を高めていただければと思います」とあいさつしました。

加須市の魅力を伝える 市民カメラマン写真展

 ボランティアの市民カメラマンが撮影した市内の風景写真などを紹介する展示会が、加須市役所で開かれています。

 加須市では、市の広報活動の活性化と市民との協働のまちづくりに寄与する事を目的に、加須市市民カメラマンをボランティアで募集し、委嘱しています。

 今回の写真展では、市内に住む50代から80代のあわせて7人の市民カメラマンが撮影した加須市の魅力を伝える作品や、カメラマン渾身の作品など42点が、紹介されています。

 市民カメラマン歴17年目の坂本了さんの作品「大きさ実感」は、風になびく雄大な100メートルのジャンボこいのぼりと、周りにいる人との大きさの違いが一目で分かる1枚です。

 市民カメラマン歴3年目の渋谷都さんの作品「夕焼け」は、広大な田んぼの水面に映る夕焼けと紫色の雲のコントラストが、印象的な1枚です。

 市民カメラマン歴12年目の坂本一男さんの作品「猿田彦と獅子の舞」は、玉敷神社で行われた演目の力強いワンシーンを撮影しました。

 「市民カメラマン写真展」は、1月22日まで、加須市役所1階の市民ギャラリーで開かれ、写真展終了後は、市の公式HPで公開するということです。