「自分で病院に行こうと」 救急車盗んだ疑いで男逮捕

 20日夜、自宅に呼んだ救急車を盗んだとして、46歳の男が窃盗の疑いで現行犯逮捕されました。

 警察の調べに対し、男は「自分で病院に行こうと思った」と、容疑を認めているということです。

 窃盗の疑いで現行犯逮捕されたのは、久喜市久喜東の職業不詳平田浩史容疑者(46)です。

 警察や消防によりますと、平田容疑者は、20日午後7時前、自宅から「腹が痛い」と自ら119番通報し、救急車を呼びました。

 救急隊員が自宅で処置に当たっていたところ、平田容疑者は突然、怒りだして、刃物を持ち出したため、隊員は外に逃げ、けがはありませんでした。

 その後、平田容疑者は、自宅前の路上に駐車中だった救急車を運転し、走り去ったということです。

 救急隊から通報を受けた警察が自宅からおよそ100メートル離れたドラッグストアの駐車場で、救急車と平田容疑者を見つけ現、行犯逮捕しました。

 車内には刃物も1本あったということです。

 平田容疑者は当時、酒に酔っていて、調べに対し「自分で病院に行こうと思った」と容疑を認めているということです。

 また、埼玉東部消防組合によりますと、救急車はドアの鍵がかかっていませんでしたが、盗難防止装置は備えつけられていたということです。

県商工会議所連合会 新春研修会

 県内経済の発展に向けて、県商工会議所連合会の新年を祝う催しが、さいたま市内で開かれました。

 はじめに行われた研修会には、県商工会議所連合会の池田一義会長や来賓などおよそ120人が出席しました。

 研修会では、明治16年=1883年に建てられた寺で、東京都台東区にある全生庵の平井正修住職が「混迷の時代における経営と禅」をテーマに講演しました。

 平井住職は、幕末の志士で剣術に優れ、書家や禅僧でもある山岡鉄舟が「剣を学ぶ者は必ず禅を学ばなければいけない」という父の教えを受け、禅を始めたと話しました。

 そのうえで、現代における剣は「皆さまにとってはお金や権力。そのお金をどう使うかで、人が幸せになったり不幸になったりする」と説きました。

 最後に、出席者全員で坐禅を組んで県内経済発展への思いを新たにしていました。

20歳未満の喫煙を防ぐ 関係団体が協議会を開催

 20歳未満の喫煙を防ぐため、関係団体や行政などが対策について意見を交わす協議会が21日、さいたま市内で開かれました。

 協議会には、県たばこ商業協同組合連合会や、県の担当課など、10の団体が出席しました。

 県たばこ商業協同組合連合会は、「taspo」を活用した年齢識別自動販売機が来年3月で使用できなくなり、4月以降は、自販機での年齢識別方法が運転免許証またはマイナンバーカードになることを報告しました。

 これを受けて、日本フランチャイズチェーン協会は、「taspo」導入以降、コンビニエンスストアなどの店舗でたばこを対面で購入する20歳未満が増加傾向にあり、たばこ販売防止のため、店舗従業員などに対する年齢確認の徹底を強化していると述べました。

 また、日本たばこ協会が、2022年4月の民法一部改正により、成人年齢が18歳に引き下げられても、喫煙禁止年齢は、20歳未満であることを伝えるため、今年度は、人気サッカーアニメを採用した啓発ポスターを、全国の中学校や高校あわせておよそ1.5万校に配布した施策などを報告しました。

2月14日はバレンタインデー 百貨店で試食会

 2月14日はバレンタインデーです。

 さいたま市の百貨店では22日から始まるバレンタインの特別イベントを前に、報道陣向けの試食会が行われました。

 さいたま市のそごう大宮店で22日から始まるバレンタインの特別イベントでは、チョコレートなどを販売する76のブランドが集結します。

 ことしのテーマは、「バレンタインは、私が主役わがままに」。

 日本のバレンタインデーは、女性が男性にチョコレートをプレゼントするのが一般的でした。

 しかし、最近は、自分へのご褒美として、バレンタインデーにチョコレートを買う客が増えていることから、テーマに設定したということです。

 会場には、安くて500円から、高いものだと1万円を超える商品も販売される予定です。

 こちらは高級チョコレートブランド、「ジョンカナヤ」の「ボンボンショコラクールルージュ」です。

 このほかバラの形をした花束のようなチョコレートが販売されたり、出来たてのスイーツをその場で食べられるイートインコーナーなども設けられたりしています。

 そごう大宮店によりますと、ことしはカカオなどチョコレートの原材料価格が、一層値上がりしている影響もあり、販売する商品の平均価格は去年と比べて一割程度上がっているということです。

 「チョコレートパラダイス2025」は、さいたま市のそごう大宮店で22日から2月14日まで開かれます。

狭山市立博物館 ひな人形の収蔵品展

 地元の職人が制作したひな人形などを集めた収蔵品展が、狭山市立博物館で開かれています。

 狭山市は、戦後から1970年代にかけて、人形作りの最盛期を迎え、当時、市内には職人の家が20軒ほどありました。

 会場には、当時の職人らが制作したひな人形など、およそ50点が展示されています。

 「次郎左衛門雛」は、狭山市入間川にある岡野人形店の作品です。

 江戸時代中期、次郎左衛門という人形師が作り始めたひな人形で、丸い頭や古風な顔立ちが特徴です。

 「金太郎」は1970年代まで営まれていた人形店の川島屋が、昔話「金太郎」を題材に制作した五月人形です。

 金太郎が軍配を持って、熊と大きな白うさぎの相撲の行司をしています。

 「収蔵品展 狭山市の人形」は狭山市立博物館で、2月23日まで開かれています。