今回の問題は暗算してみてください。大人になってから意外と忘れがちな四則演算の計算順序がポイントになる問題です。暗算できたら、あなたの計算力は高いかもしれません。
とはいっても、試験でもなんでもないので、あまり難しく考えすぎずに気軽に挑戦してくださいね。
問題
次の計算をしなさい。
5+2×4−9÷3
意外と間違えてしまう大人がたくさんいるかもしれません。
解説
この問題の答えは「10」です。
しっかりと答えに辿り着くためには、正しい計算順序を覚えておく必要があります。
そもそも、今回の問題のように足し算・引き算・掛け算・割り算が混じったものを四則演算といい、次のような計算順序が定められていました。
<四則演算の計算順序>
・掛け算、割り算→足し算、引き算の順に計算する。
・計算の優先順位が同じものについては、左から順に計算する
つまり、「2×4」と「9÷3」を先に計算したのちに、足し算と引き算の計算をするという流れです。では、実際に計算してみましょう。
2×4
=8
9÷3
=3
これらを踏まえて、問題の式を計算してみると、
5+2×4−9÷3
=5+8−3
とできるので、あとは足し算と引き算を行います。
5+2×4−9÷3
=5+8−3
=13−3
=10
足し算と引き算に優先順位はありませんので、左から順に計算していきましょう。
しかし、計算する順序が変わっても計算結果が変わらないという「結合法則」を利用すると、計算順序を入れ替えて計算することもできます。
<結合法則>
(○+△)+■=○+(△+■)
(○×△)×■=○×(△×■)
※結合法則は足し算・掛け算のみに使用できます
この結合法則を利用して計算順序を入れ替えると、次のようになります。
5+2×4−9÷3
=5+8−3
=5+8+(−3)
=5+{8+(−3)} ←結合法則によって、右側から計算
=5+5
=10
自分で計算しやすそうな順序を見つけられると、計算スピードを上げられますよ。
まとめ
今回は計算順序を守ることで正しい答えを求めることができる四則演算に挑戦しました。この計算順序はとても重要なので、覚えておけるように定期的に見直しをしておきましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
数学の教員免許を所持。個別指導・集団指導の学習塾で数学の講師として小学生から高校生までの指導や、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深堀して楽しく伝えている。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。
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