顧客情報を不適切に共有 中部電力パワーグリッド
「中部電力パワーグリッド」は電柱の工事などをグループ会社に委託する際に、本来、共有してはいけない顧客情報を提供し続けていたと明らかにしました。
「中部電力パワーグリッド」の発表によりますと、電柱や電線の工事、それに電気使用量のメーターの取り替えなどを同じ中部電力グループの「トーエネック」や「中部精機」に委託する際、顧客の氏名や連絡先などを提供していたということです。
こうした情報提供は2020年4月から続いていたとしています。
社内で情報管理のあり方を自主点検していたところ、この2社が電気事業法で顧客情報の提供が禁止されるグループ会社に該当することに気づいたということです。
「中部電力パワーグリッド」品質改革推進室の籔下浩二室長は「法律で禁止される不適切な取り扱いだと重く受け止めており、関係する皆様にご心配をおかけしていることをおわび申し上げます」と陳謝しました。
その一方で、実際に工事を委託する際には対象となる顧客の氏名や連絡先などの情報が欠かせないため、中部電力ではグループの資本関係の方を見直すことで法律の規程に反しない状態に是正するとしています。