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アメリカでも「おひとり様」が増えている…「贅沢な禁欲主義」という新しいタイプの男らしさとは?→『孤独のグルメ』の米国進出に勝機到来か

宣伝みたいになってしまったけど、井之頭五郎さん相性良さそう
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Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

奥山真司: カナダ&英大卒。戦略学博士(PhD)。著書『地政学』のほか、C.グレイ著『現代の戦略』、E.ルトワック著『ラストエンペラー習近平』、L・フリードマン『戦争の未来』、ブランズ&ベックリー『デンジャー・ゾーン』など。masa.the.man@gmail.com 動画: goo.gl/2sDVqQ

geopoli.exblog.jp

Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

アトランティック誌最新号のカバー記事が実に考えさせられる内容。下にその内容をツリー形式で紹介する。 theatlantic.com/magazine/archi…

2025-01-20 08:39:58
リンク The Atlantic The Anti-Social Century Americans are now spending more time alone than ever. It’s changing our personalities, our politics, and even our relationship to reality. 4 users 4285
Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

著者のトンプソンは同誌の記者。ノースカロライナ州在住のまだ若い家族で、赤ん坊が一人いるが、地元のメキシコ料理のレストランに行って異常なことに気づいた。 ほとんど客はおらず、一人がけのバーのテーブルが閉鎖されていてテイクアウト用の袋が無造作に並べられている。 そしてテイクアウトの配達員が何も言わず袋を取りにくるだけ。 聞くとみんなテーブルで食べることなく、テイクアウトで店の売り上げが以前より高くなったという。

2025-01-20 09:55:36
Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

この異様な事態に気づいた記者は、全米のレストラン協会などにデータを求めると、なんとロックダウン中だったコロナ禍中よりもテイクアウトの利用が増えている。 さらに調べてみると、ここ20年ほどでアメリカン人の友人との夜の飲食が30%以上減少している。 つまり社会的だったアメリカ人が、一人で家で飲食するようになったという衝撃的な傾向に気づく。

2025-01-20 10:33:30
Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

アメリカのレストラン予約サイトによれば、過去2年でレストランのソロの食事が29%増えたとのこと。

2025-01-20 13:36:41
Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

信頼できるデータが残っている1965年以降に米国人のソロ時間は徐々に増えており、現在が最も多い。 もちろんそれを加速させたのはコロナ禍だが、トレンドはそれ以前からのもの。 要するにアメリカ人は、他人と会う時間を劇的に減らしている。

2025-01-20 14:15:39
Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

アメリカ人は映画も見なくなっている。というよりも、映画館では年に3回行くだけで、テレビは毎週平均19時間観てる。これは約8本の映画を観ている計算。

2025-01-20 17:01:47
Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

そしてスマホの登場でますます動画を個人で楽しめるようになると、他人と同じ体験を共有するという感覚がなくなってくる。 このような現象を米政府は「孤独感の増加」として警戒するが、孤独感(loneliness)と単独(solitude)は分けて考えるべき。 むしろ孤独感の方が健康的な一面がある。他人と会いたいという欲求が含まれているから。

2025-01-20 17:16:36
Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

実際に調べてみると、色々と喧伝されているほどにアメリカ人の孤独感(ロンリネス)は広まってない。むしろその数値が落ちているとのデータもある。 ただし他人と過ごす時間は確実に減っている。単独(solitude)の時間は増えているのだ。

2025-01-20 17:24:04
Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

このような状態を、ある学者は「おひとり様の世紀」(century of solitude)と呼んでいる。 記者はそれをあえて「反社会な世紀」(anti-social century)と呼び、これを記事のタイトルそのものに採用。

2025-01-20 17:29:32
Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

そこで気になるのが若者。 最近のアメリカの若者は、以前の数十年間と比べて運転免許を取得する可能性が低く、デートに行くことも、親しい友人が複数いることも、友人と遊ぶことさえも少なくなっている。 放課後、ほぼ毎日友人と会うと答える少年少女の割合は、1990年代初頭からほぼ50パーセントも減少、2010年代には最も大幅な減少へ。

2025-01-20 20:05:02
Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

ここでジョナサン・ハイトの言葉を引用しながら議論。 最高の遊びとは、屋外で他の子供たちと行う身体的なもので、監督者のいないもの。子供たちは、自分の能力の限界に挑戦しながら、葛藤の対処法や痛みの耐え方を学んでいく。 しかし今の子どもたちの関心は、身体から離れたデバイス(スマホやタブレット)に向けられており、彼らに必要な現実世界の教育を拒んでいる。

2025-01-20 20:06:53
Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

ティーンエイジャーの不安やうつ状態は記録的な高水準に達している。 アメリカの最新の政府調査(2023年実施)によると、ティーンエイジャーの少女の半数以上が「絶え間ない悲しみや絶望感」を感じていると回答。 これらのデータは憂慮すべきものだが、ある意味で当然だ。遊びを奪われた若いネズミやサルは、社会性や情緒に障害を抱えるようになる。 (アリストテレスの言うように)「社会的な動物」と自称する私たち人間が、それと異なるはずがない。

2025-01-20 20:08:34
Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

ある学者は、2003年と比較すると、現代のアメリカ人は、自宅で会議に参加し、自宅で買い物し、自宅で娯楽を楽しみ、自宅で食事をし、さらには自宅で礼拝を行う可能性が高いと計算した。 事実、アメリカの経済全体がアメリカ人が自宅に留まることを可能にするように方向転換したからだ。 この現象は「リモートワークによるものだ」とは言い切れない。

2025-01-20 20:14:24
Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

私たちの家庭が社交性を失うにつれ、住宅建築もより反社交的になってきた。 ある建築家は、現代のマンション設計における基本原則は、すべての部屋が最大限のスクリーンタイムを確保できるように設計されていることだと語った。 「デベロッパーや建築家との設計会議では、すべての部屋に壁掛け薄型テレビを置くスペースがあることを全員に保証しなければなりません」と彼は言う。 「以前は『部屋に十分な採光を確保しよう』という考え方でした。しかし今では、『どうすれば最も多くの人々に最大の快適さを与えられるか?』という問いに対する答えは、彼らの画面中毒を助長することなのです」とのこと。 別の不動産開発業者は、昨年、「大部分のアパートはNetflixとくつろぎのために建てられている」と語っている。

2025-01-20 20:18:18
Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

ある宗教専門紙に寄稿したライターによれば、アメリカでは新しいタイプの男らしさが台頭しているように見えるという。 それは、強く、自己の最適化に夢中になり、堂々と孤独を貫くというもの。 このエッセイを読んだとき、私は衝撃とともに納得した。 その数ヶ月前、私はある特定のジャンルのソーシャルメディアに夢中になっていた。それは再生回数の多い動画の「朝の日課」だ。 動画の主人公が男性の場合、その人は概してハンサムで裕福そうだ。 この動画では彼が目覚める様子が見える。瞑想し、日記を書く様子が見える。運動する様子、サプリメントを飲む様子、冷水浴をする様子が見える。 ところが、充実した生活を映したこれらの短い動画では、主人公はたいてい一人で目覚め、一人のまま。 友人や配偶者、子供たちの姿は見えない。これらの動画は、現代の「贅沢な禁欲主義」の広告であり、他人の存在は、よくても邪魔なものであり、悪くすれば不健康な快楽であり、理想的には避けるべきものとして扱われている。

2025-01-20 20:23:53
Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

男性にとっても女性にとっても、孤立主義的な快適さを追求すると、心の中で、定義するのが難しい何かが失われてしまう。 ある青年団体の会長は、それを「必要とされること」と呼び、それは家族や地域社会にとって自分が必要不可欠であると感じられることだという。 あるレベルでは、誰もがジグソーパズルのピースのように、どこかのジグソーパズルにぴったりとはまるような感覚を必要としている、と彼は言う。 この「必要とされること」には、社会的、経済的、あるいは共同体的な側面がある。 こうしたコミュニティとのつながりを築くには、エネルギーが必要だ。 ところが現代の若い男性たちは、かつての男性たちと同じような人間関係を築いていないようだ。 そして彼らには「必要とされること」の代わりに「絶望感」が忍び寄っている。

2025-01-20 20:36:14
Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

ところが興味深いことに、現在の私たちの絆の多くは、実際には強くなっている。 親は、数十年も前よりも子供たちと一緒に過ごす時間が長くなり、多くのカップルや家族は途切れることなくコミュニケーションを維持しているからだ。 同時に、メッセージングアプリ、TikTokのストリーム、サブレディットは、自分と同じ関心を持つ世界中の人々の考えや意見に常に触れさせてくれる。 「ベンガルズのアメフトの試合を見ているとき、私は質問を投げかけられる記者たちとグループテキストでつながっており、リアルタイムで彼らから返事が返ってくる」 このようなスマホ文化は、家族や親友(血縁と親密さで結ばれた内側の輪)や、「部族」(共通の関心によってつながった外側の輪)といった、最も身近な人々や最も遠い人々とのつながりを確かにしたと言える。

2025-01-20 20:42:59
Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

しかし、それは私たちの周囲に住む人々との「顔見知りではあるが親密ではない」中間の関係に混乱をもたらしている。 ある学者は、これを「村」と呼んでいる。 「村」とはあなたの隣人のことであり、あなたの街に住む人々のことだという。 我々はかつて彼らをよく知っていたが、今はそうではなくなったのだ。

2025-01-20 20:47:04
Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

ある学者によれば、中間層である「村」は、社会の結束の要であるという。 家族は私たちに「愛」を教え、部族は私たちに「忠誠」を教える。村は私たちに「寛容」を教える。

2025-01-21 12:19:12
Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

PTAの会合で、地元の親があなたとアファーマティブ・アクションについて意見が合わないと想像してみましょう。 オンライン上ではその親を「軽蔑に値する政治的敵対者だ」と見なして切り捨てるかもしれません。 しかし、近所の人々が集まる学校の体育館では、あなたは口をつぐむはずです。 1年が過ぎる頃には、あなたの娘たちが同じダンスクラスに通っていることが分かります。迎えに行ったとき、年老いた親族の介護についてお互いの経験を語り合います。相違点が消えるわけではありませんが、平和的な共存に折り合いをつけることができます。 そして、2人で学校の多様性に関する声明文を起草する委員会に参加すると、互いの反対意見を調整できることに気づくわけです。

2025-01-21 12:22:23
Okuyama, Masashi ┃奥山真司 @masatheman

中間に存在する「村」が消滅しつつあることが意味する重要なことは、もし相手側の主張の理由を理解できない場合、「妥協することなく相手と戦いたい」と思うようになるということだ。 「村」は、生産的な意見の相違と妥協を実践する上で最良の舞台です。つまり、民主制度のことだ。 「村」の衰退が、グロテスクな政治スタイルの出現と時を同じくしているのは驚くことではない。 あらゆる選挙が、党内の敵を打ち負かすための実存的な探求のように感じられる政治となってしまっているのだ。

2025-01-21 12:24:38

なるほど

まとめたひと
もふもふの牛 @mofumofunoushi

モフモフした牛です。

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  • denden760のアイコン
    @denden760

    孤独のグルメ アメリカ出張編  もしやったらまた例のアンチがげんなりしそうだ。

  • step0433のアイコン
    ステップ@step0433

    アメリカは個人消費が経済を伸ばしてきたっていうから、今後は経済成長が伸びなくなるのかな

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