【会見詳報】「調査委員会に委ねます」に終始…フジ・港社長会見 報道陣との〝のらりくらり〟一問一答

写真拡大 (全2枚)

冒頭10分、書面を読み上げた

タレントの中居正広(52)との女性の「和解金9000万円トラブル」をめぐって、一部週刊誌で社員の関与が報じられたフジテレビが、1月17日、ついに記者会見を行った。

会見の冒頭、フジテレビ・港浩一社長は約10分にわたって書面を読み上げ、これまでの経緯を説明した。それによれば、トラブルについては発生直後の’23年6月初旬に認識しており、女性の心身の回復とプライバシー保護を最優先としていたという。また、中居からもトラブルについて連絡を受けていたが、多くの人間にトラブルが知られるという懸念から、中居への調査などは行わなかったと説明。『だれかtoなかい』についても、唐突に終了することで臆測が生じるのを懸念して、慎重に終了のタイミングを計っていたという。

そして、報告は自身まで上がってきていたため、判断の責任は自分にあるとしていた。その上で第三者委員会を立ち上げて調査をするとし、今後はその調査に委ねるという。

また、フジテレビはこれまでにトラブルの発端となった食事会に、社員が関与していたことをHP上で否定していた。その件についても第三者委員会の調査に委ねるとして、16日発売の『週刊文春』にて、当該社員が他にも〝性接待〟をしていた疑惑を報じられたことについての言及はなかった。

その後の報道陣との質疑応答に入った港社長。1時間半以上も続いた説明内容を抜粋すると、以下のようなものだった。

──港社長の説明の中で、《(トラブルを認識したのは)6月初旬に被害者とされる女性の変化に気づいた社員が声をかけたから》というお話がありました。 つまり、これは被害者から会社に報告があったのではなく、被害者の変化に気づいた社員の方が問題視したということになるんでしょうか?

港社長 先ほどした以上の回答はございません。

──この事案について中居さんからも連絡があったというお話がありましたが、こちらの時期についてはいつ頃になるのでしょうか。

港社長 これは調査委員会に委ねる関係になって。 ええ、ここでの回答は控えさせてください。

──6月初旬にトラブルがあった後という認識でお間違いないでしょうか。

港社長 それはそうなりますよね。

中居と「いつ」「何を」話したのか

その後、同席した石原正人常務が第三者委員会の設置についての質問に回答し、再び中居のトラブルに関する質問が飛ぶ。

──‘23年の6月初旬に女性に対して問題を認識されたということですが、その時点ではトラブルの相手が中居さんであることも、局として把握されたということなんでしょうか。

港社長 これは調査委員会に委ねる関係で、ここでは控えさせてください。

──中居さんから申し出があって、中居さんの聞き取りをしたんでしょうか?

港社長 中居さんとは諸々話はしていますが、これ以上は調査委員会に委ねることなので。

──改編のタイミングでなぜ番組(『だれかtoなかい』)の終了はなかったのか?

港社長 はい、先ほどご説明した繰り返しになりますので、それ以上の回答は。

──中居さんのトラブルはフジ・メディアホールディングスグループの「人権方針」に反していると思うか?

港社長 認識も含めて、この点については調査委員会でしっかり調査を進めて行く事案だと思います。

──被害女性になぜ番組を続けるかは説明していたのか?

港社長 先ほど申し上げたとおり、これ以上のことはここでは控えたいと思います。

──被害女性にこれまでどうケアという意味で対応してきたのか。

港社長 これは調査委員会でやることだと思います。

「懇親会を持つことはある」

──被害者とされる女性の証言の中で、フジテレビの社員が、女性とタレントの「性的接触」をお膳立てすることが常態化している、何度も行われているというような証言がありましたが、事実でしょうか?

港社長 私は、そういうことはなかったかという風にしたいと思いますが、それを含めて調査委員会の調査に委ねたいと思います。

──一連の報道の中には港社長の名前も出ていましたが。

港社長 番組制作に関して懇親会を持つことはあります。これ以上のことは、私も調査対象なので、控えさせていただきます。

自身の名前も報じられていただけに、何か言いたそうな雰囲気だった港社長だが、ここでは具体的な返答はしなかった。再び第三者委員会についての質問が飛び、石原常務が回答。その後、再び中居についての質問が飛んだ。

──中居さんとの話について伺いたい。中居さんから問題があったという話を最初に聞かれたのは、中居さんと女性が示談をして守秘義務を結ぶ前だったのでしょうか。

港社長 先ほどご説明したこと以上のことは控えさせてください。

──中居さんとトラブルになった相手の女性に対しては、今回会見をするにあたってコミュニケーションを取られているのでしょうか。

港社長 すべて先ほど申し上げた以上のことはございません。
 
再び第三者委員会についての質問が飛び、その後、記者の質問はトラブル元凶と言われている飲み会へと進んでいく。

──番組の打ち上げとか懇親会的なものはあるというお話だったんですけれども、性接待とは別にして、たとえば番組に関係ないアナウンサーとかそういう人を呼んで、懇親会的なことをやることは往々にしてあるのでしょうか。

港社長 往々にしてはない。アナウンス部に「はい、やるよ」って言って、自由参加ですから。「来たい人は来て」という感じで。

──港さんが現場でやってきたのとは、あまり変わりないのか。

港社長 個人的な見解になりますが、変わってないかと。

──上司に言われたから行かないといけないっていうようなことはないのか。

港社長 そういう社風ではないので。来たい人は来たらいい。

中居からのトラブルに関する連絡は、弁護士が同席したヒアリングのようなものではなかったことを広報担当が説明。その後スポンサーの反応に関する質問に大竹常務が回答。再び中居に関する質問が行われた。

最後まで「調査委員会の調査次第」と連答

──番組が終了した場合、中居さんの一件がきっかけという認識でいいのか。

港社長 これの経緯等についても調査委員会で調査してもらう。

──中居さんは実質的にこう……活動休止状態にあると思うんですけども、声明文で『支障なく芸能活動を続けられる』としていました。港社長としては個人的にどう思っていらっしゃるのか。また、今後、フジテレビさんのほうで中居さんを起用するのか。

港社長 繰り返しになりますが、先ほどご説明した以上は差し控えさせていただきます。

スポンサーに関する質問では、大竹常務の口から報道が出るまでスポンサー各社に報告していなかったという驚きの事実が発覚した。また会見の途中にフジテレビ側から再三、被害や女性のプライバシーを守るため、身バレするような質問のNGが通達されるなど、会場は異様な雰囲気に包まれていた。

会見では、終始のらりくらりと質問をかわし続けた港社長。しかし、この日の会見は記者クラブの加盟社しか入れず、フリーの記者や他局のテレビカメラも入れなかったことで批判を浴びている。大株主である外資ファンドなどからの圧力でしぶしぶ会見を開いたものの、すべて今後の調査に先送りする形で何とか乗り切ったという構図が透けて見えるようだ。

そして、結局第三者委員会の設置時期やメンバーは未定だという。真相究明への道のりはまだまだ遠いと言わざるを得ない。

※「FRIDAYデジタル」では、皆様からの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまたは公式Xまで情報をお寄せ下さい。

情報提供フォーム:https://friday.kodansha.co.jp/tips
公式X:https://x.com/FRIDAY_twit