謎解きは世界大戦のあとで

キコニアのなく頃に考察

【ひぐらし令-6】答え合わせ

考察は合っていたのか

ひぐらしのなく頃に令」まだ完結していないが、第17話①をもって、真相はほぼほぼ明かされたと判断して良さそうである。当初の予定通り、答え合わせをしていきたい。

当ブログから提出した解答 結果
黒幕は丸竹である。 ほぼ正解
星渡し編では、喜作が梨花を殺害した。村長は喜作の共犯者である。 おそらくほぼ正解
鬼熾し編では、補佐役の男が喜作を殺害し、自殺した。その後、丸竹が喜作の死体を隠した。 不正解
前原邸で起こったことは描写された通りであり、圭太郎の幻覚ではない。 ほぼ正解

結論は合っていても推理の過程に問題がある箇所もあり、自己採点では60点といったところか。主に、丸竹の関与が予想していたよりも少なかったため、整合しない点が多くなった。各考察について、以下で詳しく検討していく。

黒幕について

丸竹が怪しいと指摘すること自体は容易。同様に感じた読者は少なくないはずである。動機についても、当ブログではとりあえず「カネ」としておいたが、その手段はともかく、まあ正解の範疇とみなして良いだろう。

しかしながら、「村の分断を煽っていた黒幕」は確かに丸竹であったものの、「オヤシロさまの祟りを起こそうとしていた黒幕」は別人であり、両者が同一であると暗黙の仮定をしてしまっていた点で、完全な正解とは言い難い。

星渡し編の犯人について

今のところ作中で明言はされていないが、考察した通り、喜作が梨花を殺害したという解釈で矛盾はない。

ただし、その動機に関して、当ブログでは丸竹がそそのかしたと考察したが、そのような関与はなかった様子である。オヤシロさまの祟りが起きれば、ポラリスのせいだと誰もが思う。そうすればポラリスを追い出すことができる––そのために、梨花に恨みはないが犠牲になってもらったという話なのであろう。

この可能性を想定できなかったのは、自己犠牲を引き起こすポラリス症候群の存在を正しく推理できず、自分が村に帰れない計画を立てるのは意味がわからないと考えてしまったためである。

鬼熾し編の犯人について

残念ながら不正解。どうやらこれは「補佐役が喜作の話に同調し、オヤシロさまの祟りを起こすために自ら犠牲になった」という話のようである。もちろん丸竹は関係していない。

当ブログでは、補佐役に自殺の動機がなかったのなら、彼が逆に喜作を殺害したに違いないと考えたのであるが、「オヤシロさまの祟りを起こす」という動機を被害者本人が共有していたのだと言われれば、なるほどそういう可能性もあったかと認めざるを得ない。こちらも自己犠牲に気づかないと難しい。

圭太郎の認識が歪んでいた可能性について

「前原邸で起こったことは圭太郎の幻覚ではなかった」という結論は正解。それは正解して当然ではないかという読者もおられるかもしれないが、鬼熾し編は読者が圭太郎の認識を疑うような描かれ方をされていたため、実はそうではない、という結論を導くのはそれほど簡単なことではなかった。

ただし、ここでも丸竹がくるるに何か吹き込んでいたというような推理になってしまっており、その点は不正解であった。できれば「落書きされたシーツ」というヒントを出題編のどこかで提示しておいて欲しかったところである。

最後に

完全な正解とはいかなったが、それなりに良いところを指摘できたのではないかとも思っている。謎の解答が明かされていない段階で推理に挑めるコンテンツは希少であり、今後も機会があれば挑戦していきたい。