バイクいじりの人がボール盤
で加工作業をしている時、素
手でやっている。
これは工業界の常識だ。
多くの人が軍手を着用したま
ま作業して指を無くしている。
また、法的にも着用は禁止さ
れている。仕事で作業の際に
は。
一方で、やはりバイクいじり
の人で軍手を着用したままボ
ール盤を使用している動画も
別動画でアップされている。
ちゃんとした工場ぽい場所な
のに、作業についてはつまり
ド素人だった。がっかり残念。
というか法令違反の危険作業
を拡散しないでほしい。
ネットというのは出鱈目も多
く、以下のようなこんな質問
者自身の回答もある。
「世界的に有名な機械メーカ
ーに勤務していた当時、下請
け会社にも応援にいったりも
しましたが、素手でボール盤
を使っているのを一度も見ま
せんでした。
自分は素手でやってみたこと
がありましたが拡大鏡でない
と見えないようなトゲのよう
な切り粉が手に多数刺さって
酷い目にあったことがあって
それ以来素手ではやっていま
せん。薄いゴム手袋。でも皆
さん素手ってのは驚きました」
超ウルトラくそド素人である。
またその世界的メーカーとや
らの下請けも言が事実だとし
たら出鱈目であるし、第一、
事業者の法令に違反している。
見識もド素人ならば、世界的
メーカーとやらも眉唾物だ。
そして、この手の類は例によ
って見聞を広めて反省をしよ
うともしない。
勝手に軍手を着用して指を無
くせばいい。
この質問者に対して業界人か
ら明確にピシャリとした回答
が寄せられている。
「違法行為だからです。
昭和四十七年労働省令第三
十二号労働安全衛生規則
労働安全衛生法(昭和四十
七年法律第五十七号)及び
労働安全衛生法施行令(昭
和四十七年政令第三百十八
号)の規定に基づき、並び
に同法を実施するため、労
働安全衛生規則を次のよう
に定める。
(手袋の使用禁止)
第百十一条 事業者は、ボール
盤、面取り盤等の回転する刃
物に作業中の労働者の手が巻
き込まれるおそれのあるとき
は、当該労働者に手袋を使用
させてはならない。
2 労働者は、前項の場合にお
いて、手袋の使用を禁止され
たときは、これを使用しては
ならない。
作業が、回転する刃物を用い
ない場合、また、事業でも労
働者でもない人が、勝手に手
袋して、勝手に大けがするの
は自由です。どうぞ自由を謳
歌してください」
快答である。現場をよく知る
か業としての事業者だろう。
私が以前勤務した会社は特装
車メーカーだったが、徹底し
ていた。現場の加工作業では
ボール盤や旋盤作業において
絶対に手袋を着用させない。
トゲが痛くてひどい目にあっ
て云々のくそ馬鹿ネット民の
ような我儘な出鱈目は許され
ない。
また、私の現在の会社でも
ボール盤と旋盤の作業者には
手袋は着用させない。
これは事業者としての監督責
任上も絶対に着用させない。
本当に、規則を守らず出鱈目
をやって指を欠損させた人や、
回転系機械に巻き込まれて手
首から先を無くす事故が業界
では非常に多いのが現実なの
だ。
注意監督していても規則を守
らない無思慮な人間は事故を
起こす。そして責任は事業者
にのみかかってくる。
怪我をして指を消滅させたり
手首から先を無くすのは、す
べては作業者の無思慮と不注
意によるものだ。気の毒だが
同情は一切できない。
こういう、以下の質疑も参考
例として知っておいたほうが
いいだろう。
本当に危険だから法令でも禁
止されているのに、そこに個
人的な好みや甘ったれた希望
などは「仕事」の場では入る
余地など無いのだ。
危険だからやめろ、というだ
けの話であり、危険だから注
意喚起をしていたのに、自分
勝手に手袋着用により大事故
が頻発したから法令で高度経
済成長期に禁止事項として定
められた。
誰もが安全に配慮していれば、
指や手首から先を欠損させる
第一級の事故などは起きなか
った。
あまりに多発したから法令で
禁止された。
危ない事を好き好んでやるな、
という事だ。
好みの問題さえもあえて法令
で禁止するのは、国民の身体
財産を守るためだ。トゲでひ
どいめにあったからとかゆと
り世代感覚をかましていると、
そのうち取り返しのつかない
痛い目をみるし、そうした人
物は人に危険回避を助言した
り指導したり監督する立場に
立つことも絶対に不能だ。
そして、他人にも危険行為を
すすめかねない。
そういう認識不足の人間を給
与を払って雇用する程、日本
中どの企業でも、企業規模の
大小関係なく、暇ではない。
本当に不注意で事故が起きる。
だが、善管注意義務違反では
なく、自分も不幸になり、使
用者も不幸にする。
ボール盤、旋盤等では絶対に
軍手等は着用しないでほしい。
あとね、ガソリンスタンドで
セルフ給油の時、手袋着用は
禁止だからね。気を付けて。
軍手着用の事故例を現場を知
る人が答えてくれている。
こういう生の声は貴重。
↓